返済予定表
冒頭のアイキャッチ画像を見てください。これが「返済予定表」です。
「固定金利」方式で融資を受けている方は、融資を最初に実行される際に受け取る通期の返済予定表だけで以後もらうことはないですが、「変動金利」方式で融資を受けている方は通常、半年ごとに金利の見直しが入(はい)るので半年ごとに捲って中身を見るタイプのハガキが金融機関から送られてきます。
ハッキリ言ってわからない
金利を導き出すベースとなるモノは金融機関によって異なります。
ちなみに、私がメインバンクにしている△△信用組合の場合は「長期プライムレート」をベースにしています。岡山では地方銀行などは短期プライムレートをベースにしているところが多いようです。また、プライムレートだけではなく、その他の要因も加味されるようなので、ハッキリ言って融資を受けている側は詳しい導き方はわかりません。
来たハガキをめくって、「やった!下がった」とか「げー!○○ポイントも上がってる」とか悲喜こもごもの風景が繰り広げられます。
目を疑った!!
昨今はアメリカの大統領、ドナルド・トランプ氏の度重なる関税政策発動により、世界の金融・経済が混乱をきたしており“トランプショック”などと言われています。これにより変動金利での貸出金利が下がってきているとのニュースも耳にしていたので、5月からの金利は下がることを期待していました。最悪、変動なしであればありがたいと思っていました。
先日届いたハガキをめくってみると…。
下がってもいないし、イーブンでもありません。そしてなんと、0.65ポイントも上がっているではありませんか!(アイキャッチ画像の右の方を参照してください)
現行2.6パーセントだったものが、来月からは3.25パーセント!!(ちなみに、三年前に融資して頂いた時点では2.0パーセントでした。その時からだと1.25ポイント上がったことになります)
借りている金額が大きいので、支払い利息の月額は126万円から157万円に、約31万円アップします。
さすがに電話した
すぐに金融機関の担当者に電話しました。あまりにもひどすぎませんかと。
すると、いつもの返事。
「申し訳ありませんが、他の顧客様も皆さん同じですから」
いくらルールとは言え、これでは「お宅の会社はどうぞ潰れてください」と言われているようなものです。少しでも経費をへらし、家賃収入を上げようと管理会社と相談して千円共益費を上げても、こんな仕打ちをされたら屁の突っ張りにもなりません。
思いのたけを伝えると、担当者は「上と相談してみます」と言って電話を切りました。
規模縮小を視野に
おそらく、担当者は上には相談しないでしょう。したとしても、ココの今の支店長とも何度か話をしたことがありますがあくまでもドライな感じなので聞く耳を持たないと思います。
そもそも、金融機関側は一(いち)顧客の愚痴をいちいち聞き入れる必要性が無いですからね。
彼らは「お金を貸して決められた契約に則って利息を頂く」という商売をしているだけですから。ハッキリ言ってしまえば“借り手の資金繰り事情など知ったこっちゃない”わけです。それは経営者がなんとかする問題。わかってはいるけれど、何とも言えない被害者感が沸き起こってしまいます。投資詐欺でだまされた人がデモ行進するのもこんな感情なんでしょうね。
いずれにしても、このまま何も事態が変わらずに金利上昇局面が続くようであれば、弊社の「規模拡大路線」を「規模縮小路線」に転進せざるを得ません。
まとめ
築浅RC造一棟もの等のビッグな案件は、おカネを潤沢に持っている方、もしくはゼロ金利政策中なら良い案件ですが、ひとたび金利上昇局面に転じると破壊的な怖さがあります。
終わり
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