空室を埋めたい!
繁忙期が終わり、ここからは主に法人契約や単身社会人狙いになります。
そんな中、申し込みがなかなか入らないのと、入ってもキャンセルになったりして旗艦物件であるAマンションも55室中6室空き。
常に「満室」を狙って運営していることも、家賃や共益費を値下げするのは最後の手段というのは私も管理会社も共通認識です。
管理会社の担当者(20代後半の男性)にメールでなにか空室対策はないか打診していました。2、3日して電話してみると提案がありました。
今まで「敷金ゼロ、礼金は家賃一か月分、AD(広告料=賃貸仲介業者への成約報酬)も家賃一か月分」で募集をかけていました。礼金とADが同額なので、大家である私の手出しは実質ゼロです。腹は痛みません。その分、原状回復工事費用を手厚くしたりリノベーションを検討したりできます。
この現状に対して管理会社の担当者が提案してきたのは敷金ゼロ、礼金ゼロ、AD1,5か月分!
もしくは、礼金一か月もらえる場合はAD2.5か月分!!
つまり、大家の手出しは1.5か月分が必須という条件です。
背に腹は代えられない
この担当者は賃貸仲介も5年ほど経験しており、しかも成績優秀だったと見えて旗艦店舗の店長を務めています。決して、無謀な要求をしているわけではなく、こちらの要望を満たすために、現在の賃貸界隈の状況や物件の現状等、あらゆるファクターを吟味した結果の提案です。
私はこの案を聞いて一瞬、怯(ひる)みましたがすぐに決断し「それでいきましょう!」とハッキリ告げました。
この管理会社は担当者はじめ各業務のスタッフが皆、真面目で機転も効き大家側に親身になって相談にも応じてくれるので本当に頼りになる会社なのです。
その担当者が「この4月と5月の二か月でぜひ満室に持っていきたいので、のこり2室になるまではこの条件でいかせてください!あと2室になったらいつもの条件に戻します」とのことです。私も満室にするためには、この業者の力が必要なので、ここは踏ん張りどころと認識を新たにしました。
管理会社も賃貸仲介業者もノルマあり
そのあと電話を切る前に雑談程度に聞いてみました。
ナカシマ「やっぱり御社もノルマとかあるの?」
担当者「ありますね~。月間の売り上げとか」
ナカシマ「そうなんだ。大変だね」
ADは不動産会社にとって主要な売り上げ項目のひとつです。
繁忙期だけでもノルマ達成に貢献するのは、管理会社と良好な関係を保つ上でも役に立つと思われます。私はお中元やお歳暮はやりませんが、代わりに要所々々で御礼の菓子折りを手渡したり、担当者や関係のあるスタッフを昼食に誘ったりしています。形式ばったコトよりもそのほうがお互い気持ちが入(はい)るし印象にも残ると思うので。
資金をどこに投下するかは大家の腹ひとつ
限りある資金を何に、どこに投下するかは経営者である大家の腹ひとつに掛かっています。
これが経営の苦しいところでもありスリリングで楽しいところでもあります。
“ひとり親方”だけの、吹けば飛ぶような会社だから“スリリングで楽しい”などと悠長(ゆうちょう)なことを言っていられるのですが。
まとめ
電話で条件変更を打ち合わせたあと、私は必ずメールで決定した内容を担当者あてに送信するようにしています。あとで「言った、いや聞いていない」の無用なトラブルを避けるためです。これは、原状回復工事費用の発注に関してもおこなっています。
お互いに気持ちよく仕事して、満室になった暁(あかつき)には担当者を焼肉に連れていきたいと思います!
終わり
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