梅雨末期の災害ニュースと、生命保険大好きな国民性との共通点とは?

もはや初夏の風物詩

今年も、「線状降雨帯」による大雨災害が発生しています。

私が住んでいる、また収益物件による不動産賃貸経営の基盤である岡山県南部も、ちょうど二年前に大規模な災害に見舞われました。

↑二年前の7月10日、西日本豪雨直後の画像です。真備町の親戚宅に”がれき”の片づけに二日間行った帰り。奥に、小田川の決壊した堤防が見えます。

もはや、「数十年に一度・・・」という枕詞(まくらことば)は通用しないと言えます。

テレビ等で報じられる災害ニュースは、主に九州が目立ちますが、四国西部、紀伊半島はじめ、広島県も甚大な被害が毎年のように発生しています。

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“数十年に一度”ではなく、”毎年”

近年、毎年のように報じられるニュースを見ていて思うのは「一瞬のうちに一階部分が土砂で(水で)埋まった!」、「まだ大丈夫だと思ったら陸の孤島になっていた」という証言です。

毎年のように、日本の何処かで水害が発生していて、しかも毎年のように上記の証言がテレビやラジオで繰り返し放送されているのですから、線状降水帯が発生しそう(発生した)なら、迅速に安全そうな場所に避難するべきではないでしょうか?

「そんなこと言われても、当事者にならなければわからない」とか言っている場合ではないと思います。

皆さん、もう少し”想像”しませんか?

なぜ、こんなキツイ文言(もんごん)を書くかと言いますと、救助に向かう自衛隊やボランティアが二次災害の危険に晒(さら)されるからです。

山あいの土砂崩れが起きそうな場所にある、特別養護老人ホーム等の老人用施設は平地または高台の安全な場所に移築する、一般住居の方々も自宅が「土砂災害危険区域内」なのかどうかは判っているはずなので、移住するなど対策を講じましょう。

国も、毎年の災害のたびに大規模な自衛隊を現地に派遣したり、避難所を政府高官が慰問したりする費用をつぎ込む前に、移住や移築する人々に補助金を出したほうがよほど投資効率は良いはずです。

入ってしまう、やめられない「生命保険」

この後、何年、何十年と一般人、政府、メディア皆が同じ光景を毎年繰り返すならば「日本国民というのは、こういう国民性なのです」と諦めざるを得ないでしょう。

“こういう”というのは、”先のことを想像できない”という意味です。

実は、このことは再三再四、当ブログでも取り上げている「生命保険は不要」論とも関係しています。

日本は世界でも屈指の「生命保険の加入率が高い」国民性で有名です。

他国では、生命保険は”数ある金融商品の中の一つ”であって、それを購入するか否かは、完全に各個人、あるいは各家庭での判断に委(ゆだ)ねられています。

生命保険は、日本で太古から根付いている”互助(ごじょ)の精神”によって、”みんなで助け合う制度”という呪縛から加入せざるを得ない商品に仕立て上げられています。

現代社会において、健康保険、高額療養費制度、障害年金制度、遺族年金制度が世界有数の手厚さで整備されている日本では、ハッキリ言って「生命保険、医療保険、ガン保険」は”無用の長物”です。

たかが”余分な御守り”に月々数万円の保険料を保険会社に上納するほど裕福な家庭は少ないはずです。

“加入”という言葉がそもそも「トラップ」になっています。「加入しないと社会から白い目で見られる」という、”村八分(むらはちぶ)”に通じる雰囲気が醸成されています。

断っておきますが、自動車保険や火災保険等の「損害保険」は逆に、大事です。

上で挙げた三つの保険とは違って、起きた事故、起こした事故に対して大金を補償してくれる”大事な御守り”です。

“将来”よりも”今”

毎年、日本のどこかで起きる「豪雨災害」。

特に九州に住む人にとっては「明日は我が身」のはずです。

ところが、正常化バイアスが働くのでしょうか?

「自分のところは大丈夫」と思うのでしょうか?

もしかしたら、「いざとなったら自衛隊や国や、近所の人が助けてくれる」と考えている人もいるかもしれません。

もしそう考えているとしたら、これは”甘え”と言えないでしょうか?

閑話休題。

生命保険は一度、契約すると解約するのは、人によっては容易ではありません。

まず、「固定費」という魔力があります。

毎月、同額が自動的に金融機関で引き落とされる費用を、途中でいきなり止(や)めるのは容易ではありません。(←これがあるから、何かを始める時には熟考が必要なのです!)

そして、私のようにずけずけと“解約したいので手続きをお願いします”と電話して、保険会社の引き留め工作を無視して粛々と解約手続きを実行できる人も多いとは思えません。

なにより、解約を最後まで遂行するためには”今まで、この保険に掛けていた保険料と解約返戻金をこれこれ、こういうことに使うと今般、決めたので解約する”という明確な意思と、毅然(きぜん)とした態度が不可欠です。

「災害対策」と「保険見直し」。

一見、結び付かないように感じるかもしれませんが、今と、将来を想像して、何をするべきか、どう行動するべきかを自分なりに考えて、各個人や各家庭、それぞれに決断・実行するスキル(素養)が必要な時代になってきている気がします。

まとめ

冒頭画像は、この時期になると作って飲みたくなる自家製の「ジントニック」です。

材料は、近くのスーパーマーケットで売っているものばかりです。

・40パーセントのビーフィーター・ドライジン:30ml。45円。

・シュエップス社のトニックウォーターと氷:適宜(てきぎ)。105円。

・フレッシュ(生)ライム:1/8片。20円

ドライジンとトニックウォーター、そしてグラスは冷蔵庫で常時、冷やしています。

合計170円ですが、ヘタなバーで1000円払うよりも、よっぽど本格的で美味しいです。

あまりにも美味しいので、ついつい作り過ぎて飲み過ぎてしまいます(苦笑)。

こうして初夏の風物詩を楽しむためにも、各自、自分の身の危険(物理的・経済的)は自分で守る気構えと術(すべ)を身に付けるべきだと思います。

関連記事:

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地震保険・特約を付保するかどうかの指標とは?

終わり

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