耳鳴り・難聴は不治の病(後編)

ついに「補聴器」を購入した

ある時、会議の席で何度か「聞き返し」をした際に年配の課員が「ナカシマ君、補聴器を買え!みんなが困るから。自分も困るだろ」と強い口調で私に叱責(しっせき)したのです。

これで私も観念して補聴器を付けることにしました。背中を押してくれた年配の課員には感謝しています。

スポンサーリンク

岡山の大きい病院で聴力検査してもらい、補聴器屋さんを紹介してもらい作ってもらいました。

株式会社 中国補聴器センター

外国製が進歩していて良いということで、両耳合わせて30万円ほどしましたが、今後のことも考えて思い切って買いました。オーダーメイドです。

↑二代目、GNリサウンド社製。最初はスターキー社製でした。

電池は補聴器用空気電池312型。シールをはがして空気が入ると電気が流れ始めます。1週間から10日持ちます。6個入り900円です。

補聴器下から出ているアンテナのようなものは、釣りで使う「テグス」です。補聴器を耳から取り出す時に手で持つところです。

音量調節用ボリュームやモード切り替えボタンも見えます。モード切り替えで消音にすると「耳栓」代わりになります。

その後の掃除やメンテナンスは無料でしてもらえます。

補聴器のおかげで聴力は補えるようになりましたが、耳鳴りは相変わらず治りません。

ちなみに、耳鳴り・難聴では「障がい者手帳」は発行してもらえません。”全ろう”なら話は別ですが”難聴”は「障がい」に当たりません。

「ハチの子」も試した。

なにかの雑誌かネットで見つけた「ハチの子が耳鳴りに効く!」という記事に載っていた商品を購入して飲んだりしました。

薬ではなく「食品」です。「効く」と聞けばなんでも試したいものです。

しかし結果は変わらず。逆に腹痛を起こすというデメリットがありました。

腹痛を起こした時、半分以上残っていたのですが捨ててしまいました。2万円ほどのうち1万円がパーです。

入院治療したこともある

叱責されて補聴器を買った時期の会社から次の会社に転職する際に、新しい会社の上長がたまたま難聴・耳鳴りの治療で全国的に有名な福山市の病院を知っていて「入院治療してから入社してくれたらいい」と言ってくれました。

お言葉に甘えて2週間ほど入院治療しました。

ステロイドを毎日、点滴してくれたりして少し良くなった気がしましたが、結局症状に変化ナシ。

上長には御礼を言って働き始めましたが、ここがまたブラック企業的な忙しさで耳に良くないんじゃないかと思えるほどでした。

関連記事「サラリーマン時代のプロフィール4(転々とする)」

また、いかがわしい「食品」に飛びついた!

最近では「ヒマワリの種の外皮が耳鳴り・難聴に効く」と本屋で偶然、立ち読みして飛びつきました。アマゾンで1カ月分、1万円です。

妻からは「”ハチの子”の二の舞になるだけでしょ」と言われましたが強引に買いました。

当事者にとっては「藁(わら)にも縋(すが)る思い」なのです。

一カ月試して変化が無かったのでそれきり買うのはやめました。

もう、あきらめました。

病院によって「感音性難聴です」と言われたり「突発性難聴です」と言われたりします。もう、どっちでもいいです。

要するに、お医者さんのほうでもどういう病気なのか、どうすれば治せるのか、わからないのでしょう。

30年もの間、耳鳴り・難聴に付き合っていますが「治らない病気」なのでしょう。

今までの勉強結果を踏まえますと、”「耳鳴り」というのは健康な人にも鳴っているが、聴力のほうが勝っているから正常な音が際立っていて、「キーン」という音が聞こえないだけ”だそうです。

何らかの原因で内耳の聴覚神経が異常をきたし、聴力が低下したから耳鳴りが聞こえるようになるとのことです。

つまり、聴力が回復すれば耳鳴りは聞こえなくなるはずです。聴力を回復するために有効とされているのが、ビタミンB12でありステロイドなのですが私には効きませんでした。

年とともに聴力は視力同様に衰える一方なわけでして、それが私の場合は早く訪れたと解釈して、この病とは今後も付き合っていくべきなのでしょう。

不動産賃貸事業や、経済的自由を手に入れて今後の人生を充実させることはあきらめませんが、耳鳴り・難聴を完治することはあきらめたほうが良さそうです。

治る見込みのないことにお金や時間を使うことは、私が大嫌いな「浪費」になりますからね。

まとめ

この世には五体不満足な方をはじめ、白血病を患った池江璃花子選手のように死に直面するような切羽詰まった方々もたくさんいらっしゃいます。

彼ら、彼女らに比べたら私の耳鳴り・難聴は危惧(きぐ)するに値(あたい)しないかもしれません。

しかし治りにくい、あるいは治る見込みのない、いわゆる「難病」というカテゴリは経験した人にしかわからない不快感が常に付きまとうこともまた事実であります。

最愛の妻や子供たちでさえ私の心中を慮(おもんばか)ることができず、傷付く言葉を投げかけられることもたまにあります。相手は悪気(わるぎ)はないのでしょうけど。

こんな病を長年かかえた身であることが、「不労所得」と言われる「不動産投資」に私を突き動かした要因の一つかもしれません。

連係プレーが必要な「組織」の中では働きにくいですから。

最後に今、難聴・耳鳴りの症状を自覚していらっしゃる方、もしくはそのような症状を何気なく”ぼそっと”口にしたお子様をお持ちの親御さんは、軽く考えないで早急に病院で治療してもらってください。

処置が早ければ完治する可能性があります。

ちなみに私が入院治療した、福山市の有名な病院は「堀(ほり)病院」です。

 〒720-0825 広島県福山市沖野上町3丁目4−13

終わり

スポンサーリンク












コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください