和室は流行らない?
昨今、猫も杓子も「洋室」ですね。
そんなにイヤですかね、和室。
表替えしたばかりの畳はいぐさの匂いが心地良いアロマの役目を果たしますし、寝転がると気持ちいいですよ。
和室アリの物件
私が所有している5物件の中に、ひとつだけ和室がある物件があります。
二つ目の物件で1LDK×8戸で、各戸とも居室が6畳間です。
築36年ですから洋室に替える費用をかけられないというのもありますが、私はこの物件の和室はあえて残したいと思っております。
現在、満室で若い学生から年金暮らしの方まで幅広い年齢層の方々が住んでくれています。
モダン畳じゃないと空室が埋まらない?
空室があった時に管理会社からは、「洋室にしろとまでは言わないけどせめてモダン畳にしていただけませんか?そのほうが早く決まります」
と言われました。モダン畳というのは、いぐさではなくてナイロンやビニールの樹脂材料を使い、縁(ふち)が無いオシャレな”畳もどき”です。値段は通常の畳よりも若干高めです。
しかし、私は”今はそんな費用は持ち合わせていない”とか言ってのらりくらりとかわして、普通に表替えだけしていました。
ところが、結構早く満室になったんです。
つまり、”モダン畳にしなければ入居者付けに苦しむ”というのは管理会社の思い過ごしだったというわけです。
貴重な畳業者
岡山県は昔いぐさの有名な産地でした。
しかし中国製に押されて現在では日本で著名な産地は九州の熊本県くらいだそうです。
今、私がお世話になっている畳業者さんは、前に自宅の和室の表替えをお願いした地元の業者さんです。
御主人が一人でされています。
その後、不動産賃貸事業を始めたのだが、収益物件でもお願いして良いか尋ねたら全然OKとのこと。
それからというもの、この物件で退去が出るたびにお願いしている次第です。
まず、腕がいいです。
仕事が丁寧で早い。
次に、値段が安い。
通常、畳の表替えは一枚あたり4500~5000円取られます。
ところが、この業者さんは3000円でやってくれるのです。
6畳だと3000円×6枚で、18000円プラス消費税です。
だれが聞いても「安い!」と驚きます。
そして、御主人の人柄が良い。
これも付き合う業者さんの必要条件ですね。
有り難かった処分費無料!
三つめの物件の8戸を和室から洋室にリノベーション工事する際にまずは畳を処分する必要がありました。(下記の記事を参照願います。)
工事主担当の工務店以外に畳業者さんに相見積もりをお願いしたのですが、なんと無償で引き受けてくれたのです!!
6枚×8戸で合計48枚です。軽トラックで二回に分けて運び出してくれました。
もちろん私も手伝いましたが緊縮財政の中、”無償”は本当に有り難かったです。
融通をきかせてくれる
他にも「国産の上質ないぐさが余っていたから」と言ってサービスでいつもと同じ値段で使ってくれたこともあります。
また、畳本体が一枚湿気でイカレていたことがあったのですが「中古でいいのなら」と言ってサービスしてくれたこともありました。
その代わり、御主人もかなりお年を召されてきているので畳を部屋から運び出すのを手伝ったり、支払いは運び込みが終了してOKになったら即、その場で現金払いしております。
こういったことの積み重ねでお互いに信頼関係が築けて、良いお付き合いができているように思います。
「畳」の今後
・赤ちゃんを寝転がせる。
・大人が寝転んでも気持ちいい。
・洗濯物を畳むときに良い。
・梅雨時期などの部屋の湿度調節機能あり。
・畳表の匂い成分でリラクゼーション効果あり。
など、畳による効果が見直されているのではないでしょうか。
便利さを追求してきた文明がほぼサチってきた(=飽和してきた)今、分野やモノによっては原点回帰しても良いのではないでしょうか?
「畳」はそのうちのひとつではないかなと、私は思っています。
終わり
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