顧問税理士事務所とのお付き合い

プロローグ

自身の法人を作って不動産賃貸業を経営している大家さんは、たいてい「税理士事務所」と顧問契約を締結していらっしゃると思います。中には御自身で日々の帳簿付けから決算、年末調整、確定申告など、すべて一人で対応していらっしゃる方もおられるかもしれませんが、そういう方は日商簿記1級をお持ちなど経理や会計が得意で、税務に精通している方なのでしょう。

また税法は毎年なんらかの改定が行われるので、どこがどう変わったのかも把握しておく必要もあります。民法がよく改定されるのと似ています。民法や宅建業法がよく変わるし、項目が増えるので収益物件の自主管理が難しいという側面もあります。

さて大家さんたちのブログを拝見していると、地域や税理士事務所によって対応のしかたが違うことが窺えます。今回の記事では私(の法人)が顧問契約してお世話になっている税理士事務所のやり方を御紹介したいと思います。

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馴れ初め

2016年4月の法人設立当初からお世話になっているので、かれこれ9年のお付き合いです。担当者は私と同年代の男性で、一度も変わっていません。ウマも合い、気さくに話ができます。どうやって知り合ったかと言えば、偶然知り合った投資家から、金融機関や司法書士と同時に紹介していただき、そのままお願いすることにしました。

税理士報酬

難しい業務をやって頂くので、それなりに費用は掛かります。

初年度は月額1万円(税抜、以下同様)、二期目1万5千円、三期目以降は2万円というふうに段階的に上がっていきます。つまり、法人立ち上げ当初は“割引価格”で、「段々と業績を上げていって、正規の報酬額を支払えるようになってね!」ということです。

この月額報酬以外に、大家自身が持っているパソコンに所定の帳簿ソフトを入れて、レンタルする費用2千円が掛かります。

日々の帳簿付けは基本的に大家(私)自身がやります。もし帳簿付けが苦手で税理士事務所にやってもらう場合は、1仕分けにつき100円の支払いが発生するとのこと。弊社の場合一か月平均で約70仕分けくらいありますから、およそ7000円ほど追加料金が発生することになります。私は、エクセルで自作している家計簿入力で慣れていますし、帳簿付け作業は嫌いではないほうですから自分でやっています。

あとは、年度末の決算書作成報酬が別途必要です。これも初年度は5万円でしたが、今では正規金額の10万円必要です。なお、この中には電子確定申告代も含まれています。

そのほか、12月には年末調整費用が2万円かかります。

以上、弊社の場合は年間422,400円(税込)掛かっています。

税務に疎(うと)い私にとっては、決して高いとは感じない、完全なる「必要経費」です。

ルーチンワーク

毎月、最初の営業日に岡山市内の会社から担当者が来てくれます。車で片道40分ほどの距離ですが、御自宅が同じ方角なので夕方17時ころ、帰宅途中に寄ってくれてそのまま直帰されています。

やることとしては下記になります。

・月次の試算表を受け取る(メインバンクに毎月、提出している。持参orファックス)

・私が入力した仕分けで間違いがあれば訂正する

・消費税関連の打ち込み(免税事業者に戻ればこの作業は不要)

・法人の通帳残高と帳簿入力値との照合(来られる日は必ず「通帳記入」をしておきます)

滞在時間は30分~1時間(物件の売買があった月は仕分けが増えるので、当然、修正や打ち込み項目が多く時間がかかる)

助言を頂ける

ルーチンワークがひととおり終わると、あとはお互いの近況報告や趣味の話で雑談したり、弊社の現況に対するアドバイスをいただいたり、私のほうから事業運営について相談したりします。下記は助言の一例です。

・修繕もしくは他の急な出費に備えて行う定期積金も、ひとまとめに30万円でやるのではなく10万円×3口にしたほうが臨機応変に対応可能(1口だけ解約して使うetc.)

・領収書にはインボイス登録番号が記入されているか確認すること

・奥さんの扶養に入っていられるうちは、役員報酬は88,000円/月 以内に抑えておいたほうが節税になる(所得税、住民税)

まとめ

感性の合う税理士事務所と知り合えて良かったです。変更する必要はまったくありません。

売買での登記関連、物件管理、リフォーム等で、自分がやるか専門家に任せるかによって大家ごとに千差万別のやり方があります。

終わり

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