再発防止に全力を尽くす、は死語

今しがた、テレビのニュースでなにがしかの団体の不祥事・不手際(ふてぎわ)が流れていて”再発防止に全力を尽くすとのコメントを・・・”というフレーズがテロップで流れていました。

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多すぎるから当たり前

「二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」

ほぼ毎日、このフレーズを目にするか耳にします。

大きいところでは総理大臣はじめ厚生労働省、年金機構。小さいところでは教育委員会、大学。

一般企業ではカヤバ、神鋼、ボーイング社、レオパレス・・・。

テレビでの追跡取材をお願いします。

各団体がその後、どのように”全力で”再発防止に邁進(まいしん)しているかを取材して、テレビのワイドショーや報道番組で公開してほしいです。

また、同じような不祥事を二回、三回と起こした団体名を公表するとか。

取材が少ししんどいかもしれないですが、この企画だと競合他社(ライバル)も少ないから数字(=視聴率)も稼げると思いますがいかがでしょうか?

“他者”がやりたがらないところに活路は開かれています。

いじめ問題が連綿と続く元凶「教育委員会」

もはや、いじめ問題がなくならない原因の中核的組織と言われる「教育委員会」。

私も50才を超える今日まで「教育委員会」って何をする組織なのか、どういう高尚(こうしょう)な仕事をしている団体なのか、「PTA」と同じくらい不可解でした。

調べてみると、教育関連の事務を司(つかさど)る地方自治体の行政委員会で、都道府県の教育委員会は主に教職員の給料に関することを請け負い、市区町村の教育委員会が学校、図書館、体育館など建物に関することを任されているそうです。このふたつの組織のトップが文部科学省。

つまり学校の教職員を実際に牛耳(ぎゅうじ)っているのは校長ではなく、教育委員会なのです。

ですから実質的な権限を有しない校長は、なにか問題が起こった時に果たす役割は関係各位への謝罪くらいしかなく、記者会見などにしゃしゃり出てくるのは教育委員会だというわけです。そして「トップである文部科学省に忖度(そんたく)した応答に終始する」という図式のようです。

「教育委員会」をネット検索していると「いじめ問題」と連係して、かなり詳細な記事が見つかったので参考までにリンクを貼っておきます。

日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動

・・・このように、法や正義や人権よりも教育が上位の価値であるかのような感覚が、知らず知らずのうちに世に蔓延している。だから人間の尊厳を踏みにじって笑っている加害者をおおやけに非難することができない。

(リンク先の記事から一部を引用)

私も小学校高学年の時に2年ほどいわれなき「いじめ」を受けた身ですので他人事とは思えないのです。

「加害者」は当時のコトを覚えていない人が多いと思いますが「被害者」は一生、心の傷となり忘れたくても忘れ去ることは不可能であり、なにかの拍子でフラッシュバックする“いやな日々の思い出”を背負ってその後の人生を生きていくしかないのです。

このつらさは、実際にいじめられた経験がある「被害者」にしかわかりません。

もう一つの選択肢が「自殺」です。

「自死」するか、「生き続けるか」の”二者択一”です。

加害者とその家族は、この「被害者が一生背負うつらさ」を想像することもしないのでしょう。

おかしいことが当たり前の「日本社会」

「再発防止に全力を尽くす」という言葉を死語にすべきです。

もう、まったく心に響かない言葉(セリフ)になってしまっていますね。

先日、富山の有名不動産投資家の某コラムで出てきたフレーズですが、まさに「できないことは言わないほうがいいよ」です。

なにも言わなくていいから、組織を解体してコストダウンなり、日本を浄化してくれたほうがよっぽど有り難いです。

まとめ

政治的なことは書きたくはないのですが、あまりにも近年、このセリフが多いので吐き出してしまいました。加藤ひろゆき氏の言葉を借りると、「吐きそうにナル」です。

まあ、私も政(まつりごと)を語れるような人間ではないのですが、そんな一(いち)小市民の私でさえ「不動産投資」がテーマのブログに書いてしまうほど、「政治界、経済界の不祥事や不手際、乾いた軽い発言・セリフが近ごろ特に多いと感じる」ということが言いたかったのです。

もし、日本社会が落ちるところまで落ちてしまっているのであれば、「ある日を境にしてインターネットが一切使えなくなってしまった!」とか、大きな自然災害が起きて日本全国「一(いち)から復興開始!」とでもならないかぎり、変わりようがないのかもしれませんね。

終わり

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