今後は水道代がバカにならない
民間に委託するなど、昨今、世間を賑わせている水道事業関連ニュース。
なぜ、水道事業の台所事情が苦しいかと言いますと、上水道配管の公称寿命が約40年なのに所轄自治体の予算不足、人手不足で配管更新工事が遅々として進まないのも原因の一つです。
つまり、日本社会の少子化および人口減問題と密接に関係しているのです。
人口の多い首都圏や、地方でも中核都市なら頭数(あたまかず)で割れば一人当たりの水道代は少なくて済みますが、そうでない市町村は水そのものの料金に加えて、上水道・下水道の工事関連費用がモロに掛かってくるので”負担感がハンパない”ことになっています。
例えば四人家族なら、岡山市内で月当たり五千円のところが、近隣の市町村では一万円掛かるという事態になっています。
「節水トイレ」はどう?
そこで少しでも”節水”になることはないか考えてみますと、まず思い浮かぶのは最近どのメーカーも大々的にアピールしている”「節水トイレ」に交換する”というもの。
一度に流す水量が、従来品だと13リットルですが「節水トイレ」だと、半分以下の4.8リットルで済むという優れものです。
“トルネード水流”など、少ない水量で目的を達成する工夫がなされています。
しかし、安いものでも工事費込みで10万円超します。
自宅にしろ、収益物件にしろ、そこまでお金をかけて更新するべきコト・モノなのかと言うと疑問が残ります。
我が家のトイレは23年前の新築当時のまま、暖房便座付きのTOTOです。
暖房便座も新築の頃、もの珍しさで少し使っただけで、あとはコンセントを抜いたまま20年以上経ちます。
家族みんなが、ウオッシュレットにしたいなら「節水トイレ」への更新を検討する余地があるでしょうけど、ウチの家族四人は「ウオッシュレットにする必要は無い」で意見が一致しています。
簡単に節水効果を得られるグッズ!
もっと安価に節水効果を得る方法はないかと考えた結果、行き着いたのがこちら!
大便時は手前側に、小便時は奥側にレバーを倒すことによって使う水量を変えることが可能なロータンクレバーです。
TOTO用やINAX用、汎用品と種類がいくつかあるので、対象のトイレのロータンクに合うものを購入します。
また同じものでもホームセンターによって、6000円以上したり3400円くらいで売っていたりと金額差があるので、近隣に数店ホームセンターがある場合は回って確認したほうがよいです。
工事もカンタン
レバー交換工事に使う工具はモンキーレンチのみです。
まず、ビフォー画像がこちらです。
手前に引くことしかできないレバーが、ロータンク右側に付いています。”大”、”小”の文字もありません。
工具や部材を準備できたら、元水栓を閉じてレバーを上げてロータンク内の水を出し切ります。
次に上蓋(うわぶた)を左側にズラしてから、ボールチェーンのフックをレバー先端から手で外し、モンキーレンチで樹脂ナットを緩めて既存のロータンクレバーをタンクから抜き取ります。
↑レバーの先端物の出代(でしろ)が約100mmです。
↑対して、新規購入レバーの出代は135mm。長すぎます。
そこで、100mmくらいになるように、真ちゅう製金具の先端を手で慎重に曲げます。
何度も曲げたり伸ばしたりを繰り返すと折れてしまいますが、一~二度程度ではなんともありません。
↑出代が100mm程度になりました。(注:邪魔になるものがロータンク内部に無ければ、この曲げ加工は不要です。)
あとは、旧レバーを取り外したのと逆の手順で新レバーを取り付けて、ボールチェーンのフックを真ちゅう製金具の先端穴に引っ掛ければ完成です。
左側にズラしていた上蓋を元に戻して、元水栓を開けて水を流してみます。
手前に引く(大便用)と、旧レバーと同じ13リットルの大量の水が流れます。
次に、レバーを奥側に倒すと少ししか水が流れません。タンク底の、ゴムボールの上がる量の違いで出る水の量を変えています。
それぞれのレバー方向で、吐出後の水をタンクに補充する時間を計ったところ、手前に引いた後は約30秒。奥側に倒した後は約15秒と半減します。
使う水の量がこれだけ違うということです。
まとめ
トイレは毎日使うものですから、このレバーに替えることによって結構、家計に効いてくると思います。
収益物件では、節水型レバーに替えたからと言って家賃を上げられるわけではないですが、「環境に配慮する大家さんなんだな」くらいは思ってもらえるかもしれません。
あと、量水器有無の関係で、水道代を毎月定額徴収している物件では節水になって良いと思います。
終わり
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