募集家賃を間違えて、その顛末

募集家賃表は有用

本ブログ記事によく登場するAマンション。

RC造、10階建て、築13年、単身用55世帯の賃貸マンション。立地は岡山市の中心部で「一等地」と言えます。

高層マンションの家賃は通常、何階か?によって変わりますし、端部屋と中部屋でも変わります。それが「55世帯」ともなると、一覧表にしていないと管理会社と大家の間で間違いが起きやすいと思い、私は管理会社と相談して決めた「募集家賃表」なるものをExcelで作成しています(冒頭のアイキャッチ画像がその一部分です)

ちなみに昨年、一回目の改定(共益費を千円アップ)を行いました。

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初めての家賃間違い

この家賃表を使って、管理会社の担当者とやりとりするので、入居付けの際の金額間違いはまず起こりません。大家担当が変わることもたまにありますが、この家賃表が引き継がれるのでこれも影響ありません。優れものです!

ところが先日、初めて家賃間違いが発生しました。

入居が決まれば、管理会社の担当者が私に「入居申込書」とそれに付随する資料をPDF形式にしてパスワード付きメールで送ってくれます。それを私がチェックして、問題なければ「そのまま進めてください」と返信します。

送られてきた入居申込書でまず一番はじめにチェックするのが、家賃、共益費、駐車料金、町内会費。記入漏れはないか?金額は間違っていないか?

3年もやっていると数秒の出来事です。が、今回、ここで初めて違和感を覚えました。

「家賃が54,000円…、だったかな?」

家賃表では56,000円のところが、54,000円になっています!!

これは一大事!!!

大きな管理会社ゆえ

すぐに電話しましたが担当者は出ません。そんなに時間を置かずに折り返しがありました。

間違いを指摘すると、「申し訳ございません、経緯を確認して折り返します!」とのこと。

どうやら事務の女性社員がどこかの段階で転記ミスをしたようです。

この管理会社は岡山でも5本の指に入(はい)る大手なので、営業と事務作業をやる部署が分離されているようです。物件の管理や賃貸付けは大人数なので安心できますが、逆にこのような連係ミスは起きやすい環境と言えます。

どうする?!管理会社

今回の申し込みは法人契約で、発覚したのが日曜日のため翌日にならないと、どうなるかわかりません。善後策としては次の3点が考えられます(2.は管理会社が機転を利かせた案です)

1.入居希望者(法人)が、家賃2,000円アップで了承してくれる→そのまま賃貸借契約を進める。

2.現状、家賃53,000円(2つ下の階)の空き部屋があるので、そちらで契約してもらうよう先方に提案する。

3.先方が「どの案も納得できない!」と憤慨してキャンセル→気持ちも新たに、正規の家賃で再募集を掛ける。

特に3.は時間と手間のロスですし、入居希望者、管理会社、大家の“三方良し!”ならぬ“三方良くない”です。

結果オーライ

結果的には1.で落ち着きました。なんて寛大な法人様!!

ていうか、社宅家賃の上限に余裕があっただけなのですが、それにしても助かりました。

今回は結果オーライですけど、もし、2.の案に該当する部屋が無かった場合そして1.も聞き入れてもらえなかった場合、どうしますか?

この場合、考えられるのは2つ。

3.で行く

そして、もう一つが

「54,000円で入居してもらう」です。

ここが“大家業”の難しいところです。

「管理会社のミスで、なんでわざわざ2,000円も下げて入居させなあかんねん!!」

と思うか、はたまた

「人間にミスは付きもの。次、決まるまでに何か月か掛かるかもしれない。それだったら、たとえ2,000円安くても優良顧客たるこの法人に入居してもらおう」と判断するか?

まとめ

前項最後の選択肢、私はその状況になってみないと、どちらを取るかわかりません。大家も人間、その時々の感情や置かれている状況によって判断や決断は変わります。

が、その状況になった時には「早い判断と決断」が必要です。繁忙期の顧客の取り合いは“待った無し“です。ね?言うほど“不労所得”でもないでしょ?

終わり

 

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