ツーリングライダー「ナカシマ」
「孤独」は好きですか?
私は好きです。
大勢で騒ぐのも嫌いではないです。
お酒も嗜(たしな)みますし、カラオケも大好きです。
しかし不動産投資を始めてからは飲み会はめっきり減りましたし、カラオケも行っていません。家族と過ごす以外は99%「独り」です。
学生の頃から、バイクに乗っていました。
バイク好きにもいろいろありますが、私は「ツーリング派」です。
単独での「ソロツーリング」も好きですし、複数で行く「団体ツーリング」好きです。それぞれに「日帰り」と「泊まり」があります。
今頃はスマートフォンがありますから現地で迷うことなんてないのでしょうね。
私たちの頃は、あらかじめ行程と地図を頭の中にある程度叩きこんでから出発です。現地で道に迷ったら、地元の住民に道を尋ねます。
「地図」と「現地住民」だけが頼りでした。
企画することが好きですから、団体ツーリングだと「○月の中旬に□□に行こうと思うんだけど、どう?」とバイク仲間に早めに声をかけて都合を聞いて回ります。
今のようにメールや携帯電話などありませんから、本当に学校内や社内を休憩時間などに聞いて回るのです。
そんな段取りをする過程も好きでした。
団体は団体の良さがあります。若かったですから、女性ライダーの参加者がいる時は華やいだ雰囲気になりましたし、男ばかりの時は硬派な走りができたりして。
一方、ソロツーリングは誰にも気兼ねが要りません。
自分の気が済むように走り続けることができます。
途中で行程を変更してもいいですし、日帰りのつもりだったけどお金さえあれば泊りにしても構いません。
中学三年生の時、友達と少し遠いところへ自転車で行って妙な感動を覚えました。
その時の経験が私を「ツーリングライダー」にしたのかもしれません。
30代半ばを最後に、今はバイクは一台も所有していません。将来、また所有することがあるかどうかもわかりません。年齢的、体力的なこともありますしね。
どこが孤独?
さて、本題です。
よく「不動産投資家は孤独」という言葉を見たり聞いたりします。
この意味が私は最近までよくわかりませんでした。
セミナーが日本各地で毎日のように開催されている、ネット上では不動産投資に関する記事が溢れている、各地に「大家塾」なるものがある・・・。(ちなみに私は、セミナーも大家塾も参加しない主義です。)
どこが「孤独」なんだろう、と思っていました。
ところが不動産投資を始めてから三年ほど経った今、やっとその意味がわかったような気がします。
投資家は常時、「判断」している
不動産に限らず「投資」と名の付くものには常時、「判断」が付きまといます。
不動産投資で言えば下記のような感じです。
・戸建て、一棟もの、ビル、事務所、コインランドリー、駐車場、太陽光発電。全部する? この中のいくつかだけをする?
・融資を使う? 現金のみでいく?
・新築でいく? 中古でいく?
・利回りが良ければ田舎でも買う?
細かいことでは下記のような場面があります。
・自治体は下水道に早く接続しろと言うけど、接続する?それとも今のまま浄化槽でいく?
・町内会費を払えと言われたけど、オーナーが払う?
それとも、入居者が払う?どちらも払わずに争う?
・原状回復工事で管理会社から「エアコンクリーニングもしておいたほうが後々面倒なことにならなくて良いですよ」と言われました。
5000円追加で要るけど、やる? やらない?
・購入した物件の入居者が、少し前から失踪していたことが購入後に判明しました。管理会社は新たに契約した入居付けが得意なことで評判のしっかりとした会社です。
失踪者の事後処理をお願いしようとしたところ、”前オーナーとの契約者なので我が社が関知することではない”と一蹴されました。
この管理会社を切る?切らない? などなど。(ちなみに、この案件は私自身で裁判所に行ったりして解決しました。とても勉強になりました。)一方、管理会社は入居者付けで大車輪の活躍をしてくれました。詳しくは次の記事を参照願います。7.三つめの物件、満室へ
というようなことで、不動産投資家は「経営者」ですから、ものすごくたくさん判断することが日常茶飯事のごとくあるわけです。
そんななかで、大家塾やセミナーに参加していたら玉石混交(ぎょくせきこんこう)のアドバイスや入れ知恵が入ってきて「判断に迷う要素」が増えるわけですね。
検討しなければならない項目が増えます。
これを避けるには「孤独」が一番、ということに落ち着くのではないでしょうか。
まとめ
情報が溢れまくっている今の時代、私は必要以上に情報は入って来ないほうが良いと感じます。
今までの経験から、勝手に入ってくる情報にはロクなものがありません。
欲しい情報は、自分でアクションを起こして取りに行くべきです。
私自身、日中は孤独を楽しんでいます。
これも妻や娘たちがいるのと、入居率が95%以上だからこそ楽しめるのでしょうね。
終わり
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