月次報告書の数字を見落とすな!

月次(げつじ)報告書とは?

管理会社が物件ごとの収支を計算してオーナーに報告する書面のことです。毎月、差し引きした精算額が通帳に振り込まれる日までに郵送されてきます。

それとは別に、数日前にデータを添付してメールで送ってくれる管理会社さんもあります。会計ソフトに早めに打ち込んでいきたい性分(しょうぶん)の私にとっては有り難いサービスです。また、”誤り”を事前に見つけることもできます。

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また間違い?

先月の月次報告書の支出欄で「おや?」と思う数字がありました。この管理会社は”事前メール”サービスは実施していません。

この4月初めに入居してくれた部屋の「空室対策費」が57000円、計上されて差し引かれています。

「毎度高くつくなあ、広告料は。短期で解約されると痛いなあ」

などと思いながら会計ソフトに打ち込んでその日の記帳は終わりました。

他の用事に移ろうとしたのですが、なにか引っかかります。

「あの物件、家賃が19000円とメチャ安なのに、57000円って何カ月分?」

電卓を叩きましたら3カ月分!オーナー持ち出しは2カ月分のハズです。

「またか!」

以前の、管理会社とのバトルが鮮明によみがえります。(詳細はこちら)

今回は抑えた

こめかみの血管が一本、切れましたがアロンアルファでくっつけました(笑)。前回はあちこちの血管が切れまくって、部屋中が”血の池地獄”になりましたが。

努めて冷静になるよう自分に言い聞かせながら、下記のメールを管理会社の担当者宛てに送信しました。

○○株式会社

△△様

いつも大変、お世話になっております。

本日、家賃支払精算書を受け取りました。

その中の支出欄で空室対策費として3カ月分引かれています。

そして、礼金欄はゼロ円です。

以前の間違いを失くすために、下記メール(内訳:礼金1カ月分+オーナー負担2カ月分)のように募集条件を書き直して送ったのですが、まだ表現不足でしょうか?

オーナー負担は2カ月分と明記してあります。

一カ月分の19000円を返金願います。

翌朝、営業開始1時間前に担当者から着信アリ。

「ナカシマさん、スミマセン!今回は完全に弊社のミスです!早急に19000円の返金振り込みします、本当にすみませんでした!!」

この対応がなかったら管理契約解除のために、今度こそ法的措置も辞さなかったかもしれません。(他のブロガーさんが書いていたのですが、各都道府県にある不動産協会に相談するのも有効だそうです。オーナーが直接、ガーガー言うよりも効くとのこと。)

なお、再発防止策として次月分から事前にメールで、担当者がデータを送ってくれるそうです。

人間、”見落とし”はある

今回はたまたま”おかしい”と私自身が気付きましたが、もし気付かなかったらそのまま19000円を損していたわけです。相手に悪気(わるぎ)があってもなくても、です。

と同時に、逆のパターンもあり得ます。

管理会社が不利なほうに精算を間違えた。

→オーナーはそのことに気付いたが黙っていた。

→管理会社が損をする。

十分、あり得る話です。

スーパーマーケットのレジでも似たようなことがありますよね。

”忙しさのあまりにバーコードを読み取り忘れた”とか、”すでに3割引している値札なのにレジ係が知らずにそこからまた3割引した”など。

客側が得する場合はいちいち指摘しないでしょう。逆に客側が損する場合は烈火の如く怒り狂います(笑)。

世の中、そんなコトが溢れかえっているのかもしれませんね。

まとめ

何百戸と所有しているオーナーさんは自分でチェックするのは難しいと思いますが、5棟42戸の私の場合はそんなに大変ではありません。

5物件の報告書が全部同じ時期に集中して来るわけでもないですから。

しかも、私のように自分で会計ソフトに打ち込んでいるオーナーならいやでも報告書の数字をすべて見ることになりますから、それが「チェック」することにもなっています。

“事業経営をしている”という意味では、その月の気になる数字だけでも確認されたほうが良いと思います。

終わり

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