目 次
バブル期のクルマ事情
今回は、日本が世界に誇る「自動車」がテーマです。
まず、”思い出ばなし”から入らせていただきます。
現代の若者は「自動車」や「結婚」にそんなに興味を持てないと聞いたりしますが、私が若者だった頃は、自動車は必需品でした。
“デートカー”とか”ハイソカー”など車種によって
呼び名が付いていたりしました。
ちなみに、これらを簡単に解説します。
デートカー:読んで字の如く”彼女とデートする車”です。
女性に人気のある車種であることが必須。
ホンダのプレリュード、ニッサンのシルビアなど。
ハイソカー:”ハイソサエティ・カー”の略で
クラウンほどではないが、ちょっと高級感のある車。
トヨタ車がバカ売れしていました。
マークⅡ(ツー)、クレスタ、チェイサーの三姉妹とソアラが有名です。
若い頃の車は彼女とのデートでも重宝しますが、男同士や自分一人で出かけるのも楽しかったですね。
とにかく働き出して給料を得るようになって、まず何が欲しいかと言えば、男なら「自分の車」これ一択です。
家は値段が高いですしまだ不要ですが車は中古でもいいからとりあえず皆、買って持っていましたね。
真夏の昼下がり、お気に入りのカセットテープで音楽をガンガンかけてドライブ。
途中、喫茶店に寄ってミックスサンドとアイスオーレを注文する・・・。
私は家が貧乏だったこともあって、普通免許取得が20才と遅かったので運転に慣れていませんでした。
ぶつける可能性もあるので中古で程度の良さそうなモノを休日のたびに探していました。
最初は「カペラ」
そして見つけたのが、マツダの「カペラ2000GT―X」です。
渋い赤色の4ドアスポーツセダン、80万円。
直列4気筒、前輪駆動、リアスポイラー付き。
タイヤは当時人気のブリジストンRE71。
4年落ちくらいでしたが、キレイで調子も良くてメチャクチャ気に入って、毎週のように会社の寮の駐車場で洗車してワックスがけしていましたね。
夏は海水浴、冬はスキーと大活躍してくれました。
次は「マークⅡ」
そのカペラは7年ほど乗ったところで電気系統が壊れてしまい、次に買ったのはガンメタのトヨタ「マークⅡ」。
これも良い買い物でした。70万円くらいだったと思います。
窓枠の無いハードトップで気に入っていたのですが、8年ほどでやはり電気系が壊れてしまいました。
後半は妻との結婚前デートで活躍してくれました。
3台目は「ミレーニア」
その次は、深緑色の欧風セダン、マツダ「ミレーニア」です。
日本では地味な存在ですが、中古車なのにツヤツヤしていてひとめぼれして買いました。
マツダは好きですね。
私はトップメーカーよりも二番手や三番手が好きな傾向があります。
トヨタよりもマツダ、バイクならホンダよりもヤマハ、バイク用ヘルメットならアライよりもショーエイといった感じです。
ただ、この時はマークⅡが急に壊れて急いで代わりを買わないといけなかったので、近所の中古車センターに行って「これ、ください!」と適当に選んだのです。
じっくり吟味して選定していないせいか、あまりいい買い物ではなかったですね。
まだ私の母も同居していた頃で、買ったばかりのミレーニアに母を乗せて買い物に行ったことを仕事から帰宅した妻に話したら「私を最初に乗せてほしかった」と怒られたことも良い思い出です。
6年ほど乗りました。
初めての新車「エスティマハイブリッド」
そして、今年で13年目に突入している「エスティマハイブリッド」。
生まれて初めて「新車」で買った車です。
420万円をキャッシュで買いました。
色は水色のメタリックで、今まで同じ色、同じ車種を2回くらいしか見たことがありません。
珍しい色と形状ですが、最初のカペラと同じくらいの良い買い物です。
そろそろイカれるかもしれませんが、家族みんなとても気に入っているので乗りつぶすつもりです。
近所に行くにも「クルマ」
私は元々、カーレースが好きなわけでもなく、熱心なカーマニアではないので年を重ねるとともに車は単なる「移動手段」となっております。
今、住んでいる「岡山」は地方都市で、いわゆる田舎の部類ですから”生活の足”として、自家用車は必需品です。
さて、ここから本題です。
必需品なのですが、近年、考えさせられることがあります。
“田舎(いなか)”とはいえ、駅近くにはスーパマーケットやコンビニエンスストアがあります。
そして私の自宅はその駅から歩いて10分ほどのところにあります。
坂道はありません。平坦な地域です。
電車で出かける際には、雨が降っていなければ駅まで歩いていきます。
ところが、近所の若者や車を運転する初老の男女、青年、OL、サラリーマンなどたいていの人が「歩いて10分以内」の店にも”車”で行くのです。
買い物に限らず、ちょっとした用事で近所に行く場合でも数百メートル先の学校や幼稚園、保育園に子供を送迎する場合もとにかく”自家用車で移動”します。
これは、どうでしょうか? 一考の余地はないでしょうか?
たしかに車は便利ですが、小春日和(こはるびより)の気持ちの良い日には歩いても良いのではないでしょうか。
もしくは、自転車で行くとか。
何キロも離れた場所に行くとか、連続して複数の用事を片付ける必要がある場合、雨が降っている、もしくは降りそうな場合は車の出番だと思います。
あと、足が悪い方など。
しかし、健康な方はどうでしょう。
車に頼り過ぎて健康を損なうかもしれませんし、なによりこの習慣が続くかぎり、ガソリンの消費量(=ガソリン代)を見直す機会は訪れません。
一回の使用量はわずかですが、塵(ちり)も積もれば山となります。
近所の人の歩行姿を見たことがない!
そして、もう一つ。
ただ単に「つい車を使う習慣になってしまっている」だけでは片付けられない気がしています。
私の自宅は20年ほど前にできた、一戸建てが9軒集まった開発団地です。
20代~70代までの成人は皆、免許と自動車を持っています。
そしてこの小さな住宅団地の中の自宅から日々、出入りするわけですが車を持っている人が徒歩とか自転車で出入りするところを見たことがないのです!
いつも車での出入りなのです!!
まるで徒歩や自転車での出入りを禁じられているかのようです!!!
今ごろは”井戸端会議”という風習も無くなりましたし、町内会の集まりも何年もありません。
住宅街を歩く人というのは、そこの住民たちではなく犬を散歩させるコースにしている近所の人、郵便配達のバイク、宅配便のお兄さんくらいです。
この事態を異様に感じる私のほうがおかしいのでしょうか?
“まとめ”です。
健康維持とガソリン代節約の意味で、徒歩か自転車で行ける場合は車を使わなくてもよいのではと思います。
私の場合は2キロくらいの距離なら徒歩か自転車です。
「少し遠いけど雨も降らないようだし、急ぎでもないし、健康のために歩いていくか」という感じです。
車に過度に依存している方の脚が、火星人のように退化しないことを祈りつつ、本記事を終わります。
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