カミさんの気持ち
本記事のタイトルは、今から二年ほど前まで、うちのカミさんにかなりの回数、言われたセリフです。看護師でしかも一部署を任されている役職者として働いているので、ストレスが溜まった際についイライラして私にぶつけてきた言葉です。
「好きなコトだけしていればいいんだから、気楽よね」
「好きなコトをして毎日過ごしてるんだから、これくらいしといてよ!」
私も夕食作りや掃除など、一通り家事をしながらの不動産賃貸事業経営です。
それでも、「ここも掃除しといてくれたらいいのに!」とか「味噌汁も作っておいてくれたら良かったのに!」など、四六時中、家にいるのに一体何をやってんだ?!という思いが湧き上がるようです。
言い返さなかった
私もそんなに気が長いほうではないですし、何度も「カチン!」と来ましたが、あえて我慢しました。
自分のわがまま(勤め人はこれ以上ムリだから、今後は不動産賃貸事業で生計をたてる)で、不動産投資をやらせてもらっていることは確かだからです。
それとカミさんの物心両面の協力は、私の不動産賃貸事業を軌道に乗せるためには必要不可欠であることもわかっていました。
私の事業が成長するまでは、我が家四人の家計はカミさんの給料に頼る部分が大きいです。
また、言い返してケンカになって、最悪”離婚”などということになったらと思うと、とても言い返すことはできませんでした。
相手もそれは感じていたのか、怒りの感情が必要以上にエスカレートしていくことはありませんでした。
私はその場を苦笑いしながら、なんとかやり過ごしていました。
言われなくなった
不動産投資を開始してから一年半ほどすると、めっきりカミさんが嫌味(いやみ)や皮肉を言わなくなりました。
三つ目の物件を購入して、大規模修繕の段取りや手配をしたり、毎日私がバタバタしているのを見ていたからでしょうか。
あるいは、三つの物件購入に当たっては、融資を受ける銀行に一緒に行って金銭消費貸借契約の連帯保証人になる手続きをカミさん自身が経験したため、不動産賃貸事業の大変さを少しは身をもって体感したことも大きいのかもしれません。
嫌味を言わないどころか、応援してくれるようになりました。
気持ちはわかる
嫌味を言いたくなる気持ちはわかります。
私も逆の立場だったら、同じような行動をとったかもしれません。
お互い、よく我慢をしたと思います。
もし、冒頭の嫌味を言われ続けて我慢できずにこっちもキレていたら、どう言い返していたでしょうか。
・「そんなにラクじゃねえよ!むしろ、創意工夫の要(い)らない会社勤めのほうがラクだろ!」
・「好きなことをするからこそ、責任重大なんだよ!こっちも神経すり減らしてやってるんだよ!」
・「そんなに羨(うらや)ましいのなら、お前も好きな事業をすれば?どうせ、やりたい事業なんて無いだろうけど」
といったところでしょうか。まさに、売り言葉に買い言葉ですね。これらを言ってしまったら修羅場が待っていますね。
まとめ
不動産投資は、家族経営の中小企業と同様の「事業経営」ですから、家族、とりわけ配偶者の理解と協力は必要不可欠だと思っています。
私が不動産投資を始めたのは「勤め人生活に限界を感じた」のがきっかけですが、不動産投資を成功させるためのモチベーションは、「最愛のパートナーであるカミさんに楽をさせてあげたい!」というものです。
そういう意味でも、”離婚”などという最悪の結果だけは避けたかったのです。
私の望みは、「素朴でいいのでカミさんとのんびり、穏やかに老後を過ごしたい」、それだけです。
終わり
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