満室に喜ぶも束の間!
みなさん、こんにちは!
コロナ一色だった2020年。今年も、いよいよ年の瀬ですね。
一棟もの築古(ちくふる)アパート、36室を法人名義で所有、および経営している大家ナカシマです。
今年の当ブログは後半、大失速しまして大変失礼いたしました。
ネタが尽きたのと、いろいろと忙しかったのです。←ほぼほぼ言い訳です(苦笑)
さて今年の中盤では最大5室あった空室が、なんと12月に入って次々と申し込みが入りまして、申し込みベースで満室となっていました。(2021年3月入居で、それまでフリーレント案件が2室あり)
申し込みベースとは言え、「満室」で迎える新年、なんてめでたいことでしょう!!と喜んだ矢先に来た一通のメール。12月27日の夕方です。
管理会社からのメール
某管理会社の担当者からです。なにかトラブルでもあったのかな?と思いつつ読んでみると・・・
お世話になっております。
2021年1月末、解約の御連絡がございましたので報告させて頂きます。
○○アパート △△号室 □□様(卒業の為)
次の募集ですが、
敷金・礼金0円、家賃33,000円、共益費3,000円、
で募集させて頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
御確認お願い致します。
「ぬわに~!!こんな時期に卒業で退去の連絡だとう?!」
と心の中で思いっきり叫び、その後、セルフサービスで落ち着きを取り戻します(笑)。
今までの常識は通用しない!
その部屋の学生が来年卒業することは、うっすらと記憶していましたが、まさかこんなに早く退去予告連絡が来るとは予想だにしていませんでした。
大学卒業は3月ですから、退去予告は一カ月前の2月、早くても1月末が今までの常識でした。
ところが、コロナ禍で変わった常識がここにもあります。
おそらく、単位を取り終えた、あるいは取り終える予定の四年生は卒業までの期間を実家もしくは新天地で過ごすつもりなのでしょう。
残期間は、オンラインで済ますことも可能でしょうから、なにも大学近辺に居る必要はないのでしょう。
反面、メリットにもなる
こうした変化は、悲観する要素ばかりではありません。
今までのように2月末に退去予告連絡があった場合、その繁忙期で次の入居者を決めるのは至難の業(しなんのわざ)でした。
「退去立会いのあと、すぐに部屋のリフォームまたはクリーニングを見積もりおよび手配して、それらの工事が終わった頃には繁忙期が終わっている」という構図が当たり前でしたが、退去予告連絡が前倒しされれば部屋の整備が早まり、繁忙期内での新入居者獲得が容易になります。
学生物件の投げ売り
今年の地方収益不動産の動向として、次の3点が挙げられると思います。
・好立地、高利回り等の、いわゆる”優良物件”が表(おもて)に出てこない
・収益不動産の売り出し価格が高止まりしている
・学生需要物件のみ、投げ売り状態
今年は、私は重量鉄骨造2D K ×6戸の優良物件を6月に取得できましたが、それ以外ではネット上にしろ、業者からのナマ情報にしろ、惨憺(さんたん)たるものでした。
特に、地方都市である我が岡山の都市部では、学生専用アパート・マンションの売り出し価格の下落が顕著でした。
相次ぐ値下げでも売れないのです。
今年も厳しかったですが、それよりも今後、少子化に輪を掛けてコロナによる先行き不安で、「なんとなく大学に行きたい」という層が減るため、今後の経営見通しが立たないために手放したいのでしょう。
私も今年、二件ほど学生用アパートを内見させて頂きましたが、買う気にはなれませんでした。
一件は、かなりテコ入れが必要な物件。もう一件は、物件自体はキレイでしたが、やはり学生専用物件というのがネックでした。事実、8戸中3戸空きでしたし、来年度の入居も不安でした。
まとめ
ポータルサイトなどで著名な不動産投資家のブログを拝見していると、「今年は酷(ひど)すぎたが、来年は投資家にとって良い傾向になる」との見立てが目立ちます。
そうなってくれることを祈りつつ、今年最後のブログを終わりたいと思います。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
終わり
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