入居者向けの話だが大家にも参考になる
今日の記事は、入居者に関係のある内容ですが、「大家業を営んでいる収益物件のオーナーも参考までに知っておいて損はない」というモノだと思いますので、御紹介させていただきます。
表札を掲げる人は少ない時代
一般的に戸建ての持ち家では玄関ドア横や、門扉の横に「表札(ひょうさつ)」が掲げられています。
昔は郵便番号、県名から始まる住所、世帯主の氏名、同居家族の名前まで書いたものが当たり前でした。
ところが、時代の移り変わりで、住所や同居家族名が省略されていき、ついに「名字のみ」の表札に変わってきました。
内容がシンプルになる代わりに、デザインが洒落たものになってきましたし、表札の材質も、樹脂製やステンレス、銅、アルミニウムなどの金属製、あるいは石、陶器などさまざまなものが用いられるようになりました。
さらに、シンプルを通り越して、「表札無し」の御家庭も珍しくないです。
賃貸住宅ではどうか
さて、収益物件であるアパート、マンション、戸建てなどの賃貸住宅ではどうでしょうか。
「表札」というキチンとしたものは少数派ですが、テプラで印字したものや油性マジックなどで手書きしたものは見受けられます。
私が現在、所有している収益物件の戸数は42戸で、そのほぼすべてが「単身世帯」用です。
そのうち玄関先に名前を掲示している戸数はわずかに2戸!(ひとつは名字のみでもう一つは氏名です)全体の、5パーセントにも満たないのです。
なぜ、賃貸住宅では「表札」を掲げないのでしょうか?
考えられる理由としては、下記が挙げられると思います。
・書いたり、作ったりするのが面倒くさい。
・表札を掲示する意味が無い(住所は今の時代、すぐにわかるので郵便配達や宅配便も特段、困らない。部屋番号が判れば、それで良い)。
・表札を掲示していなくても、日常生活で困ることは無い。むしろ、掲示することによって不都合なことが起こるリスクが有る。
今回の記事では、とある知人から聞いた、三番目の理由について書きたいと思います。
怖い話を知人から聞いた
その知人は大学生の頃、三軒長屋の賃貸住宅の、端(はし)の部屋を間借りしていました。
そして玄関脇には、懇切丁寧に、住所と氏名をきっちりと掲示していました。
ある日、郵便配達員が玄関をノックしました。そして、ひとつの郵便物を手渡そうとしながら次のように言いました。
「この郵便物に心当たりはありますか?もし、無ければこのまま持ち帰りますが」
差出人を見ると、とある生命保険会社で「契約書在中」とあります。
(身に覚えが無いなあ)と思っていると、二軒隣に住んでいる女性がこちらを見ながら「あ、それ私が取り寄せました」と言ったそうです。
その女性とはあまり面識がなく、引っ越してきた際に挨拶に伺っても出て来なかったり、男性と同居したりしているようで「なんか怪しい」と感じていたとのこと。
その場で郵便物は配達員に持って帰ってもらい、その借家はしばらくして引っ越したそうです。
怖すぎる!
この話が何を意味するか、おわかりでしょうか?
そう、その知人は「保険金殺人事件」に巻き込まれていたかもしれないのです!!
隣人やその他見知らぬ誰かが、勝手に表札の住所・氏名を使って、生命保険の契約を結び、対象人物を何らかの形で殺(あや)めて、多額の保険金を手にする・・・。
まとめ
少々、極端な例だったかもしれませんが、今の混沌とした世の中ならば、実際に起こらないとも限りません。
というわけで、表札はもちろんのこと、テプラでも油性マジックでの手書きでも「住所や氏名は玄関先には掲示しないほうがよい」ということになります。
余談ですが、マンション高層階でも、ベランダ側の掃き出し窓のカギは必ず掛けるようにして下さい。”空き巣狙い”の中には、屋上からロープを垂らして、侵入を試みる「スパイダーマン」のような”強者(つわもの)”も居るそうですから。
終わり
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