2.身近にいた不動産投資家

ペーパーアセットはイヤ!

実は私、不動産投資を始める前に半年ほど投資信託を経験しました。

不本意ながらなんとか小さな会社に就職できた私は、なにかお金を産む仕組みを勤め人収入以外に作りたいと思っていたのです。

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関東に住む兄が株式をやっているのを思い出しメールでやり取りして教えを請い、まずは投資信託からやってみたらということになりました。

当然、実店舗ではなく手数料が安い(または掛からない)ネット証券に口座を開設して自分なりに本も買って勉強してやり始めました。

始めた頃は物珍しさも手伝って面白かったのですが当然の如く、二度三度と損失が積み重なっていき「なんじゃこりゃ?」となってきました。

私の父は私が社会人なりたての頃に亡くなったのですが、その父がギャンブルや消費者金融で苦労していたのを間近に見て知っていたので私たち兄弟は「ギャンブル」や「借金」というキーワードには過剰に反応するくらいそれらが大嫌いです。

そのような経緯があったので、私はパチンコや宝くじを付き合いで少しやった程度で賭け事は一切やりません。

ローンを組むのも住宅ローンのみで、田舎で必須の自動車も大きな家電製品も必ず現金一括で買います。

そんな私が投資信託をやってみると損切りの山が築かれるばかりで結局半年で約40万円の損を出しました。

「これって運を天に任せる感じがまるで”ギャンブル”じゃないか!」と感じ、口座も解約し精算して辞めることにしたのでした。

向いているのは、リアルな投資

こうなると、その頃世間でブームとなっていたリアルな投資の「不動産投資」に突き進むしかないと思うに至りました。

「投資」と呼ばれてはいるけど「事業」としての性格が強い投資であり「努力したらその成果が目に見える」という点も魅力でした。

ちょうどサラリーマン生活最後となる会社も辞めて失業給付も受け始め時間はたっぷりあります。

「主夫」として掃除、洗濯物の取り込み、夕食作り等の家事をしながら合間に不動産投資本を買ったり、図書館で借りてきたりしながら30冊ほど読みました。

並行して、楽待やアットホームなどのポータルサイトで岡山市に良い物件が出ていないか探して、気になった物件があれば問い合わせのメールや電話をしました。

一つ目の物件、取得なるか?

そうこうしていると築27年の木造二階建ての1K×10室アパートが3150万円で売り出されているのをインターネットで見つけました。

実際に見に行くと、「これは欲しいな」と思える物件でした。

早速、仲介の不動産屋さんに電話して空室を内見(ないけん)させてもらうことにしました。

内見するとより一層欲しくなりました。

担当者さんに指し値が可能か聞くと、売主様は一切値下げ交渉には応じないとのこと。

また「失業中だったら融資は難しいのではないですか?」とも言われました。

投資初心者ということも少し話をすれば当然わかったでしょうし、あまり相手にしてもらっていないように感じました。

足を使う投資

この時点で、2016年2月です。会社はまだ設立していません。

この頃は「本やネットで不動産投資の勉強」と並行して、ネットで気になった物件はとにかく現地に足を運んで外からだけでも見に行くようにしていました。

ちなみに、この癖は今でも継続しているのですが不動産屋さん、金融機関、先輩大家、管理会社さんと話をする機会に「○○に□□円で売りに出ている物件・・・」と話題に上った時など「ああ、あの物件ね」とすぐに周辺環境を含めてイメージできるというメリットがあります。

それと目が肥えてきますしね。とにかく生きた勉強になります。

上記の3150万円の物件は私の収益物件第一号になるわけですが、この物件の近くを通り掛かるたびに気になって見ていた1LDK4戸×2棟、築33年木造二階建てアパートが二号物件になります。

いきなり2物件得るなんて、こんなに早い展開になるとは予想できませんでした。

メンターが突然、現れた!

2016年3月の春休み。

下の娘から「友達と広島のアニメキャラクター展に行きたいから車で連れていって欲しい」と言われました。

「お父さん、どうせ暇でしょ」という目で(笑)

娘の友達のお父さんとは一、二回挨拶したことがあるくらいで特に親交はなかったのですが、数日前に娘を大阪に遊びに連れていってくれていたのでそのお返しにもなるのでOKしました。

娘たちも楽しめたようでした。

広島から帰る前に娘の友達がお父さんに電話すると言って取り出した名刺に何気なく目を落とすと「不動産賃貸・管理 ○○株式会社」と書いてありました。

「えっ! もしかして不動産投資家?」

つづく

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