以前投稿した記事「信号機読み取り装置を車載して制御する」に続きまして、自動車が”殺人凶器”にならないための「システム(その二)」の御提案です。
最近”はやり?!”のあおり運転
「あおり運転」という言葉がポピュラーになってきましたね。
実際に私も昨年でしたか、少しあおられたことがあります。
気分の良いものではありませんね。
私が経験したのは後方からではなくて、バイパスを下りるランプで右横から急ハンドルで接近してきたケースです。
バイパスの走行車線で私がなにか気に入らない挙動をしたのでしょうね。明らかに私の車に対して、右横からぶつける素振りを見せたのです。
たしか黒のミニバンでした。
私のエスティマハイブリッドも14年乗ってあちこちガタがきていますので、どうせなら本当にぶつけて全損にして新車にしてくれても良かったのですけどね。
教習所の教えは守られない
自動車学校、自動車教習所が交通法規を昔よりもきちんと教えなくなったということはないとは思いますが・・・。
免許取り立ての20才前後の無謀運転による死亡事故も相変わらず多いですし、信号無視やウインカーを出さない、狭い道路でもキープレフトではなく真ん中を走る、人を轢(ひ)いても立ち去るなど・・・。
車社会のモラル低下は目を覆いたくなる有り様です。
先日の記事でも書きましたが、もはや車に運転手が調教されなければならないレベルです。
しかし、自動運転や無人運転が普及するのを待っていたのでは、それまでに何人の交通死亡事故者が出るかわかったものではありません。
スバルの「アイサイト」に期待!
私はスバルの自動車は運転したことはないのですが、「アイサイト」という技術には以前より関心を持っている者のひとりです。
スバルのホームページを見てみますと、およそ30年前から開発・改良している技術で「ステレオカメラ」のみを使うところが他社と違っています。
他の自動車メーカーはミリ波レーダーや単眼のカメラセンサをそれぞれ単独で使ったり、併用したりしています。
対してスバルは、対象物を立体的に認識することができる二眼カメラを30年前から採用し、進化させてきました。
スバル車にはあまり興味を持っていなかった私も、フロントガラス上部に誇らしげに取り付けられている「ステレオカメラ」にはつい目が向いていました。
車間距離キープ機能
渋滞時や低速・中速走行時には速度に応じた車間距離を保持する機能が「アイサイト」には備わっています。
これをもう一歩、考えを発展させて高速走行時でも車間距離を保つようにするのです。
ネットで調べると、高速道路では出している速度と同じくらいの数字(単位はメートル)の車間距離は最低必要とのことです。
80km/時なら80m、100km/時で走行しているのなら100mという具合に。
「アイサイト」で速度に応じた車間距離を必ず保持するように、全自動車に標準装備します。
「あおり運転防止」のためです。
一般道路でも有効にします。バイパスなど、平気で100km/時以上で飛ばす輩(やから)がいますからね。
信号機読み取り機能も備える
信号機読み取り用のカラーカメラ・センサもステレオカメラの横に併設します。(第三世代の「アイサイト」はカラーカメラになっているようです。)
これらのことを実施することによって、交通死亡事故の原因になっている「信号無視」や「あおり運転」を無くすことが可能になります。
ハード(システムや装置)面だけではなくソフト(法律)面の対策も必要です。
これらの機能や装置を、取り除いたり改造したりして運転した者には厳しい罰則(免許取り消しと罰金500万円など)を与えるよう道路交通法の改正も必要です。
まとめ
以上のことから、自動車メーカーと国がタイアップして早期に法改正および「進化させたアイサイト」をメーカーの垣根を超えて日本を走る全車両に施すことが必要です。
子供や若い母親がひき殺されてもたいした施策を実施しない国は「少子高齢化対策法案」に逆行していると言われても仕方ありません。
自動車メーカーもホームページやパンフレットに記載の、「世の中のドライバーや歩行者、車に関わる人たちみんなが幸せなカーライフを送れるよう・・・」という、響きの良い文言(もんごん)が単なる”お題目(だいもく)”になってしまっています。
車を作る側、法律を作る側が「交通死亡事故対策」に本気で取り組むべき時期にきていると感じます。
終わり
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