出来合いのおせちは美味しい?
年末年始の準備の一つに「おせち料理」があります。
そして、バブル期から”一(いち)分野”として成長してきた感がある「出来合いのおせち料理」。
デパートはもちろん、コンビニやネット上のEコマースまで、あらゆる小売業界や料理店が”クリスマスケーキ”と同等か、あるいはそれ以上に力を注いでいる分野になっています。
あまりの需要の多さに、一時は粗悪品が出回ったり、その後始末をきちんとしない業者がいたりと物議(ぶつぎ)を醸(かも)したこともありましたが、昨今はそのようなニュースも見聞しないので、それなりに安定して供給されているようです。
結局は”高価”なだけ
一般庶民向けの「出来合いのおせち料理」の価格帯は、3~5万円といったところでしょうか。
高級なバージョンですと10万円超とか、それ以上のモノも存在するのでしょう。
毎年、買い慣れている御家庭では、価格自体はもはや、それほど違和感はないかもしれませんね。
我が家も、共働きの時に数年、近所の料理屋さんが作ったモノを購入していた時期がありましたが、二年ほど前からやめました。
理由はいくつかあります。
一つは、料理自体は美味しいのですが、そのせいで大晦日にほとんど、あるいはすべて食べつくしてしまうのです。
“おせち”とは、少なくとも元旦、できれば1月2日まで家事をしなくてもゆっくりと食事を味わうことができるように作るモノのはずが、達成率”ゼロ日”です(笑)。
大晦日の夕食”のみ”に、3万円ほど使ってしまう事態に陥っていました。
二つ目は、「一度、新規に頼んでみた料理屋のおせち料理が酷(ひど)かった」というものです。
家族みんな、大きめの三段重なので期待していたのですが、まさに「開けてビックリ玉手箱!!」
どの重箱も、料理が半分、あと半分はプラスチック製の仕切り材や飾りでスペースが埋められていたのです。さらに、料理自体も食べにくい食材だったり、味付けのおかしな物もあったりと散々な内容でした。
そして、三つ目。
カミさんも私も二年前から、予約しなければならない時期になっても「おせち料理を予約しなくっちゃね」と言わなくなったのです。
これは各御家庭や夫婦間の感性、家計の状況、金銭感覚の価値観にも依(よ)ると思いますが、我が家は一致していたようで、「スーパーで惣菜を買ってきて詰めただけでも十分美味しいし、はるかに安いよね」という考えに至ったのでした。
そして、二年前からは12月29日あたりにスーパーマーケットに家族で買い物に出かけて必要な食材を購入するようになりました。
作れるモノは作り、出来合いで良いモノは買う
我が家の「おせち料理」の内容は、だいたい下記です。
・栗きんとん
・田作り
・黒豆の煮物
・ブリの照り焼き(または塩焼き)
・紅白のかまぼこ
・紅白なます(大根と人参の酢の物)
・有頭エビの塩焼き
・筑前煮
・きんぴらゴボウ、またはたたきゴボウ、または両方。
・数の子
・昆布締め
・八幡(やはた)巻き(ゴボウをアナゴで巻いて甘辛く味付けしたもの)
・伊達(だて)巻き
ウチのカミさんは、比較的、料理が好きなほうなので上記のほとんどを手作りでやってくれて、12月30日と31日で作ってくれます。出来た料理をつまみ食いするのも、この季節の風物詩です(笑)。
娘たちも年頃になってきたので、カミさんの手伝いをしながら、おせち料理の作り方を覚えていってくれているのも嬉しいです。
まとめ
今年もおせち料理用食材とお酒(日本酒、シャンパン、ビール)、餅(丸餅、豆餅)、するめイカ、お菓子類、合わせて2万円ほどの買い物を昨日、してきました。
料理する手間はかかりますが、量もたくさんできますし、味もそんなに悪くありませんし、娘たちの花嫁修行もできるので”一石三鳥”です。
「年末に身内が亡くなった」など、緊急の場合は臨機応変に出来合いのモノを利用すれば良いと思いますが、そうでない場合は、原点回帰というか「各家庭でおせち料理を作る」という節約術は有効だと思います。
終わり
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