大家の営業、賃貸仲介の店舗巡り(その一)

繁忙期、戦闘開始!

不動産賃貸業を営む人、大家にとっての「戦争」時期、いわゆる”繁忙期”が到来しています。

現在、弊社物件では一物件は原状回復工事が終わっていて「即、入居可」の状態。

そして、もう一物件では二月下旬での退去予告が知らされています。この物件は、あと二部屋、今春卒業予定の大学生がいますから、計4戸の「空室・発生」が見込まれています。

先月に一物件を売却しましたので所有戸数が30戸となり、そのうちの4戸が空くと入居率が86.7パーセントになってしまいます。

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営業に出向くことにした

賃貸仲介業者に、特に伝達したいことがあればEメールをBCCで20社ほどに打つこともありますが、見てくれているかどうかは定かではありません。

やはり、真剣にお願いしたいことがある場合は、実際に出向いて、対面でお願いするのがセオリーというものです。

まずは、対象物件を管理してくれている管理会社から”マイソク”(入居者募集チラシ)のデータを取り寄せます。印刷して、仲介業者に手渡すためです。

管理会社に電話して、リーシング担当の中堅女性スタッフ、Kさんに取り次いでもらいました。

ナカシマ「Kさん、ご無沙汰しています、ナカシマです」

K「こちらこそ、ご無沙汰しております」

ナカシマ「実は、空室があるNアパートのリーシング営業に回ろうと思います。つきましては、マイソクのデータをPDFで送って頂けないでしょうか」

K「いつもありがとうございます。このあと、すぐにメールでお送りさせていただきます」

ナカシマ「よろしくお願いいたします」

K「ナカシマさん、このお電話をお借りして申し訳ございませんが、ひとつ伝達事項があったような・・・」

ナカシマ「なんでしょうか?」

少し間が空いて、

K「4戸前の御社のMアパートで今月末での退去申し込みが入りました。202号室です」

ナカシマ「えーっ!そんな。理由はなんですか?」

K「ペットを飼いたくなったそうです」

ナカシマ「そうですか。あの物件は、ペット可にはするつもりはないので、しょうがないですね」

これで空室見込みが5戸となり、入居率は85.3パーセントとなります。ヤバいです!

チラシを印刷して、いざ出陣!

電話のあと、メールで送られてきたマイソクを自宅のプリンタで、10枚カラー印刷しました。

先ほど、女性スタッフKさんとの電話で告げられたMアパートの202号室のマイソクは当然出来上がっていないですが、以前、別の同型部屋のデータをいただいているので、それを印刷して手書き修正したものを10枚、カラーコピーしました。

それらを携えて、対象物件近隣の賃貸仲介業者を訪問して回ります。10店舗目標です。

S店舗

まずは、家からいちばん近いS店舗。ピタッ〇ハウス系列です。

ナカシマ「こんにちは!お世話になっております、アパートオーナーのナカシマです!」

首から百均で購入したネームタグに名刺を入れてぶら下げていますが、何度かお邪魔したことがあるので、先方も顔を覚えてくれたようです。

女性スタッフ「こちらこそ、お世話になります」

対応してくれた女性スタッフに、弊社所有の3物件の空室に、入居者付けをぜひお願いしたい旨を伝えました。

女性スタッフ「これらの物件の管理会社はT社さんですか?」

渡した二種類のマイソクを指さして聞いてきました。

ナカシマ「そうです、どちらもT社です。なにか問題がありますか?」

女性スタッフ「いいえ、T社さんはいいですね。仕事も”キレイ”ですし」

ホッと胸をなでおろしました。

悪い評判を聞くと、極端な場合、管理会社を変更することも考えなくてはいけません。

F店舗

次に訪問したのは、センチ〇リー系列のF店舗です。

こちらでも元気な若い女性スタッフが応対してくれました。

女性スタッフ「ああ、Nアパートですよねえ。私も何度か御案内したのですが・・・」

ナカシマ「なにがいけないのでしょうか?」

女性スタッフ「1LDKと広い割に家賃が26000円、共益費3000円と安いですし、キレイにして下さっていますので物件自体は良いのですが、大学に行くためのバスの発着場までが遠いのがネックですね」

ナカシマ「そうですか・・・」

確かに、バスの発着場までは、自転車でも20分くらい掛かりそうです。

ナカシマ「私としては、長期で入居していただける社会人のほうがありがたいのです」

と、要望を伝えつつ、しばし雑談して店を出ました。

今日のまとめ

こうして、賃貸仲介業者を訪問すると、普段は聞けないような”活きた”情報が得られるメリットがあります。

それと、管理会社も、もちろん入居者付けの努力をしてくれるのですが、やはり頼ってばかりではいけないと思います。いざとなったら、大家自らも、できることはしたほうが、結局自分のためになります。

つづく

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