大家が付保するべき火災保険のオプションとは?

知人の話・第二弾!

昨日の記事に続きまして、知人から聞いた話です。

これも「大家業」の参考になると思います。

スポンサーリンク

今回は「空き巣」ネタ

その知人が数年前、単身赴任をしていた時のことです。

会社が借り上げてくれている単身者用アパートの一階に入居していた時のこと。

年末、自宅に帰省している間に”空き巣狙い”にやられたそうです。

玄関はもちろん、窓もすべてカギを掛けていましたが、窓ガラスを破られて持ち上げ式の窓から入られたとのこと。盗まれたのは、現金、腕時計など金目のモノすべて。

帰省から戻ってきての惨事を目の当たりにして、すぐに警察と管理会社に通報したそうです。

一通り、警察の取り調べが終わり、次に管理会社と窓ガラスやアルミ格子などの修理費の話になりました。

割れたガラスの修繕費は入居者持ち?!

管理会社が大家と電話で話した後に言われた言葉に、知人は驚きました。

「壊れた窓ガラスなどは、すべて入居者が加入している損害保険で修復することになっているので、対処をヨロシク」と管理会社から言われたそうです。

その時は、慣れない事象に遭遇していて気が動転していたこともあり了解して対処しましたが、どうも腑に落ちません。

保険で修理費実費が全額賄われたので、別に私費を投じたわけではないですし、もう何年も前のことなのですが、ふとイヤな思いに駆られることがあるそうです。

そして今回、このようなケースでは通常、入居者が負担するものなのかと、大家業を営んでいる私に質問してきた次第です。

懇意にしている代理店による解説

私は、「大家が加入している火災保険で賄うべき」と思いましたが、正確なところを懇意にしている保険代理店の担当者に電話して聞いてみました。

すると「入居者の金品など持ち物の被害分は、入居者の保険等で対処するべきですが、窓ガラスなど建物に関する被害分は”大家が加入している保険”で賄うことになる」とのこと。やはり、そうでした。

ところが、基本的にはそうなのですが、いろんなケースがあるとも言われました。

例えば今回の話のケースがそうだと思われますが、「入居者が加入している保険で、建物被害部分の修理費も賄えることを管理会社や大家が知り得ている場合に、大家がその他被害の補償オプションを外していることがあるそうです。保険料を少しでも安くあげるために。

(冒頭の画像で言えば五個ある丸印のうち、上から三つ目以降を外す大家さんがいらっしゃるようです。また極端な例ですと、火災保険自体に加入しない大家さんもいらっしゃるとか。これは論外です!そして今回のケースが適用される項目は、「盗難による盗取・損傷・汚損」です。)

もしくは、入居者の保険で賄えないとしても、保険に加入していない大家さんなどは「入居者のほうで修理してくれ」と言われたりするケースがあるそうです。

入居時の重要事項説明でキチンと説明されていたのかもしれませんが、賃貸住宅への入居手続きに慣れていない場合は、すべてのケースについて対処方法を理解することは難しいでしょう。

ましてや勤めている会社の借り上げともなれば、会社の事務員や社宅仲介会社が大家側と賃貸契約を結ぶので、イレギュラーな場合の話など双方が気にしない可能性もあります。

そこをケチるとマズイのでは?

大家業を営む側は、出ていくお金を少しでも抑えたい気持ちはわかります。

が、火災保険のオプションは気を付けないといけません。

今回の知人のように、一年前後とか短い間しか住まないにしても、こういうモヤモヤしたイヤな気分のことがあるとその後の人生にずっと残ります。

「あの時期に住んだ、あの地域ではアパート側の対処がイマイチだったなあ」と。悪評を周囲に言いふらすわけではありませんが、なんとなくマイナスのイメージを持たれてしまいます。

逆に、大家さんが補償オプションをしっかりと付保していて、建物のあらゆる不具合に親身に対応してくれたらどうでしょう。

「あの時期に住んだあのアパートでは空き巣被害に遭ったけど、大家さんが迅速に対応してくれて修理費まで面倒を見てくれたなあ。もし、友人や知人があの辺に住むことがあったら、ぜひあのアパートを紹介してあげよう」と思うのではないでしょうか。

まとめ

日本全国、新築・中古を問わず収益物件が増えている上、少子化傾向ですから入居者付けには全オーナーが苦労している時代です。

「火災保険補償オプションのわずか数千円をケチったばかりに、入居者獲得のチャンスを失うかもしれませんよ」というお話でした。

関連記事:「火災保険の重要性」、「地震保険・特約を付保するかどうかの指標とは?

終わり

スポンサーリンク












コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください