トイレ周りでもう一つ
ロータンクの中の水を給・止水するためのメカニズム、「ボールタップ」。
水洗式トイレの一般的な装備品ですが、主に二種類あります。
「単一機械式」と「ダイヤフラム式」です。
今でも現役バリバリで活躍中なのが「単一機械式」です。
ロータンク内のプラスチックの白い浮き玉が水位上昇に伴って弁を閉じることで止水します。
トイレだけでなく、貯水槽などにも採用されている一般的な方式です。
この方式の欠点は、止まったはずの水が、弁の閉まり具合が甘くてチョロチョロと”お漏らし”が発生することです。この”お漏らし”は放っておいて直るものではありません。
そこで御家庭でも収益物件でも更新の際に御検討いただきたいのが、もう一つの方式の「ダイヤフラム式」です。
これはダイヤフラムという中間弁を介することで、一定の水位になるとピタッと瞬時に止水することを可能にした機構になっています。
三栄の「スリムタップV56-5X-13」
そのしくみを利用した商品がこちら「スリムタップ」です。
我が家の一階のトイレが一年半ほど前にチョロチョロと漏れ出したので、ホームセンターで見つけたこれを買って、試しに替えてみました。
結果は、「素晴らしい!!」の一言です。
本当にピタッと瞬時に給水が止まります。給水している時間自体も短いです。
交換工事もそんなに難しくありません。説明書を見ながら30分ほどで終わります。
給水の水位は、四角い浮き玉の取り付け角度を調節することで変えることが可能です。
税込み価格3780円は安いと思います。(←アマゾンで検索するともっと×2安かったです(苦笑)。)
あまりにも気に入ってしまって、二階のトイレもこれに更新しました。一年以上経ちますが一階、二階とも順調に動作しており、まったく問題ありません。
ロータンク内部下方の黒いゴムボール
これも止水部品ですから、劣化してくると水漏れの原因になります。消耗品です。
交換時期の目安としては、素手で触ってみて「まるで黒い絵の具が付着したように」手が黒くなったら新品に交換したほうがいいでしょう。
いろんな大きさや種類がありますので、外したボールをナイロン袋などに入れてホームセンターに持っていき、同じ大きさ・形状のものを買えば間違えずに済みます。
洗濯機用の給水栓
次は洗濯機関連の部材です。
当ブログ記事でもたびたび登場する「ストップ機能付き洗濯機給水栓」。
「留守中に、洗濯機に水を供給するホースが外れてしまう」なんてこと・・・、あるんです!
一度、私も目撃しました。「洗濯機外置き」の物件だったので、共用部廊下にジャージャーと”真冬に噴水”状態。
たまたま工具を車に積んで近くを走っていたので急行できて、元栓を止めました。
4点ネジ止め式の昔ながらの洗濯機給水栓で、ネジの締め過ぎで蛇口先端が変形していました。
運が良いことに、なにかの物件で外して持っていた蛇口を持っていたのでそれを流用して修理も完了。
ともかく、この一件で私は「ストップ機能付き給水栓」のありがたみを知ることになりました。
一階の水濡れ被害を食い止めるために二階に採用するのは当然ですが、入居者満足度向上のため、一階の部屋も極力、ストップ機能付きを付けるようにしています。
↑ステンレス製のボディ。屋外は必ずこれ。
↑1000円ほど安い樹脂製ボディ。
「室内洗濯機置き場」物件ならこちらでOKです。
↑ストップ機能無しタイプ。約800円と安いです。
激安アパートで大量に付けなければならない場合は、これで我慢して頂くことも選択肢として”アリ”です。
蛇口変形懸念がある「4点ネジ止め式」よりはマシかなと思います。
その他の洗濯機関連グッズ
本格的な「洗濯機パン」は5000円~1万円超えまでアリと、結構なお値段ですよね。
そこで例によってホームセンターで見つけたのがこれ!
↑「洗濯機用トレイ(全自動用)」。
税込み価格で2000円くらいです。
ふにゃふにゃしたスポンジ製のような簡単なものですが、家具跡(あと)隠しにもなりますし、多少の防振・防音および水濡れ防止にはなるでしょう。
私は「無料サービス品」として五つ目の物件の入居募集時に3戸分買いました。
終わり
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