富裕層はほんの一握り
失われた30年…。
なんてネガティブな響きでしょう。
凶悪な殺人事件や特殊詐欺も昭和、平成、令和と移り変わるにつれて増えていますね。
いつの時代にも経済的に恵まれた富裕層というのは一定の割合で存在します。
対して、下々(しもじも)の貧民は年々増え続けています。
物価高、円安、実質賃金(可処分所得)が上がらない、金利上昇に加えて税と社会保険料の増額に次ぐ増額が重く庶民の生活にのしかかります。
高度経済成長期~バブル経済期は“一億総中流家庭”と言われていましたが令和の今は、さしずめ“一億総貧困家庭”でしょうか。
大谷翔平選手はすごいけど…
アメリカのメジャーリーグでも、投手と打者の両方で大活躍している大谷翔平選手。
すごい。すごすぎます。経済的にも本業の野球以外にコマーシャル出演料、肖像権等副収入を合わせると天文学的な収入でしょう。
その一方で、視点を少し変えると違う面が見えてきます。
大谷翔平選手の“本当のファン”は、日本人全体の中の何割くらいでしょうか?
ここは私的なブログサイトですから、結構“歯に衣着せぬ物言い”ができてしまうので(笑)私見をぶっちゃけます。
モノの分別が付く年齢を15才以上とすると、およそ一億人。私はその半数も“大谷支持派”は居ないと感じます。
バブル期なら半数以上居たと思います。世の中、楽しくてしょうがない状態でしたからね、老若男女みんなイケイケで。30年以上経って、日本社会はどんよりと沈みきってしまいました。そこで何が起こったかと言うと「富裕者に対する“妬(ねた)み”、“嫉(そね)み”、“ひがみ”、“やっかみ”など負の感情」の増殖です。しかもSNSの発達が、その増殖に弾みをつけてしまっています。ですから、マスコミや一般世間的には「大谷選手、すごい!」「二刀流で走攻守も完璧!!」と表向きは囃(はや)し立てますが本心はどうでしょう?
キレイで聡明な奥さんをゲットし、ベビーも生まれた。好きな野球をする環境も報酬も申し分なく、専属の通訳に26億円を盗まれても自身の懐(ふところ)具合はさほど痛まない…。
誰がどう見てもうらやましい人生ですね。それに対して日本に住んでいる一般庶民は野菜やコメの値段が上がって、また光熱水費やガソリン代も上がって苦しい生活を強いられています。
そんな生活の中でもインスタグラム等のSNSやテレビでは大谷翔平選手や山本由伸選手の華やかで楽しそうな生活の場面画像が毎日、否応(いやおう)なく目の前に流れてくるわけですから、そりゃあ普通に考えれば“負の感情”も湧き起こるでしょう。
政治家も同様
総理大臣や自民党の重臣議員も似たようなものです。一般庶民と生活感覚が離れすぎている。だから「減税する」という政策決定ができない。いつも一時的な少額の給付、バラマキに終始。いくら庶民が「それは要らない!減税をして!!」とお願いしても馬の耳に念仏。
庶民は今後もこんな暗い生活が続いていくのかと絶望し、気分は沈みっぱなしで、貯まったうっ憤をX(エックス)などで晴らすものだからSNSは荒れ放題。
一方、政治家たちは運転手付きの黒塗りの車で移動し、新幹線や飛行機代はタダ。年収は4000万円ほど。
完全に“老害”なのですが、大企業や政治家の大御所は80才を超えても居座っているパターンが多いですよね?一説によると、そういう地位(最上位)の方々は勤め人と比べてストレスが少ないからいつまでも元気なんだとか。
もう一段、上を狙って欲しい
外国人のトップアスリート、プロスポーツ選手のインタビューを見聞きして思うのは“マスコミの予定調和に乗らない“ということ。自分の意志に正直に発言する。理不尽だと感じれば政治や社会を批判もするし、行動でもしめす。慈善団体に寄付するだけではありません。
一方、日本のプロスポーツ選手で政治批判できる人はいるでしょうか?大谷翔平選手のような世界に通用するトップアスリートでさえ無難な受け答えに終始しています。
大谷選手も31才。そろそろセカンドステージとして、どう生きていくのか御自身は考えておられることと思います。私としては少しでもいいから今の暗い日本を変えてくれる働きかけを政治なり社会なりにしてくれれば、「おっ!大谷翔平、やるな」と思えるのですが。そして、このことはポータルサイトでコラムを執筆したり、著書を出版したりしているような「成功大家さん」にも言えると思うのです。
まとめ
大谷翔平や井上尚弥は、もはや一(いち)スポーツ選手の域を逸脱しています。世界が注目する大スターであり、富裕層です。知名度も経済力もモンスター級。なので、その絶大なる影響力を日本国と日本国民が楽しく豊かになるような働きかけや言動をしてくれたら、根っからのファン、すなわち“真(しん)の意味でのファン”が付いて離れないと思います。
終わり
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