ついにレジデンスでも滞留が始まった!動きが無い!!

異常事態

昨日、仲良くして下さっている不動産会社勤務の方から電話を頂きました。

時候の挨拶もそこそこに、下記のようなやり取りになりました。

「どうですか、ナカシマさん、所有されている物件のほうは」

「いやあ、全然ダメです。二戸空いているのに加えて、今月末にもう二戸退去予告が入りました」

「やはり、そうですか。動きが無いですからねえ。特に今年は異常ですよ」

「”異常”、ですか?!」

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学生はもちろん、社会人も・・・

新型コロナウイルス騒動により「オンライン授業」を春から継続している大学が多いことで、入居してくれていた学生が退去するのに加えて、新規の学生入居者が見込めないことは昨今の大家ブログでも常識になっていますが、社会人の動きも春から極端に少ないそうです。

不動産業界に二十年近く身を置いているその方に”異常”と言わしめる今年の賃貸需要。

「商用系テナント」に比べて”遅効性”があると言われている「レジデンス(住居)系」の賃貸もコロナの影響が出てきたのでしょう。

最後の手段を取らざるを得ない

不動産賃貸事業はビジネス(=事業経営)です。特に、金融機関から融資を受けて物件を購入している人にとって「収入の異常減」はまさに”死活”問題です。

昨日電話をくれた知人もいくつか収益物件を所有しているのですが、自身の物件も管理委託を受けている物件も、家賃を2~3割減額してなんとか決まっている状態とのことです。

例えば、通常3万円の家賃の部屋なら、2万4千円にするなどです。

とにかく、そのエリアで断トツに安くしないと決めるのは難しいとのこと。

さらに、下記のような施策を執るそうです。

・家賃保証会社の費用をオーナー負担にする

・家電三点セットサービスやフリーレントも応相談

・敷金、礼金はゼロ。広告料(A D)は三ヶ月分。

数十年に一度の危機?!

あと、賃貸検索アプリ「スーモ」での検索に引っ掛かりやすくするために、五千円刻みの家賃設定にする大家さんはいらっしゃると思います。

が、彼が言うには、もう一歩、考えを進めて2万6千円だった家賃設定(共益費込み)を2万4千円にする、3万2千円だったのなら2万9千円にして「近隣相場で頭一つ抜ける必要がある」とのことです。

返済額との兼ね合いもあると思いますが、入居者が入ってくれないと意味がありません。

我々が身を置いている賃貸事業界隈の現在の異常な状況は、昨今の豪雨など「数十年に一度の規模の自然災害」と同じなのです。

S N Sを活用する

私の妹は自宅でケーキ教室を個人事業として営んでいるのですが、やはりコロナのせいで休業を余儀なくされています。しかし、借り入れして建てたケーキ工房があるのでなんとか商売をしなければなりません。かと言って、人を雇ってショーウインドウを置いてケーキ屋をするには食材のロスも出るし、人件費や光熱水費の負担が大き過ぎる。

じゃあどうするのかと言うと、以前からブログやフェイスブック、インスタグラムをやっていた妹は「インスタグラムの活用」に大きく舵を切ったそうです。

自身のインスタに作るケーキの写真を載せて、ダイレクトメッセージで注文を受け付け、予定注文数に達したら締め切ったことを告知する。注文が通った客のみ妹宅にケーキを買いにやってくる・・・。

このやり方でケーキやクッキーの販売会を月に2~3回行っています。

もともと、数年続けていたインスタグラムのフォロワー数が1600人以上いたから為せる技なのですが、不動産賃貸事業でも「インスタグラムを宣伝媒体」として活用することは可能ではないのか、と妹に言われました。

「S N Sが嫌いとか言ってる場合じゃないでしょ!」と、かなりキツめに言われました。

まとめ

私の入居者付けスタイルは五物件すべて管理会社さん経由です。自主管理ではないので私が直接、入居希望者と賃貸借契約を結ぶことはできませんが、自分の物件をS N Sで宣伝することはできます。

その場合でも、自分の物件の良いところをガツガツと猛アピールするのではなく、「このステキな雑貨屋さんが物件から徒歩5分」とか、「物件から徒歩10分でこんなにおいしいラーメン屋さんがあります」という感じで軽く紹介するのです。

ウイズ・コロナの時代が今後も続くと思われるので、大家業界隈も意識を変えていかなければ生き残れないような気がしています。

終わり

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