ビジネスパートナーに勝った、負けたと言ってもしょうがない

“つながり”は遊びではない

大家業をしている方のブログやS N Sを拝見していると、管理会社や入居者とのトラブル事例の紹介があります。

現在、不動産投資している人や、これから始めようとしている人へのアドバイスになると思っての投稿でしょう。私も当ブログでこの手の記事をよく投稿しています。

ところが、私も含めて気を付けないといけないなと思う内容があります。

それは、「正論(せいろん)を吐いて勝った気になる」ことです。

勤め人だろうが、経営者だろうが、どんな仕事でも長く続ける上で「人間関係」は重要ですので、関係悪化はできれば避けたいものです。

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不動産賃貸事業でのトラブル

よくあるトラブルは、主に次の四つではないでしょうか。

・大家対管理会社

・大家対入居者

・入居者対管理会社

・近隣住民や町内会対管理会社または大家

私は自主管理をしない大家ですから、上記二番目はまず無いです。

あるのは、いちばん上の「大家対管理会社」といちばん下の「近隣住民や町内会対管理会社または大家」です。四種のうち二つ無いだけでも精神的にずいぶんとラクです。

専業大家として、このビジネスを始めて四年以上経つ今でこそ管理会社との付き合い方もわかってきましたが、サラリーマン時代が長い私は当初、メール返信のレスポンスの遅さ、無さにビックリしました。

家賃収入の5パーセントほどの報酬で、数千戸の管理物件を数人で回している管理会社の大変さがわかった今では声を荒げることは、ほぼ無くなりましたが、最初の頃は「舐められているのではないか?」とか、「私の物件だけ無視されている!」などと思い、カリカリしたものです。

実は負けている

私もこの傾向にある人間なのですが、人間関係のトラブルに発展する人の特徴として「ものごとが理路整然としていないと気が済まない」「”正義は勝つ”と思いこんでいる」が挙げられると思います。

最近、インスタグラムを始めたので他の投稿も見るのですが、賃貸住宅に住んでいる方が管理会社の不手際を時系列で数十個、投稿しているものを目にしました。

参考までに初めから読み進めていったのですが「この人、やっちゃってるなあ・・・」というのが感想です。

概略を説明すると、

・バスタブにヒビが入ったので修理を管理会社に依頼した。

・管理会社はとりあえず防水テープで応急処置をした。

・その後、管理会社は大家に修理を進言したが取り合ってくれなかった。

・数カ月経ってもなにも恒久対策が取られないので入居者が管理会社をつつくと、入居者が加入している火災保険で直すことにすると言う。

・半年かかって入居者の火災保険でなんとかバスタブは新品になったが、長い間不憫(ふびん)な思いをして過ごすことを強いられたのと、なぜ大家が直さずに自分が加入している火災保険を使って直さねばならないのかと腹の虫が収まらない。

上記のようなことで、管理会社に理路整然と、延々と食って掛かっているようです。

管理会社としては、気難しく頑固な大家と、これまた正論を吐く入居者の板挟みになっており、とうとう弁護士を立てる事態に発展しているようです。

ここまでなっても件(くだん)の入居者(=投稿者)は撤退する気は無いようで、それどころか「代理人を立てようが、こちらの勝ちは決まっている」と豪語しています。

投稿内容が事実なら、たしかに管理会社に落ち度はたくさんあります。報告遅れ、報告漏れ、組織内部の連携不足、従業員教育の不備・不足、大家への気遣い過多・・・。

そして、この入居者はヘンに頭が良いようで理詰めで管理会社を追い詰めていきます。

当然のごとく、投稿のコメント欄は入居者(=投稿者)への応援と同情が多数ですが、中に「その物件を出て違うところに移られてはいかがでしょう?」というものがあり、それに対する返事がこちら。

「こっちが何一つ悪いところが無いのに、引越し費用を負担して逃げる道理はありません」

成り行きがどうあれ、一個人が大きな組織に勝とうとする時点で無理がありますが、公に”実況中継”している手前、もうあとには引けないのか意地になっている感があります。

その入居者は「お金をくれと言っているわけではない。初動の不手際や組織の非を素直に認めて謝ってくれるだけでいいのに」と言っていますが、管理会社側はメールのやり取りで何度も謝っています。

それを許さずここまで大ごとにするのだから、この入居者は何かモノを求めていると考えるのが自然です。そして、管理会社側は自分たちの手に負えないと判断してやむなく代理人を立てることにしたのでしょう。

世の中には、正論をぶつけて勝つ事例のほうがはるかに少ないです。

今、流行りのテレビドラマ「半沢直樹」はフィクションです。実社会でマネするのは愚かな行為です。

大きなトラブルになる前に防ぐ!

上の例は「入居者対管理会社」でしたが、私を含めて「大家対管理会社」の事例も枚挙にいとまがありません。

どちらのケースも、いちばん賢い対応方法は「深入りしない」だと感じます。

ただ、これは「泣寝入りしろ」という意味ではありません。

お金が絡む賃貸借契約では必ずと言っていいほど起こるトラブルですから、未然に防ぐことが重要です。

じゃあ、どうやって防ぐのか?!

答えは、「はじめのうちに十分に揉(も)める」です。

売買でも賃貸でも、契約時に軽く流す人が多いです。

日本人の特徴として「あまり細かく聞くと相手に悪い」とか「このくらいのことは、あとでなんとかなるだろう」と忖度(そんたく)したり面倒くさがったりする傾向が挙げられます。

そうではなくて、最初にこれでもかと、重箱の隅を楊枝でほじくるくらい細かく確認して書面に残すのです。相手を怒らせるくらいとことん、しつこく。相手も仕事ですから対応せざるを得ません。しかし、これが後々、双方にとってトラブルを防ぐことになるのです。

上記の事例など、トラブルが起こってからでも同じこと。ものごとが発生したら早い段階でパッパッと解決していく。遠慮せず、双方がガンガンとコンタクトを取る。喧々諤々(けんけんがくがく)してもいいんです!

なあなあで済ませていくから、いつまでも解決せずに泥沼紛争に突入していくのです。

「悪い芽は大きく育つ前に摘み取れ!」です。

物件敷地内の雑草も小さいうちに摘み取るとラクですよね?

大家さんの中には「管理会社なんていくらでもあるから変えればいい」と軽く考えている方もいるようですが、東京などの大都会ならいざ知らず、地方では意外と少ないです。

マンション系とアパート系、戸建て系で得手不得手(えてふえて)がありますし、小さなところを除けば、例えば岡山県南ならアパート系管理会社は片手ほどです。

また、あまり頻繁に管理会社を変更していると、横のつながりで悪い噂が広まるでしょうしね。

まとめ

不毛な戦いは、ハナからしないに限ります。

我々日本人は、先の大戦(第二次世界大戦)で学んだはずです。

ちなみに、今回の事例の入居者さんは中古でいいから”持ち家の戸建て”に住まわれたほうが良いような気がします。大家も管理会社も居ませんから。

関連記事「勘違い」「短気は損気

終わり

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