和式トイレを簡単に洋式化する方法

トイレは洋式が当たり前

一般住宅のみならず、賃貸住宅でもいまや「洋式トイレ」は必須です。

管理会社からも「和式トイレでは100%入居者が付かないと思ってください」ときっぱり言われます。

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和式から洋式に替えるのは大変

築古(ちくふる)アパートで和式トイレを洋式トイレに更新するには結構な費用が掛かります。

以前、懇意にしている工務店の社長に聞いてみたところ40~50万円は必要とのことでした。

工事内容としては下記のとおりです。

・斫(はつ)り:和式便器と配管、水タンク等を壊して撤去処分する。

・一段高い場合はその部分も壊す。

・排水および給水の配管工事

・ウオッシュレットにする場合は電源コンセントの新設工事

・洋式トイレを新規設置

・土間工事

・壁・天井のクロス、および床のクッションフロア貼り

・ペーパーホルダー、タオル掛け、棚やボックスの収納造作(ぞうさ)

以上の材料代と人工(にんく)代がかかります。

和式トイレ物件、あります

私の所有物件でも1物件、和式トイレがあります。

3年前に購入した時点で前オーナーが、1LDK×8戸のうち5戸は本格的に洋式トイレに改造してくれていました。

おまけに古めかしい洗面台をおしゃれなシャンプードレッサーに更新、洗濯機パンもキチンとしたものが設置されています。

この「水回りリノベーション部屋」の家賃は26000円、共益費3000円で合計29000円いただけています。

前オーナーは内装工事屋さんだったので材料も安く仕入れることができ人工代も安く済んだのでしょう。

法人名義での所有でした。

問題は残りの3戸の「和式トイレ」です。

築35年にもなる二階建木造アパートの和式トイレを40~50万円掛けて洋式トイレに改造するかどうか、投資判断が必要です。

本格的には改造しないほうが得策

私の所有になってからまもなくして和式トイレの部屋の住人が退去していきました。

↑問題の和式トイレ

管理会社に原状回復工事の見積もり打ち合わせ時に相談すると、「この古いアパートのトイレに何十万円もトイレ改造費をかけるのはナンセンスですよねえ」との回答。

私もそう思いますし、そもそもそんな大金は持ち合わせていませんでした。

みなさんならこんなとき、どうしますか?

3秒間、考えてみてください。

1-。

2-。

3-。

簡易的に改造する方法アリ

管理会社に「どんな方法が考えられますか?」と聞くと、「たとえば簡易便器を置くとかですかねえ・・・」

もう、これしかありません。

早速ホームセンターに行きまくりました。

ネットショッピングでもありましたが「リアル店舗で買い物する」派の私はホームセンターをいくつか回りました。

すると適当なものが見つかりました。

アロン化成「サニタリーエースON両用」

これを今ある和式トイレに被せるようにして置くだけで設置完了です。

↑フタを閉めたところ

↑上蓋(うわぶた)のみ跳ね上げたところ

↑便座も跳ね上げたところ

↑ペーパーホルダーも使いやすい位置に付け替えました。

「ナフコ」というホームセンターで3780円(税込み)です。

ちなみに、このような衛生用品の類(たぐ)いは返品が利かないので慎重に寸法を測ったうえで購入しなければなりません。

幸い、私の物件の和式トイレにピッタリ合ったので、今までに3個購入して使用しました。

一番長く使用してくださっている入居者で2年弱経ちますが、この便器に関するクレームは一度もありません。

ちなみに、水回りをリノベーションしていない3部屋(1LDK)の家賃は22000円、共益費3000円の合計25000円です。

リノベーションしている部屋より4000円安いですが、空室よりはマシです。このアパートは現在「満室」です。

まとめ

思いっきり費用をかけて高い家賃をもらえるなら、それも選択肢のひとつかもしれませんが、そうでない場合は費用を抑えて安い家賃で早く空室を埋めるのも一案です。

入居する部屋を探している方々も費用対効果を考えて探しているので、「家賃額と設備等の内容が納得いけば決めてくれる人はいる」という事例でした。

終わり

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