うち”も”カミさん
観ていた方も多いんじゃないかと思います。
私も小さいころ、兄とよく観ました。
今でもテーマ音楽の口笛のような音色を思い浮かべると、ワクワクした高揚感が湧き上がってきます。
好きが高じて兄弟で新書版の本も何冊か買いました。
主演のコロンボ役、ピーター・フォーク氏と日本語吹き替えの小池朝雄氏の両氏は当たり役で「うちのカミさんがね・・・」のセリフも流行りましたね。
ちなみに我が家も妻のことを「カミさん」と呼んでいます。
結婚した直後、「人前でなんて呼んだらいい?」と聞いたら妻が「”カミさん”がいい」と答えたのでずっとその通りにしています。
コロンボ警部
ロス市警殺人課の警部補コロンボ。いつもよれよれのレインコートを羽織ってうだつの上がらない万年ヒラ社員のような風貌だが、するどい推理と洞察力で難事件を次々と解決していく痛快テレビドラマシリーズ。
犯人はいつも資産家、実業家、地元の名手など大富豪や大物であることも特徴。
その大物にもひるまずにじりじりとコロンボが追いつめていくところが見どころです。
闘牛士の栄光
さらば提督、構想の死角、祝砲の挽歌、パイルD-3の壁、別れのワイン・・・。
どれも秀逸なのですが、私がいちばん気に入っているのは「闘牛士の栄光」です。
休暇でメキシコに来ていたコロンボは殺人事件の解明を手伝うよう地元のサンチェス警部から依頼を受けます。
闘牛場での不慮の事故として片付けられようとしていたこの事件でもコロンボの洞察力が炸裂し、徐々に意外な真犯人像が固められていきます。
完全犯罪を暴くコロンボ
「えっ! まさかこの人が?」というのもこのドラマの特色です。
派手なアクションはなく、いわば「コロンボ対知能犯」の頭脳戦です。
犯人はいつも完全犯罪を計画していてそれを遂行できたとホッとしています。
そこにネチネチと絡みついて離さないコロンボを犯人は忌避(きひ)し始めます。
どんな小さなミスも見逃さず追求してくるものですから、犯人のほうが「もういいだろう!そんな細かいことは」といら立ちを爆発させます。
そうやって相手の感情を昂(たかぶ)らせてボロを出させるのもコロンボの常とう手段なんですよね。見ていて痛快です。
状況証拠を固めていって最後に真犯人に降参(自白)させる場面はいつも圧巻です。
ただこれで終わりじゃないところがこのドラマの凄さです。
悪人であるはずの犯人も実は哀しい過去を抱えていたり、自分ではどうしようもない宿命に翻弄されていたりと不幸な背景があってホロリとさせられるのです。
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)はオワコン?
水戸黄門のアメリカ版みたいなものですね。イケてない身なりや風貌で油断させておいて実はものすごく頭がキレたり、偉い人だったり。
「水戸黄門」や「刑事コロンボ」を今の、悪が暗躍する日本でこそ再放送したらいいと思うのですが、こういうのは視聴率が取れないんですかね?
まとめ
例によって、強引に持っていきたいと思います(笑)。
コロンボ警部のような「推理力」「洞察力」は不動産賃貸事業をしていく上で必要な能力です。入居者のことにしろ、建物自体にしろ、立地にしろ、ちょっとしたことや変化に気付く能力があるとないとでは投資結果に差が出てきます。
収益物件を買う時でも、たいていは瑕疵担保免責です。
買ったあとに瑕疵(建物や設備の欠陥)が見つかっても、売主や仲介業者が「知らなかった」と言えば1円も出してはくれないのです。修理費は全部自腹です。
「刑事コロンボ」で楽しく勉強しましょう!
コメントを残す