さよなら、Aマンション
不本意な別れ…。
昨今の金利上昇と物価高による資金繰りの悪化で、弊社の旗艦物件「Aマンション」を手放す決意をしました。
2022年2月に購入できて、およそ3年と3か月。短い付き合いでした。
せめて7~8年は所有しておきたかった。
夢を見させてもらった
3年前、とあるサイトで思いがけず見つけて、問い合わせて、ダメ元でメインバンクに融資打診して、オーバーローンの承認をもらってゲットできた初めてのRC造一棟もの賃貸マンション。
関連記事「すごい物件を見つけてしまった!その一」
まさに夢見心地でした。購入前後では、大規模な物件ゆえにそれまで未経験だったことの連続でしたが、それらの苦労が苦労と思えないほど、購入できたことに対する感動が続きました。まだ築10年と新しかったし、デザイナーズな設計で「これが本当に私所有の不動産なのか?」と思わず笑みがこぼれるほどでした。
思うほど手残りは無かった
ところが、物件は素晴らしく管理会社も頑張ってくれていたのですが、不思議と手残りは思うほど多くありませんでした。月あたり50~100万円。
もともと利回りが低い(購入時点の表面利回りは6.45パーセント)のもありますし、半年ごとに融資金利が上がったことも一因です。
それと、意外に効くのが「固定資産税・都市計画税」。この物件の分だけで、年間およそ265万円!!木造の中古アパートなら一桁万円ですから、いかに破壊力があるかおわかりいただけると思います。
あとは、退去者が発生した際の原状回復工事費用と返還敷金、預かりクリーニング代。単身者用の物件なので、1~4月の繁忙期はもちろん、閑散期でもポロポロと退去があります。
2.0→3.25はあまりにもひどい
元金と利息合わせた、月々の返済額は、初期の2.0パーセントの時は約205万円。
来月からの3.25パーセントだと、245万円!
3年で40万円/月のアップです!!
これが家賃収入なら嬉しいですけどね。
この3年間、半年きざみで0.15ポイントずつ上がっていたのです。金額で言うと、元金が減っていってるなと思うと半年後に利息が上がり、元金の減り方が少なくなる。すごろくゲームで言うところの“振り出しに戻る”と同じです。「何の罰ゲームだろう?私がなにか悪いことでもした?」と思っていました。
誰が悪いわけでもない
融資してくれた△△信用組合が悪いわけではありません。この金融機関が融資してくれていなければ「Aマンションを所有・運営している」という正夢(まさゆめ)を見ることは叶わなかったのですから。貴重な経験をさせてくれて、とても感謝しています。
管理会社も頑張って客付けしてくれているので、この繁忙期で満室近くにはなるでしょうから、なんとか秋くらいまでは持ちこたえることもできるかもしれません。しかし、11月にまた利息が上がる可能性が大きいので、そうなるともうパンクです。
その前に処分しなければ、私(の家計)が弊社(自分が社長の法人)に貸し付けている約1400万円の短期貸付金の回収ができなくなる恐れがあります。
まとめ
Aマンションが黒字で処分できたら、9年前の創業当時のように木造2階建て中古アパートで細々(ほそぼそ)と経営していこうかと思っています。
終わり
コメントを残す