プロパンガスと都市ガス

プロパンガス会社はありがたい存在

アパートオーナーの中には取引しているプロパンガス会社から”設備提供”を受けている方も多いと思います。

“取引している”というのは、”所有物件にガスを供給してくれている”という意味です。

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毎月のガス料金は、入居者が支払います。

“設備提供”とは、そのアパートの各戸に給湯器、ガス配管、ガスメーターはもちろん、エアコン、水栓類、テレビドアホンなど直接”ガス”と関係のない物品までガス会社がオーナーに無償貸与することを指します。

それらの設備が故障もしくは経年劣化で使えなくなった場合はガス会社が無償で修理してくれますし、状況によっては新品に交換してくれたりします。

ガス業界の熾烈(しれつ)な競争

聞くところによると、昔は岡山でもオーナーとの契約を獲得するためにかなり派手に設備提供合戦が繰り広げられたそうです。

バランス釜の古い風呂をユニットバスに更新、古い公団型キッチンをシステムキッチンに更新、和式トイレを洋式のウオッシュレットに交換などなど・・・。

もちろん、取付工事費含めてすべて無償です。

他県や大都市から新規参入組の会社が入って来ようものなら競争に一層拍車が掛かります。

しかし、さすがにプロパン会社も疲弊しますし、事態を重く見た行政官庁の指導が入り競争はある時を境に沈静化したそうです。

ただ、完全にこのような競争が無くなったわけではありません。

あくまでも”沈静”です。

一方、”都市ガス”の会社はこのような設備提供は一切やりません。

なぜなら、その地域で一社独占だからです。

ライバルが居ないのですからサービスをする必要が無いのです。

さて、私の所有物件も類に漏れずに設備提供を受けていますが提供内容は物件によりまちまちです。

購入時にそのまま条件を引き継いだ物件もありますし(その場合でも契約書は巻きなおします)、購入時にガス会社を切り替えて新たに契約する会社さんと交渉して有利な条件を引き出したりするケースがあるからです。

岡山の場合は最低でも給湯器とエアコン1基は面倒を見てくれます。

これはオーナーにとっては、結構大きいです。

管理会社の助言

実は私の五つの所有物件の内、ひとつは”都市ガス”物件でした。

最初に購入した1K×10戸の物件です。

書籍を30冊ほど読んで、知識はそれなりに得ていましたから管理会社の担当者に”プロパンガスに切り替えたい”旨を伝えましたら”やめておいたほうがよい”と却下させられました。

却下の理由は、そもそも都市ガスとプロパンガスは成分が違うので配管や給湯器のやり替えが困難であり、また給湯器も10戸すべて一年前に更新したばかりで新しいので、もったいないとのことでした。

エアコン更新で10万円の差?!

不動産投資を始めたばかりの私は”そんなものなのかな”とその時はアドバイスを受け入れました。

運営を始めて一年ほど経ったある日、その物件のある入居者から管理会社に”エアコンの調子が悪い”と連絡がありました。

管理会社が調べるとたしかに作動しないようで、そのエアコンの年式を見ると15年ほど経過しているかなり古いものでした。

“これは修理よりも更新のほうが得策ですね”との管理会社の助言もあり、新品に交換してもらいました。

工事費と消費税込みで約65000円でした。

この費用は”オーナー持ち”です。

この金額は一番安い部類です。

10万円取られるケースもあるそうです。

その数カ月後、所有していたもう一つの物件でもエアコン更新事例がありましたが、そちらはプロパンガス会社と設備提供契約を取り交わしていたのでオーナー負担はゼロ円でした。

やはり、この差は大きいです。

都市ガスからの切り替えは可能

都市ガスからプロパンへの切り替えを否定した当時の担当者は辞職して、代わりに若い担当者が後任に就いていました。

そこで、その後任の担当者に都市ガスからプロパンに切り替えはできないか、”ダメもと”で聞いてみました。

すると、「できますよ」とのこと!

全然問題ないとのことです。

早速、もう一つの物件でお世話になっているプロパンガス会社に事の顛末を説明して、当該物件の工事が本当に可能かどうかの確認と設備提供の見積もりをお願いしました。

数日後、切り替え工事は問題なくできるとのこと!!

ラッキーです。

無償提供の協力設備は、給湯器、エアコン、玄関横のテレビドアホンの3点でどうかと打診されました。

私の返事は即答でOKです。

“ちょっとしたことでも聞いてみたり行動したりしなかったら損をし続けることになる”という教訓事例です。

このガス会社は現在、私所有の5物件のうち3つの物件でお世話になっております。

まとめ(ガス会社との付き合い方)

ある物件は2D K×4戸ですが、給湯器、エアコン、ワイヤレステレビドアホン、デッキタイプシャワー付きサーモカラン、ウオッシュレット便座(電源線の引込み工事込み)の5点を提供してもらっています。

今までの付き合いもあるのでしょうが、かなりがんばって頂けました。

このようにガス会社や管理会社、金融機関は、1社だけとか、できるだけたくさんと付き合うとかではなく、2~3社と付き合っていくのがお勧めです。

1社だけだと緊張感がなくなり”足元を見られる”可能性がありますし、多すぎると付き合いが浅くなりサービスもそれなりになってしまうからです。

私は、ある物件で6社に相見積もりをお願いしたことがあります。

今、お付き合いしている3社はその6社の中から残った会社です。

プロパンガス会社はどの県でも多いと思いますのでぜひ面倒くさがらず、ウマの合う、また対応の良い会社を探し当ててください。

終わり

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