子供も部下も甘く接すると結局、悪循環になる

それなりにしかならない

かなり前から、企業の若年(じゃくねん)社員に関して一般的に聞かれることですが、積極的に自ら進んで仕事を修得する、あるいは覚えようと努力する姿勢が見られないとのこと。

入社して一、二年経った新米社員に「なぜ、この場面でこう動かないのか?」と問えば、「そのようなことはまだ教えてもらっていません」と返されるそうです。

二昔(ふたむかし)前なら上席から

「アホかーッ!いまだにこんなことも出来んのは恥ずかしいと思えーッ!」

と怒鳴られる場面ですが、そんなことをすれば、その社員は次の日から出社して来ないか、うつ病の診断書を取得して長期休暇に入るか、パワハラで会社を訴えるのでしょう。

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家庭も学校も職場も、どこもユルすぎる

家に居場所が無い、あるいは子供や妻の相手をするのが煩(わずら)わしいから残業したり、残業と称して同僚と一杯ひっかけたり・・・。

どちらも家庭という”面倒くさい場”からの逃避行為です。

セミナー等で、日本全国を飛び回っている有名不動産投資家の方々は、御家庭のほうはどうでしょうか?大丈夫でしょうか?

子育ては確かに難しいです。

子供が小さいうちは”かわいいなあ、カワイイなあ”で済んでいたのですが、小学校に上がるといじめ問題が発生したり、習い事にも通わせたり、親同士の付き合いが増えてきたり・・・。

中学生ともなれば、思春期ですから生意気にもなりますし、口ごたえもしてきます。

高校生になると体も心もほぼ大人ですから、なおさらやっかいです。関連記事「長女の悩みを聞く

小学校低学年くらいまでなら、しつけと称してお尻をぶったり、頬っぺたをビンタしたりしますが、高校生ともなれば男の子なら親が腕力で勝てなくなってしまっています。

うちは高校生の娘二人ですが、小学生のうちに要所、要所で体罰も交(まじ)えながら厳しく接していたことが、今になって奏功していると思います。

生意気な口もききますが、二入とも挨拶の重要性や、社会で生きていくための一般常識は一通り備えていると、親の私としては自負しています。

親戚付き合い、あるいは家族旅行やコナンの映画を毎年家族四人で鑑賞するなどの年中行事、犬を飼うなども情操教育に一役(ひとやく)買っていたようです。

父親の私の感じとしては、子育ては中学生の時がやはり一番、難しかったですね。

「ここは厳しく接するべきか、それとも優しく接するべき場面か?」など、その都度悩んでいました。子も悩みが多いけど、接する親も悩みが多いものです。

厳しく接してみる

思春期だからと言って”腫(はれ)物”に触るような接し方はいかがなものかと思います。

子供にとっては、”生意気に振る舞いたい時期”です。

親をはじめ、世の大人が「この場面ではどう出るのか」試しているのです。

そこで甘い接し方をしてしまうと、余計にエスカレートしていき、もう後戻りできなくなります。

何事も最初が肝心です。しょせん、”青臭いガキ”ですから、生意気な態度を取ったら「家を出て一人で生活してみろ!」と言えばいいのです。うつむいて黙りますから。

スマホという高価なオモチャを与えられて、毎日お風呂に入ることができ、ぬくぬくの布団で眠れる、食事は上げ膳、据え膳、弁当作り。すべて親がやっています。

ウチは洗濯物を干させたり、取り込ませたり、食器を洗わせたり、家事の手伝いをさせることもありますが、まだまだ甘いほうだと思います。

片親の貧困家庭なら、否応(いやおう)なく自分がしなければならない場面が多いでしょうから、そういう家庭の子は男だろうと女だろうとたくましく育つでしょう。

しかし、一般的な家庭ではどうしても日本の親御さんは子に対して甘く接してしまうようです。

落ちる時がやってくる

先日のニュースで、30代の女子プロゴルファーが大会のクラブハウス脱衣所にバスタオルが無いことに腹を立てて、会場スタッフに”死ね!”などのひどい暴言を吐いたと報じられていました。

持ち帰られることが多いので、バスタオルの提供はやめて各自で持参して頂くことは、事前に周知されていたとのことですから、このような事態でもその人の人格が知れてしまいます。

仮に取り巻きのスタッフから、事前告知の内容を本人が知らされていなかったとしても、それはそれで取り巻きスタッフが本人に余計な忖度(そんたく)をして伏せていたということでしょうから言い訳にもなりません。

ゴルフという競技は、その生い立ちから”紳士・淑女のスポーツ”ですから、かなり厳しい処分が下されることになるでしょう。

小学生、中学生の頃から華やかなゴルフの世界一筋で育っていく中で、一般常識的な振る舞いを親が”しつけ”なければ、こういう結末が待っていますよ、という事例です。

まとめ

「親は無くとも子は育つ」という言葉を、履き違えて解釈している親が多いのではないかと感じます。

ほったらかして良いのではありません。親は「生き方」を背中で見せなくてはいけません。

子育てをおろそかにすると、学校などの教育現場が疲弊し、社会人になると企業側が疲弊する原因になります。

「こんなことから、いちいち教えなければならないのか」とか、「すぐ辞めてしまうから怒るに怒れない」など。

我が子が社会の”お荷物”にならないように、思春期の子供に対峙する時期は、親としては「頑張り時」です。

難しいですが心を鬼にしてそうしないと、後々、自分たち”親にツケが回ってくる”ことになります。関連記事「成人した子供は親と同居させない

思春期のお子さんをお持ちの御家庭は、ぜひ”厳しめ”に接してほしいと思います。親も子も、悩み苦しむのはほんの数年ですから。

終わり

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