売買仲介業者の対応
あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先月から購入意欲を燃やしているRC造、12戸、築22年の立地の良い物件。
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問い合わせに対する、売買仲介業者の対応の過程で面白いことに気が付きました。
郵送されてきた資料
この物件を見つけて、すぐにポータルサイトの問い合わせ欄に必要事項を記入して送信しました。
ほどなくして、見慣れない番号から私の携帯電話に着信アリ。先ほど問い合わせした売買仲介業者からです。
業者「ナカシマ様、この度はお問い合わせ下さり、ありがとうございます。早速、郵送にて詳細資料を送付させていただきますので、ご検討をよろしくお願いします」
ナカシマ「PDFにして、メール送信でいいですよ」
業者「少し量があるので、郵送させて頂きたいのですが・・・」
ナカシマ「そうですか。それでは、郵送でお願いします」
問い合わせ時に「電子メールにて、詳細資料のデータを添付送付願います」と書きますし、業者側も手間が省けるので、通常はメールで送付してきます。今回のように郵送で送られてくることはまれです。少なくとも私は、初めての経験です。
二日後、夕方に郵便配達された中にその業者からの郵便物がありました。ゆうパックです。
やけに分厚いです。
開けてみると、所望した概要書、レントロール、謄本類、公図、課税明細書の他にA4サイズの茶封筒があります。
中を確認すると、なんと新築時の設計図書(せっけいとしょ)!
A3用紙に52枚、コピーされています。
特別な対応?
52枚の設計図書の内訳は、次のようなものです。
・電気配線系統図、照明器具リストなど6枚
・給水、排水の配管系統図および設備リストなど5枚
・合併浄化槽関連図面6枚(注:現在は下水道に接続されている)
・都市ガス関連図面5枚
・付近見取図、求積図、平面図、立面図、断面図、仕上げ表、建具表、外構工事他各種詳細図36枚
初回の問い合わせで、こんな詳細な図面資料が送られてきたことはありません。
電話で、他のことを質問するついでに売買仲介業者の担当者に聞いてみました。
ナカシマ「いつも、こんなに詳細な図面類を送付されているのですか?」
業者「いいえ、今回は特別です。ナカシマ様の問い合わせタイミングがとても早かったので嬉しくて、ついコピーしてしまいました(笑)」
詳細な図面類をもらって嬉しいかどうか
ここで、一つの疑問が浮かび上がりました。
私は、もともとサラリーマン時代は機械設計を生業(なりわい)としていましたから、”図面”というものに抵抗が無いどころか見るのが”好き”なほうですし、ガス配管や給水・排水の配管系統図があれば有り難いのですが、購入検討者によっては”ありがた迷惑”と感じる人もいるのではないでしょうか?
レントロールの支出関連費用はほとんどが、まだ「調査中」となっていましたから、「こんな図面は要らないからシミュレーションするのに必要な支出関連費用を先に教えてくれよ!」という人が。
たしかに、物件の管理を管理会社に”丸投げ”で任せる投資家なら、新築時の設計図書は、購入するか否かの検討段階では「無用の長物」でしょう。
極端な場合、詳細な図面類を見た瞬間に”ゴミ箱行き”にする投資家もいるかもしれません。
そこまではしない人でも、売買契約を交わして、決済が終わってから管理会社に直接、送ってくれればいいよとか。
一方、私は調査中の項目が判明するまで、今ある情報を持って金融機関に行き融資の打診をしたり、初めてのRC物件の購入検討ということで、詳細な図面類をくまなく見たりして面白がっています。
また、調べてみると「RC造」と一口に言っても、二種類あるそうです。
「柱・梁(はり)タイプ」と「耐力壁タイプ」で、前者は学校の校舎などでよく見る、部屋の中に柱や梁の角(かど)が張り出しているタイプです。壁を比較的、自由に抜いたりできるのがメリットですが、圧迫感があるのと、耐震性では若干「耐力壁タイプ」に劣るようです。
今回の対象物件は「耐力壁タイプ」です。
まとめ
ソーラータイマー(共用部照明ON-OFF用の明暗センサー)の型式や、ガス関連機器、台所設備、照明器具の型式なども網羅されている図面を送ってくれた時に、「有り難い!」と思う人は対象物件を愛しく想う”大家”タイプ。
一方、「ありがた迷惑」と思う人は純粋な”投資家”タイプと言えるのではないだろうか、と勝手に思いついた出来事でした。下記の記事も、よかったら参考にしてみて下さいね!
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終わり
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