細かい対応が賃貸業・経営者の身を助ける~その三・情報活用編

補助金制度を知る!

大家さんの中で、自分の所有物件がある自治体や県、そして国が実施している住宅関連の補助金制度をすべて把握している方は、そんなに多くはないのではないでしょうか?

今回、五つ目の物件の空室に入居申込みが入ったことで、管理会社から初めて耳にした「岡山市 お試し住宅」制度について書いてみます。

スポンサーリンク

移住誘致の補助金制度

私は全く知らなかったのですが、管理会社が気を利かせて私の空室物件を、4月1日から始まった自治体の助成金制度の対象物件にしてくれていたのです。

これは、県外居住者が、岡山市への赴任などで移住する場合に賃貸住宅の家賃の15000円を超える部分を6か月分補助してくれる制度です。

ただし、上限額(家賃額48000円)があるのと、一旦は入居者が支払って、あとから算出された補助金が入居者あてに入金されるものです。

このような制度利用はうれしいですね!

管理会社も、大家の腹も痛まない上に、入居者にとっては結構大きい額になります。

予定額を消化したら終了するようです。

概要

・対象となる民間賃貸住宅において、賃貸借契約時に支払った仲介手数料・家賃保証保険保証料の一部、及び入居してから補助対象期間終了後までに支払った家賃の一部を、補助金として支給します。

・補助対象期間終了後も、住み続けることができます。

※ただし、場合によっては再契約が必要となる可能性があります。

・敷金・礼金は必要ありません。(←つまり、”敷金・礼金ゼロ”物件でないと、対象にならないということ)

※ただし、再契約時に必要となったり、退去される際に原状回復費用が必要となったりする可能性があります。

募集件数

年間20件で、受付件数が残りわずかとなりました。予算がなくなり次第終了しますので、あらかじめご了承ください。

対象者

・岡山県外に在住していること。

・UIJターンの理由が転勤、結婚又は進学以外であること。

・国、県又は他の市町村から、住宅に係る補助金や公的扶助等を受けていないこと。

・岡山市税を滞納していないこと。

・暴力団構成員(申込者だけでなく、同居者も含む)でないこと。

※入居に関する事前審査(家主もしくは不動産仲介業者による)があります。

次に、参考までに、本制度に関するホームページのURLをお知らせします。

https://okayama-life.jp/house/trial/

情報を共有する

管理会社・仲介業者が説明したのか、入居希望者が知っていたのかは定かではありません。

県外から住居を探している入居希望者は、このような補助金制度を調べて、よく知っている傾向にあるのかもしれません。

まだ空室がある私の物件を管理している管理会社の担当者に、この制度を知っていたか聞いたところ、知らないとのことでした。

よかったら活用してくださいと、URLをメールで送ると「情報提供をありがとうございます!」と喜んでいました。

ただし、もし、この制度の対象物件にするならば、敷金・礼金をどちらも”ゼロ円”に募集条件を変更しなければなりませんが。

他の県でも似たような補助金制度がある

県名のあとに、「お試し」と入れて検索すると、どの県でも何かしらの移住に関する補助金制度が出てきます。

しかし、田舎の県や市では「空き家になった農家に格安で一週間とか、ひと月住んで農業体験をしてみませんか?」といったようなものが多いようです。

もしかしたら、岡山市のような、賃貸アパートや賃貸マンションの家賃を半年分、補助する自治体は珍しいのかもしれませんが、探してみてあったらラッキー!有効な空室対策になり得ます。

まとめ

県の宅地建物取引業協会に、管理会社が申し込んで対象物件となるらしく、大家が個人レベルで申し込める代物(シロモノ)ではないそうです。

気になる大家さんは、ぜひ自身の物件所有エリアの自治体で、同じような補助金制度があるか探してみて、もし有れば管理会社さんに対象物件にしてもらうように頼んでみてはいかがでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で、事業系賃貸のみならず、住居系賃貸にも、家賃減額要請など負のスパイラルが押し寄せるような論調も見受けられるようになってきましたが、各人、できることを粛々と、そして淡々とやっていくしかないのではないでしょうか?

終わり

スポンサーリンク












コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください