避けたほうがいい考え方
仕事でも、普段の生活でも「この考え方はマズいのでは?」、というか知らず知らずのうちに落とし穴になりそうなものがあります。
中でも、当ブログのテーマである不動産投資をはじめとする、投資を実施している投資家なら気を付けておきたい考え方を本記事では取り上げたいと思います。
「宝くじ」 について
年末ジャンボなどの宝くじを購入されたことがある人は多いでしょう。今でも、定期的あるいは不定期に購入される方もいらっしゃるかもしれません。
私も、若かりし頃は一攫千金を夢見て買っていた時期がありました。
バブル期でハマっていた時などは、ジャンボ宝くじを一度に三万円分(100枚)買うなど”大人買い”していました。
三十代半ばで結婚してからは「馬鹿なマネはやめよう」と改心して一切、買わなくなりました。
宝くじ関連のネット記事などを読んで一等、前後賞などが当たる確率は天文学的な数字で悪いということがわかりましたし、宝くじ購入に使う数千円、数万円を家族で食事したり、旅行資金にしたりするほうが有意義であると思えるようになったからです。
引っかかった同僚の言葉
サラリーマン時代の終盤に努めていた小さな会社で、出張などをよく一緒にしていた年下の同僚が宝くじファンでした。彼も私と同様に、結婚していて小さな子供が二人いました。
ある時、私が彼に「当たる確率が低すぎるから、もう買うのをやめたら?」と助言しました。
すると彼は、「買わんと当たらんしなあ。それに外れたとしても、自治体で様々な助成金として宝くじの購入費用は使われるから、社会貢献していると思えばいいでしょ?」と言いました。
この回答に、私は何とも言えない違和感を覚えました。
関連サイト「一般財団法人 日本宝くじ協会」
築古戸建て投資家の発言
金融機関の融資が締まっている現在、値段によっては現金買いできる、いわゆる”ボロ戸建て投資”が流行っています。
その中で、あるブログ記事に載っていた投資家の言葉で次のようなものがありました。
「ボロ戸建て投資のメリットは、やはり現金買いができることと、失敗しても損失が小さいことですね。それと、空き家問題の解消に一役(ひとやく)買っていることです!」
私は、この最後の一文にも違和感を覚えました。
宝くじと築古戸建て投資の共通点
私が違和感を覚えた上記の言葉たちに共通点があることにお気付きでしょうか?
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答えは、「お金を得たい!」という本来の目的・目標と、”社会への貢献”という「ボランティア精神」を混同してしまっている点です。
私は、「宝くじはギャンブル」だと思っていますし、「ギャンブラーたちのお遊び・道楽」と認識していますので論外ですが、不動産投資は事業ですから「失敗」は避けなければならない使命があります。
「テナントに空間を貸し出して、その対価を得る」という社会貢献はしますが、「ボロ戸建てを購入することで、国や自治体の”空き家対策”に少なからず貢献する」ことは分けて考える必要があります。
不動産投資家たるもの、一棟ものでも戸建てでも、一物件、一物件、それぞれで成功している(=収支が黒字である)ことが大事です。
だからこそ、これでもかとシミュレーションしたり、先輩大家や懇意にしている工務店、不動産屋さんに相談したり、ネットや書籍で勉強して、いかに”失敗しないか”、”安く優良な物件を仕入れるか”に腐心するのです。
まとめ
宝くじを買う同僚にしても、ボロ戸建て投資家にしても、言葉のアヤでたまたまそのような言い回しになってしまっただけかもしれませんが、恒常的にこの考え方を持っているとしたら危険かなと思った次第です。
「投資」と名が付くものは、一度のささいなミスで多大な損害を被り、倒産や破産することもありますので、普段から分けるべきは分けて考えるクセを付けておいて損はないと感じます。
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終わり
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