FIREムーブメントという概念について

昨年あたりから世界的に「FIREムーブメント」という言葉が流行っているという記事を先ほど見かけて読みました。

恥ずかしながら私、今日まで「FIRE(ファイア)ムーブメント」という言葉や概念を存じ上げていませんでした(苦笑)。

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FIREムーブメントとは?

FIREムーブメントとはThe Financial Independence, Retire Early(フィナンシャル・インディペンデンス、リタイア・アーリー)の略で、「経済的に自立し早期リタイアしようとする動きのこと」だそうです。

発祥はアメリカですが、この運動はイギリスにも普及し会社というマシンに縛りつけられたまま40年もの月日を送る気のない20代、30代の若者を惹きつけているとのこと。

昨年あたりからは日本の若者の間にも広がっている概念のようです。

日本でも始まっていた?

この説明を見ると、「これって近年、不動産賃貸事業を始めた日本の不動産投資家のことじゃない?」と思ったのは私だけではないでしょう。

おおむね当たっているのですが気を付けないといけないのは、FIRED(意識して早期リタイアを達成)した人達は必ずしも”金持ち”を目指しているわけではない点です。

「経済的自由を得て、自由な時間を得る」点は同じですが、”贅沢(ぜいたく)”をしたいわけではないのが「FIREDした人達」です。

「自分が、あるいはパートナーと自分が”幸せ”と感じる過ごし方をするために必要な、経済的見通しが立った時点で勤め人を辞める。」

日本の不動産投資家の中にも、このような考えを持った方もいらっしゃるでしょう。

私もどちらかと言えば、将来メチャクチャ贅沢をしたいとは思っていません。

例えば、高級外車を複数台所持して乗り回すとか、高級腕時計を複数持っていてTPOに合わせて付け替える、などの願望は持っていません。

そういう意味では、私も「FIREムーブメント」に乗りたい人物だと言えるでしょう。

日本での普及は難しい概念?

発祥の地、アメリカでは30代、40代のかなり早い段階でのFIRED(いわゆる”上がり”)を目指すようです。中には20代で”上がった”人もいます。

関連記事:20代、30代でリタイアする「FIREムーブメント」が流行ってる

日本でも書籍を刊行したり、ユーチューバーになったりして露出度を増やしている若手の不動産投資家らがこれに該当すると思いますが、欧米よりは環境・文化の面で難しいように感じます。

昨今、巷(ちまた)でよく言われているように「日本ではマインド・ブロックを外しにくい」からです。

“日本人”という民族に根付く特性のせいでもありますし、学校教育での”洗脳”も原因でしょう。

あと家族や親戚の”目”も気になりますし、自分自身の”一歩を踏み出す勇気が持てない”ことも原因として挙げられます。

欧米のような”個人主義”が受け入れられにくい日本では、まだ難しい潮流だと感じます。

しかし一方で、イーコマースやネット決済など「ネット社会」という環境がかなり浸透してきた日本ですから、今後は思い切って早期リタイアを目指す若者が増えてくるかもしれません。

「会社や政治に頼ろうとすること自体リスクである」という考え方が、ブログや動画サイトなどを通じて相当広まってきているでしょうからね。

リスクも認識しておく必要アリ

「FIREムーブメント」にも”リスク”があります。

それは、FIREDしたあとで意外にヒマを持て余してしまい、「早期リタイア人生」を楽しむことができなかった場合に”勤め人に戻れるのか?”という問題です。

現にサラリーマン出身の不動産投資家がセミリタイアを実現したけど、「時間をあまりにも持て余してしまい、サラリーマンに返り咲いた」という話がネット上を賑わせています。

勤め人に戻れるタイプの人はまだ良いのですが、一度”自由人”の生活を味わったがために社則に縛られる生活に耐えられない可能性もありますし、年齢によっては肉体的・精神的にキツイ仕事にしか就けない可能性もあります。

まとめ

もし「FIREムーブメント」に乗りたい場合は、自分自身が思う「早期リタイア」に対する適性、パートナーとの結婚問題、地域との関わり合い、親族・家族との関わり合いなど、自分を取り巻く環境を総合的に判断して計画的に進めることをオススメします。

終わり

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