セルフリフォームのデメリットを思い知る

「セルフリフォーム」という言葉の響きには”メリット”が多分に感じられると思います。

が、デメリットもあります。

「平成」最後の日、そして明日から「令和」という重要な日ですが、今日はそのお話をしたいと思います。

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長引く原状回復工事

空室が一戸ある四つ目の物件。

最近の記事に何度も登場しており、原状回復工事がかなり長引いています。

いつもなら、いくら長くても業者分とセルフ分を合わせて1カ月もあれば十分なのですが、今回は1カ月以上かかってしまっています。

不得意な分野までやってしまう

私の場合ですと水回りや電気配線など、得意分野は体力の許す限りどんどん自分でやれば良いと思います。

しかし、クロス張り替え、塗装工事など不得手(ふえて)なことに手を出すとしっぺ返しを喰らいます。

今回の例を振り返ります。

水栓ハンドルやスイッチ、コンセント更新など水・電気回りの更新作業はいつも通りセルフリフォームで順調に仕上げていきました。

トイレ・風呂・廊下と居室の境の敷居など、著しくハゲた箇所の塗装工事とハウスクリーニングは管理会社経由で業者(プロ)に任せました。

「できるだけ安く」と管理会社にお願いしたので、管理会社としては

「居室の木部(もくぶ)も本当は塗装したほうが客付けしやすいけどオーナーが”極力安く”と言うから居室分は今回、見合わせよう。いざとなったら家賃を下げて募集すれば良い」

と考えた可能性が無きにしも非(あら)ず。

おかげで、業者分の原状回復費用は47000円で済みました(内27000円は退去者負担)。

タッチペイントをしてしまった!

セルフリフォームをしていく中で、木部の塗装がハゲている箇所を「ヌーロ」というマニキュア・タイプの、ハケがフタに付いた塗料でところどころ塗りました。

これが自分でも管理会社にもとにかく不評!

このせいで決まりそうな入居者も申し込みを見合わせるかもしれないレベルのことをしてしまいました!!

建物でも車でも「塗装」って、してしまうと本当に取り返しがつかないんですよね。文字通り、どうしようもないんです。

結局、手直しのために懇意にしている工務店さんの手を借りることに相(あい)成りました。

こうなるくらいなら最初から管理会社にお願いする際に、トイレ・風呂などの敷居を塗るのと一緒に居室木部の塗装工事をお願いしていたほうがはるかに安上がりでした。

怖い”慣れ”

今回の敗因のひとつが”慣れ”だと思います。

3年間専業で大家業をそれなりにやってきて、売買・賃貸・管理・修繕などいろんなことがわかってきて、自分の中に、慣れてきたことによる”奢(おご)り”が発生していたのだと感じます。

「一人法人」を設立しての大家(おおや)業ですから孤独で、私を叱咤激励してくれる人は妻くらいしかいません。

その妻も直接は不動産賃貸事業にはタッチしていませんから。

まさに孤軍奮闘、自分自身で「己(おのれ)のエゴ(自信過剰)」に打ち勝つしかありません。

高くなっていた鼻をへし折られた!

管理会社の担当者も、オーナーが「自分でやります」と言ったことを「弊社に任せて下さったほうが安上がりで、仕上がりもキレイですよ!」とは、なかなか言えないですよね?

私のようなサラリーマン出身のオーナーは所詮、その手の職人仕事は素人(しろうと)かセミプロですから若干、自信が無いけど少しでも費用を抑えたいがためにムリをします。

背伸びをしがちです。

こうして管理会社とオーナーが意思の疎通を欠いたまま、作業が行われた結果、双方にとってデメリットでした!という最悪の事態が訪れるわけです。

私の場合は、もっとひどい!

なにがひどいって、”同じ過ちを繰り返す”ことです。

このあたりは、性分(しょうぶん)にも依(よ)るでしょうし、老いたせいもあるでしょう。頑固(がんこ)なんでしょうね(苦笑)。

何度か痛い目に合わないと、一回や二回ではわかりません。

一回痛い目に遭っても次、同じようにチャレンジしてうまくいってしまうと、その後また数回チャレンジしてしまいますから。

でも、そろそろセルフリフォームを引退したいと思っている自分も居ます。

まとめ

致命的でなければ、若い人たちは何度でも失敗すれば良いと思います。

もしかしたら、自分が知らなかった得意な作業があるかもしれないのですから。その発見された特技は、自身の身を助けます。

営業力かもしれないですし、作業力かもしれないですし、人心掌握術(じんしんしょうあくじゅつ)かもしれません。

挑戦してみないことには、わからないことはたくさんあります。

年を取ると、チャレンジさえできなくなってきます。

チャレンジしたい気持ちはあっても、体がついていけなくなっていきます。

令和の時代、若い力のチャレンジ精神に期待したいと思います。

終わり

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