現場を見ないで買う?!
不動産投資を始めてから運営に慣れてきた頃、先輩大家さんたちのブログ記事を拝見している中で、「ノールック買い付け」という用語を目にしてビックリしました。
どうやら、「現地を実際に見に行くことなく、ネット上や不動産屋さんから取り寄せた画像、資料等を見ただけで購入するかどうか判断して売主に買い付けの意思を表明する」ことのようです。
比較的、投資経験があり、自己資金をある程度持っている投資家が、遠隔地の物件を対象に行う手法のようです。
また、1~2年前までのいわゆる”不動産投資ブーム(=融資がジャブジャブ出ていた頃)”に、流行った手法でもあるようです。
「現場第一主義」の私からすれば、とても考えられません。
晴れの日だけではない
しかも、対象物件を晴れた昼間に一度見るだけの人もいるかもしれませんが、私の感覚からすれば”全く不十分”です。
雨の日に、外から見てもわかるような不具合が発生しているかもしれませんし、晴れの日には臭わなかった異臭がしているかもしれません。
また、雨と晴れ、それぞれの”夜”の物件および周辺の状態。
暴走族のたまり場になったりしていないか、夜になると、やたら交通量が多くて昼間よりうるさくないか、歩道に防犯灯がほとんど無くて暗くないか、有っても球切れしていて自治体か町内会が長い間取替えていない等々・・・。
なにがあるかわからない
「比較的安く売りだされていた一棟もの中古アパートをポータルサイトで発見して、さっそく現地に見に行くと、ネット画像には写っていなかった広大な墓地が南向きリビングの目の前に広がっていた」なんていうのは三回ほど経験しました。
そのような物件は空室が多いか、満室でも極端に相場より家賃が安かったり、入居者の属性が悪かったりしています。
そして、これらの外からの現地調査は、売買仲介業者の手を煩わせることは一切なく、住所さえわかれば自分一人で勝手に現地に行ってできることばかりです。
一度の失敗が致命傷になり得る
「若いうちの失敗は挽回できる」も、場合によっては正しいですが、一棟ものなど金額の大きな物件では、一度の取引の失敗で立ち直れないほどのダメージを受けるのも事実です。
自動車保険(いわゆる”任意保険”)は、代理店によると事故を二回起こすと「事故発生回数が多いクライアント」という”レッテル”を貼られるそうです。損害保険会社によっては、次年度の契約更新を拒否するそうです。
失敗(事故)を避けなければならない感覚としては、そんな感じです。
不動産投資は結婚と同じ
有名ブロガーも時々書いているのを目にしますが、「結婚」と「不動産投資」は似ています。
「今後、長い間苦楽をともにして果実(楽しい老後)を得るために運営していく、そのために数少ない優良対象から自分と合うであろう相手(物件)を目ざとく見つけて、判断して、ライバルに取られないように、すばやく買い取る」と言うことです。
あとは、「ネット上で見る物件写真と現物の状態にエライ差がある!」というのも、よく聞かれることですw。
まとめ
これから「不動産投資」を開始しようとしている読者もいることを想定して、記事タイトルにあえて「邪道(じゃどう)」という言葉を使いました。
私は、数百万~数千万円、あるいは数億円の不動産を買うのに、「現地の土地・建物や周辺環境を見ないで買う」ということほど恐ろしいことはないと感じます。
売買契約を交わして、決済して、自分のものになった後に「えーーーっ!!こんな状態だったの?!」と驚いても、だれも助けてくれない(=自己責任である)ことを肝に銘じておきたいものです。
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終わり
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