イヤな予感
「キッチン北側の窓枠から水が滲(し)み出ていると連絡がありました」
と、管理会社から電話連絡アリ。
「まさか、雨漏り?!」
イヤな予感がします。とりあえず現場に急行しました。
築35年、二階建木造アパート。
4戸×2棟の合計8戸。すべて1LDKです。
4戸のアパートというのは、戸数こそ少ないので敬遠されがちですが「すべて角部屋(かどべや)」という賃貸付けする上でのメリットがあります。
築古の木造ですが、4戸が敷地内に二棟建っているので8戸すべてが角部屋というこの物件を私はひそかに気に入っているのでした。
本格的な”雨漏り”なら結構な調査費用が必要
現場を確認すると、たしかに窓枠の木部に水滴が溜(た)まっています。
時期的には10月下旬。
台風のような暴風雨ではありませんが、低気圧通過中の、若干強めの風雨の日でした。
入居者によると風雨が始まった前夜に気付いたそうです。
「不動産賃貸事業を開始してから1年半にして、早くも雨漏り修理を経験することになるのか」と憂鬱な気分になりながら原因調査に移ります。
管理会社には現場には来てもらっていません。後で始終を報告することにしています。
念のために近所の以前分電盤焼損事故時にお世話になった工務店の社長にも来てもらっていたので、写真を撮っていた社長に雨漏り調査費の見積もりをお願いしました。
ちなみに、後日いただいた見積もりでは、
・高所作業車レンタル2万円
・一階と二階の壁・屋根調査費で8万円
・報告書作成費1万5千円
消費税を入れると、調査関連費用だけで12万円コースです。
たいした”雨漏り”ではなかった!
幸い、その上(二階)の一戸が空室だったのでキーボックスのカギを使って中に入り押し入れの上にある点検口から天井裏に潜り込みました。
「桁(けた)や梁(はり)をたくさん使って、なかなかしっかりした作りだな」
などと感心しながらガラケーの懐中電灯機能を使って問題の地点まで這っていきます。
雨漏りらしき形跡はどこにも見当たりませんでした。
どうやら、建物北面からの雨の吹き付けが原因のようです。
一階に降りて、外周りを確認するとあることに気付きました。
このアパートは最近の画一的な建物と違って、間取りや設備の配置が左右対称とか単純ではないんです。
1LDKには変わりないのですが、キッチン、風呂、トイレなどの位置が区分住居ごとに違っています。
そして二棟全戸の中で、北面に換気扇の鉄製フードが設置されているのはこの部屋だけでした。
↑建物北面に設けられた換気扇フード。下はキッチンの窓。
他の一階入居者から同様の通報が一切来ていないので、この換気扇周りが怪しいことになります。
どうですか、この「コナン」か「コロンボ」かという名推理!(←自画自賛)
対処、開始!
換気扇フードの内側を見てみると、スキマが結構あります。
換気扇をOFFにすればフタは閉まりますが、その3枚のフタの間にもスキマが若干ありますし、その周りの木枠と外壁のあいだにもひどいところは6~8mmのスキマが見えます。
まず、私の大好きなシリコンコーキング剤(クリア)でこれらのスキマを埋めます。
次に、ホームセンターにフードの延長部材に適したモノを物色に行きました。
風雨が換気口に到達する距離を稼ぐのが目的です。
2店舗ほど回ると、ありました!
樹脂製の「ウエザカバー格子付き(茶色)」。
これと取り付け用部材として桧(ひのき)の角材一本。
合計で1400円ほどでした。
法人の財布で買って現場に戻り、ノコギリやインパクト・ドライバーを使って30分ほどで取り付け完了。スキマがあるところはシリコンコーキング剤(クリア)を塗りました。
見た目は不格好ですが、そんなことは言ってられません。
見た目よりも入居者に迷惑がかからないようにすることが大事です。
後付けのウエザカバーは無くてもよかったかもしれませんが、暴風雨が来たときに備えて、念のために取り付けました。
この工事を実施した翌日にまた結構な風雨になったのですが、入居者に確認したところ「なんともないです。ありがとうございました!」との返事。
これにて、一件落着です。
まとめ
「雨漏り」事例の調査や修理は、まだ経験したことがありません。
一体、いくらくらいかかるのかと思うとゾッとします。
飛来物が原因だったら火災保険が適用されますが、適用されない事例だったらイヤですねー。恐い、怖いですねー。
それではまたお会いしましょう!
サヨナラ、サヨナラ、さよなら。
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