私、失敗したくないので
失敗を恐れて不動産投資を始めるのに二の足を踏む人は多いと思います。気持ちはわかりますが「始めないと始まらないことがある」のも事実です。
リスクを極力回避する、失敗を最小限にとどめるために書籍や、ブログなどのネット情報で勉強してから始めるのは当然として、あとは踏み出す勇気と家族などの背中のひと押しがあればその後の努力次第で別世界が開けています。
手探りだった投資開始の初期
三年前に私もひととおり本を読み、ネットで勉強してから不動産投資の世界に飛び込みました。
それでもいざ一棟目を買って実際に始めると、わからないこと、初めてのことが多くて手探り状態でした。
30数年のサラリーマン生活で身に付けていた、しがないコミュニケーション力と行動力だけをたよりに自分を信じてやっているうちに二棟目、三棟目と買い進めることができました。
「これは失敗したかな?」という買い物もありましたが、管理会社や先輩大家さん達の助言も参考にしながらなんとか満室優良物件に再生できたりして自信も少しずつですが付いてきました。
物件を買い進めていく中で「物件探し」に関して、あることに気付きました。
購入検討時に知りたい情報
「高利回り、立地良し、優良入居者で満室、値段安い、築浅、・・・」
こんなすぐに売れてしまうような夢のような物件情報、いわゆる「川上情報」を売買仲介業者から直接得られるようになるまでには、ある程度の付き合い期間や購入実績が必要でしょう。
私はまだ中古の2000~3000万円クラスの築古アパートばかり所有している弱小大家ですから、そのような川上情報を得られる身分ではありません。
では、どうするか?
買い進めるために収益物件のポータルサイトを毎日チェックして気になる物件があればすぐに昼夜問わず現地に確認に行くのは必須科目。
売買仲介業者から資料を取り寄せて、シミュレーションもして収支が合いそうと判断できた。
あとは「購入後、運営していく上で入居者付けに苦戦しないエリアかどうかを見極めたい」という時に、どうやって調べますか?
売買仲介業者や売主は、基本的に「売りたい」人たちなのであまりあてにできません。
友人、知人、先輩大家もそのエリアの事情に詳しい人がいない、自分も詳しくない・・・。
良い情報は「中」にある
「中」というのは、「その業界の中」という意味です。
不動産賃貸事業を始めていれば、管理会社やプロパンガス会社と付き合うことになります。
そしてそれらの会社のベテラン社員(ベテランと言っても30代とか若いです)はある程度、広範囲にわたるエリアの住人属性や近隣アパート、購入検討対象アパートの入居者付け優劣をわかっています。
そうです、それらの業者の仲良くしている担当者に聞くのです!
「そのエリアの物件はやめておいたほうがいいです。めちゃくちゃ客付けに苦労しますよ」とか、教えてくれます。
もし、本人がわからないエリアだったとしても、そのエリアに詳しい同僚に聞いてくれて教えてくれます。
私はこの手の情報で、幾度となく「危ない物件」を買わずに助かりました。
私は株式はやらないのですが、こういうのを「インサイダー情報」と呼ぶのでしょうか。ちなみに、不動産業界では「インサイダー取引」は違法ではありません。関連記事「不動産投資の醍醐味!」
なぜ、親切に教えてくれる?
管理会社やプロパンガス会社の社員はなぜ、親切にインサイダー情報を教えてくれるのでしょうか?
ただ単に仲がいいからだけではありません。
一度、尋ねたときにハッキリとこう言われました。
「ナカシマさんには成功してもらいたいですし、失敗されたら我々も困るからです」
ビジネス上の思惑(おもわく)がちゃんとあるのです。
まとめ
言い方は悪いですが皆、「使えるものは使う」ということです。そして「使えるものを使う」ことは、その世界の中に入っていないとできません。
つまり勉強ばかりしていて実践に移らなければ、失敗しないための生きた情報が得られないのです。
書籍やネット上で「ある程度勉強したら”実践に移す”ことが必要」という言葉にはこのような事情も含まれているのです。
終わり
コメントを残す