今回のお題はズバリこれ!
「シングルレバー混合水栓」です。
一般家庭では、もはや当たりまえすぎて思わず「当たりまえ体操」を踊ってしまいそうなレベルです。(←少々古いかも)
賃貸住宅でも普及してきており、私が所有している築古(ちくふる)アパートでもちょくちょく見かけます。
反面、昔ながらの2(ツー)ハンドル混合水栓も収益物件では根強く生き残っています。
ちなみに築23年の我が家もキッチンはシングルレバー混合水栓に替えています(冒頭の画像)が、洗面所はいまだに「2ハンドル混合水栓」です。
妻や娘たちから「アパートのほうがシャンドレとか設備ええやんかー!」と非難を浴びているアイテムのうちのひとつです(汗)。
シングルレバー混合水栓の弱点を見たり!
私が三つめに購入したアパートはいろんな面で苦労したというか勉強させてもらったのですが、その中のひとつに「2018年初頭・連続凍結破裂事件」があります。
3月に入っても凍結→破裂→修理があり、「繁忙期なのに客付けできないじゃないですか!」と管理会社・仲介業者をやきもき・イライラさせたことは今でも関係者のあいだで語り草です。
詳しくはこちらの記事を参照してください。7.三つめの物件、満室へ
その時(2018年2月)の”衝撃画像”をいくつか掲載します。
↑混合水栓ボディ内部の樹脂部品が破損して少し水漏れが起こり、徐々に漏れた水が深夜の冷気で氷柱(つらら)になっています。
壊れた樹脂部品は修理不可能なので「シングルレバー混合水栓」を丸ごと交換することになります。
↑別の部屋です。シンクに氷柱(つらら)が立っています。
念のために書きますが「温暖な気候がウリの岡山県南部」での出来事です!
↑風呂場も同様に水という水が、すべて凍っています。サーモカラン混合水栓も中のサーモスタットがイカれて漏れてきた水が凍っています。
この物件は風呂、トイレ、洗面の三点ユニットですがトイレのロータンクおよび便器内に溜まっている水もすべて凍っていました。
繰り返しますが「温暖な気候がウリの岡山県南部」での出来事です!!
「プロパンガス会社さまさま」です!
これら凍結事故で損傷した台所のシングルレバー混合水栓および風呂場のサーモカラン混合水栓はすべて、提携しているプロパンガス会社様がエアコンや給湯器の新品とともに無償提供・工事してくれたものです。
そして今回の事故に際しても無償で黙々と交換工事をしてくれました。
(ちなみに、火災保険の「凍結による破損補償」対象は”水道配管のみ”です。建物内の専用給水配管が凍結破裂した場合のみ修理実費支給です。水栓部材、ゴムパッキン等は補償対象外です。)
なんと御礼を申し上げてよいかわかりません。
とりあえず一連の凍結事故が落ち着いた春先に、お値段少し高めの菓子折り二箱を手渡ししました。(もちろん法人経費の「交際接待費」扱いです。)
分(ぶ)不相応な設備を奢(おご)らないこと!
前年秋にリフォーム工事が終わってからわずか2、3カ月後に未曾有の寒波に見舞われて10台以上の混合水栓が破損し産業廃棄物と化しました。
御存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、シングルレバー混合水栓は値段が高いです。
一台3~4万円します。風呂や洗面所用の上面取り付けデッキタイプのフレキシブル取り付けタイプですと、もっと高いです。
その高価な部材や設備が、強い寒波がくるだけで全損するリスクがあるという事実を私は身を持って体験しましたと申し上げたかったのです!
2ハンドル混合水栓のままにしておけばこんな被害にならずに済んだと思われます。
お湯用、水用それぞれのボディに入っている止水用部品のケレップ(100円ほど)がイカれるくらいでしょうからね。
まとめ
学生向けアパートの激戦区である上に「12戸中9戸空き」という劣悪な状況から、少しでも入居者付けに有利なようにと思って空室9戸分計18セットを全交換した最新式の混合水栓。
シングルレバー混合水栓のおかげだけで満室になったわけではないはずです。キレイな持ち手に替えただけの、2ハンドル混合水栓でも良かったのではないか。
今ふりかえると家賃2万円の安アパートには不釣り合いな設備だったような気がします。
原状回復工事やリノベーション工事を検討される際に、今回の記事を参考にしていただければと思います。
ちなみにお湯と水の混合水栓ではなく、ただの水道の蛇口一個だけのアパートもいまだにあります。
その場合は室内給湯器がキッチン前面壁に設置されており、まん中あたりにある大きなボタンを押すとガスに点火されてお湯を使うことができるようになっています。
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