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子供を産み、育てるのは覚悟が必要
子育ての難しい時代です。
ゲーム、スマートフォンに没頭する子供たち。
発達障害、引きこもり、いじめ、自殺、他殺、あおり運転、老若男女問わず家庭内暴力・・・。
これだけ、負のキーワードがあふれる今の世の中で日本が少子化に突き進むのは当然の結果とも言えます。
考えてみてください。
成人男性や成人女性がスマートフォンでゲームに没頭する。
それも”ヒマ”だからするのではなく、ゲームを優先して家事や育児、用事を後回しにするのです。
そして、こういう依存症の人々が結婚して子供ができると待っているのは”悲劇”のみです。
ゲームに没頭しない夫婦でも悲劇は起こります。
都会では保育園や保育士が全然足りていないですし、政府もどうしていいかわからない(どうする気もないのかもしれない)、企業は相変わらず育児休業、有給休暇取得に渋い顔をする、仮に育休を取得できたとしても職場復帰できない、できても冷遇される・・・。
「負の連鎖」のオンパレードです、もう何十年も。
この生きづらい今の日本社会で子供を産み、育てるのは相当の覚悟を必要とします。
「家事の分担」が大前提
まず、パートナーが家事に協力的であることが大前提です。
食事作り、食後の後片付け、食器洗い、部屋掃除、風呂掃除、洗濯して干す、洗濯取り込み、洗濯物たたみ、など。
これらをパートナーがすべてやれというわけではなく、この中のできること、得意なものだけでも良いので家事を分担することが大切です。
やったことのある男性ならお分かりだと思いますが、「家事」はれっきとした「仕事」です。
「家政婦」という職業が存在することからもわかりますよね。
夫も家庭内での役目を果たす
次に、夫はその家の精神的な「支柱」の役目を果たす必要があると思います。
問題が発生した際の的確な判断、お金の使い道、家族とのコミュニケーションなど「家庭を運営する経営者」という責任ある立場を自覚する必要があります。
いざという時は子供を叱ったり、言いにくいことも言ったり、場合によっては”お仕置き”も必要になる場面もあります。
これらの面倒くさいことはやらない、言いにくいことを言わないというのは”育児放棄”であり、後々自分たちの首を絞めることになります。
「子の自立」をサポートする
そして三つめ。
夫婦が協力して「我が子の自立を促す」ことも大事です。
人間や動物は遅かれ早かれ「独り立ち」しなければならない生き物です。
「独り立ち」しないと、親はもちろん本人もその先困ることになります。
早い子供だと思春期の頃には(早く働いてお金を稼ぎたいなあ)と考えますし、遅くとも20代半ばには一人暮らしして、自分で身の回りのことができているでしょう。
「引きこもり」になるのは誰の責任?
さて、ここから本題です。
以前からありましたが成人した男性、女性が親元で暮らしているケースは今も多いです。
「パラサイトシングル」という言葉も一時、流行りました。
そして、いつしかその生活形態が異常とは感じられなくなっていきました。
極端な重病の場合は仕方ないと思いますが、”発達障害”とひとくくりにして実家に引きこもってしまった成人している子供には首をかしげてしまいます。
衣・食・住の環境を親に提供してもらって一日中ゲームをしているケースもあるでしょう。
毎日、実家から仕事に行って、給料の中から相応のお金を実家に納めている場合はよしとする人もいるかもしれませんが、私はそれさえも懐疑的に見てしまいます。
やはり、「親離れ、子離れができていない」「可愛い子には旅をさせよ」という文言(もんごん)に集約されます。
人生で重要な役割、「一人暮らし」
二十歳前後の息子、娘には賃貸住宅を借りてもらって、通帳を作らせ、炊事や洗濯をやらせるのが王道だと思います。
別に、実家の近くでも構いません。
家計を独立させることが大事です。
少々のことが起きても子供たちはなんとかするものですし、一人で問題を解決していく力がこれからの時代、一層大切になってきます。
そして大きいことでも、小さいことでも実際に自身が経験しないと身に付かないことが多いのです。
自分がやるしかない
トイレットペーパーやティッシュペーパーがなくなったら新しいものをセットする、歯磨き粉、石鹸がなくなったら買い置きしている予備品を持ってきて補充する、シャンプーや食器洗剤がなくなったら詰替えを補充する・・・。
今まで親がしてくれていた、これらの作業を自分自身がやらないと一人暮らしでは自分以外、誰もやってくれません。
逆にこういう小さなことが無意識にできるようになるので、だんだんと大きなことにも難なく対応する力が身に付いていきます。
たくましい大学生入居者
私が所有するアパートには県外から来た一人暮らしの大学生が多いですが、共同生活のルールを逸脱した行為をした場合は、管理会社を通して、あるいは私自身が厳しい口調で指導する場面もあります。
もし逆ギレするような輩(やから)なら出ていくでしょうが今のところ、そのような事態になったことは一度もありません。
むしろ年とともに大学生たちがたくましくなっていき、体も精神も成長していると感じられます。
子に手厚い、日本の親
日本では大学に入る前と入ってからの学費、生活費(仕送り含む)をすべて親御さんが負担するケースが多いと思いますが、子が奨学金やバイトで賄(まかな)うべきでしょう。
卒業後に大学関連費用2000万円を親に返済した芸能人もいるらしいですが、これが普通になるべきだと思います。
「多額の学費をかけるくらいなら高卒で就職します」とか「この大学でどうしても勉強したいから行かせてください。奨学金以外に負担してくれた費用は就職後に必ず返します」など、子供なりに考えて下した決断は自立への第一歩です。
私の長女は高校二年生ですが、コトあるごとに「大学行くなら奨学金で行け。それが嫌なら高卒で働け」と言っております。
娘なりに悩んでいるようですが、本人が出した結論を親は必要にして十分な範囲で応援すれば良いと思います。
まとめ
最後に、同居人数が多いことのデメリットを一つお伝えして終わりたいと思います。
住んでいる人数が多いということは、それだけ家の設備が傷むのが早くなるということですから”家のメンテナンス費用がかさむ”ということも覚えておいてください。
このことは収益物件を購入して不動産賃貸事業を始めた時に役立ちます。
(例えば、1Kの部屋に二人で住むことは原則禁止です。一人入居が基本です)
いずれにしても、子供が成人前後の年齢になったら各自ひとり立ちさせる、またその為の生活環境も各人に整えさせることが本人のためになりますし、ひいては親のためにもなるのです。
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終わり
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