ガジェットの変遷
“携帯電話”と言うよりも”スマートフォン”ですね、今の時代は。
昭和生まれの私としてはデジタル端末について色々と思うところがあります。
まずパソコンに関しては今からおよそ30年前、OS(オー・エス)がMS-DOS(エム・エス・ドス)からウインドウズに移行したのが画期的でした。
またウインドウズの改良速度が速くて進化のスピードは目を見張るものがありました。
ちなみにMS-DOSは、”マイクロ・ソフトーディスク・オペレーティング・システム”の略だったと思います。
またインターネットも並行して普及していきました。
通信回線もダイヤルアップ接続からISDN、ADSL、光ファイバー網へと変遷していきました。
私自身は、ISDNとADSLは使用経験無しです。
ウインドウズはXPで一旦、落ち着いたというか完成した感がありましたね。
OSのウインドウズはアップルコンピュータ、エクセルはロータス「123(ワン・ツー・スリー)」、ワードはジャストシステム「一太郎」の真似をしたなどと言われていましたが、たとえ真似だとしてもそれらを大きく成長させるのはそれなりに大変だったと思います。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏は商才があったのでしょう。
さて、携帯端末です。
20年ほど前の携帯電話は電話とショートメールくらいしかできなくて、カメラ機能が追加されたりしていきました。
しかしカメラで撮影してもそのデータをメモリーカードに保存して、そのメモリーカードをパソコンに差し込んでデータを取り込むという作業が必要でした。
もしくは専用のケーブルでパソコンと携帯電話を直接つないで取り込んでいました。
今の若者には信じられないかもしれませんが、当時の携帯電話はインターネットとはまさに”無縁”だったのです。
それでも小さな電話機を自由にバッグやポケットに入れて持ち運べるというのは、ものすごく世の中が進化したような気がしたものでした。
ところが人間の欲深さというのはとどまることを知らず、携帯電話でインターネットが使えるようになり、撮影した画像データをEメールに添付して送信できるようになりました。
“こうなってくれたらいいな”という人々の欲望を次々と実現していったのです。
カメラの画素数はどんどん上がり、高音質で音楽が聞けるようになり、テレビも見ることができ、ゲームもできるようになりました。
懐中電灯にもなり、二次元バーコードリーダーにもなります。
スマートフォンが登場する前でも十分すぎる機能がコンパクトなボディに収められ”これ以上どうなる必要があるのかな?”と思ったものです。
そこにアップル社がスマートフォンの”アイフォン”を登場させました。
はじめの2~3年は皆、様子見なのか売れ行きが鈍かったのですが、売れ始めると爆発的に普及していきました。
まさに”爆発的”という形容がピッタリです。
アイフォンに加えて韓国や他の国のアンドロイド製品も加わり、携帯電話の時と同じように機能は向上し、メーカーや通信会社がしのぎを削ってスマートフォンも進化していきました。
同時にフェイスブック、ツイッター、ラインなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)も爆発的に普及していきます。
男性は電話で話すほうが向いているようですが、女性はメールやSNSでコミュニケーションするほうが好きなようです。
いずれにしても”ネット依存症”、”ゲーム依存症”という言葉が聞かれるほどスマートフォンは世界中の生活に浸透していったのです。
考えさせられることはないでしょうか?
“便利”を追求しすぎて、それに比例して負の側面も大きくなっていったような気がしませんか?
車や自転車を運転しながらスマートフォンを操作する、以前なら家族で夕食後の団らんをしていたのに、今は家族それぞれが黙ってスマートフォンの画面を見ている・・・。
駅のホームでスマートフォンに気をとられて転落した、歩いている人同士が前方不注意で衝突した、なりすましなど勝手にネット通販で買い物されて高額請求がきた、などなど。
“使う人の自己責任”という論調もあるようですが、もっとマクロ的な視点で、人類全体で考えて行動する必要があると思うのです。
“行動する”というのは”前に進む”だけではありません。
立ち止まって、進む方向が間違っていたと気付いたなら少し引き返して軌道修正するのも”行動”です。
今日のテーマをまとめたいと思います。
つらつらと述べてきた様子からわかるように私はスマートフォンに違和感を強く感じている人間の一人なので、今までスマートフォンを契約したことはありません。
しかしガラケーが使えなくなると聞いたのでキャリアに提案してもらった”ガラホ”と”タブレット”の二台持ちで契約しています。
ガラホは通話専用、タブレットはメール操作等のインターネット専用として使い分けるのです。
最初は少し煩わしさもありましたが慣れるとそれほど不便は感じません。
気になる月額料金はプランや付けるオプションで変わると思いますが、スマートフォン単体での契約の半額くらいで済んでいます。
我が家の場合ですと妻や娘のアイフォンが6000円で、私のガラホ+タブレットが3000円といった感じです。
“格安スマホ”も出てきていますがアフターサービス他の要因でデメリットも多いようで、私の周りでは賛成派と反対派の二極化が進んでいるように見受けられます。
日本はじめ世界中のデジタル端末に関わるメーカーが、利潤のみ追求する体質から人類の健康や安全も考慮した製品作りに進化することを願いながら、筆を置きたいと思います。
終わり
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