ゴミステーションのフタ開閉改善

女性には重そう!

今年の2月に購入できた「RC造、築10年、55世帯の一棟もの10階建て賃貸マンション」には、敷地内に大きなゴミステーションが設置されています。もちろん、このマンションの入居者専用です。(余談ですが、購入直後に防犯カメラ映像を見ていると時々、近所の住民らしき人影がゴミを出しているのが映っていたので、ホームセンターで注意喚起ステッカーを何枚か買って扉正面に貼りました。

すると、効果てきめんでピタッと入居者以外の人が捨てることは無くなりました!基本的に近隣住民の属性自体は良いエリアなのです。)

閑話休題。

敷地内に自治体が回収してくれるゴミステーションがあるのはとても良いことなのですが、物件購入前の視察時から気になっていたのが「フタ開閉時の動作の重さ」です。

男性なら片手でなんとか開けられますが、華奢な女性なら両手でも結構しんどいくらいの重さです。

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勤め人時代の感覚を研ぎ澄ませる

ゴミステーションのメーカーは、賃貸マンションやアパートでよく見る「ヨド物置」製のかなり大きいサイズのもの。(冒頭のアイキャッチ画像を参照してください。)

前面扉中段にあるハンドルを上方に持ち上げるとフタが開口してゴミを中に入れることが出来ます。フタ開閉部分の内面左右には開閉アームの支点下方にガスダンパーが設けられており、急な下降が生じないように設計されています。一方で、フタを開ける際にはこのガスダンパーを伸ばすための力が余計に必要な構造になってしまっているのです。

↑ゴミステーションのフタを開けた状態。リンク機構下部のガスダンパーが伸びている。つまり、フタを開ける時には、フタ自体の重さに加えて左右計二本のガスダンパーを伸ばすための力も必要。

常に満室がキープできるどころか、空室確認の問い合わせが管理会社にくるほど人気のある、このマンション入居者の約80%が20才前~30才前半の若い女性です。

「さて、なんとかならないものだろうか?」

ガスダンパー部分を含めたリンク機構をあらためて見てみると、フタを開ける際に上部アーム部分を奥側に引っ張る力を加えれば良いことに気付きます。今よりも軽く開閉することが出来るように。(私は一応、勤め人時代は産業機械の設計やメンテナンスの仕事に携わっていました。)行きつけの最寄りのホームセンターに行って適当な「引っ張りバネ」を買うことにしました。

いざ、ホームセンターへ!

ホームセンターでバネを買うのは初めてなので、店員さんに置いてある場所を尋ねて案内してもらうと小ぶりなサイズしかなく、とても今回の改善計画に合いそうなモノがありません。また、仮に他の金物屋さんとかにあったとしても値段がかなり張るような気がしました。改善するにしてもできれば安く済むに越したことはありません。

なにか、バネの代わりになるモノがないか広いホームセンター店内をウロウロすると・・・、

ありました!!「バンジーコード」なるものが!!!商品名から大体、想像がつくと思いますが、自転車の荷台にモノをくくり付ける際の伸縮するロープで、両端に金属製のフックが付いています。

長さもいろいろあり、適当な長さのものを二本買いました。一本500円(税込)くらいなので、万一、失敗してもそんなに大きな損失にはなりません。

イイ感じじゃない?

現場に戻り、さっそく設置にとりかかります。

リンクアームの腕部分にバンジーコードを通して、ゴミステーションの内面奥側左右の板金折り返し部分にフックの両端金具を引っかけてみました。

フタ開閉時にアームに通したロープ部分と引っ掛けたフックが上下動しますが、チカラ的にはちょうど良さそうです。

ただ、フック部分が上下に大きく離れるのでサポート力に都度、差が出そうです。あとは、引っ掛けているフックが万一、外れた場合にゴミを入れた人にバンジーコードが当たる可能性があります。これはいかにもマズイ!!「改善」ではなく「改悪」になってしまいます。

そこで、しばし考えて閃いたのが、上下のフックをインシュロックで縛ることです。

フックを若干曲げて外れにくくして、さらに上下のフック部分を縛るので、引っ掛け部分から脱落することはないですし、経年劣化等でコードが切れてもバンジーコード自体が手前に飛んでくることはありません。奥側にダランと力なく垂れ下がるだけです。

入居者にアナウンス

実際のところ、フタ開閉が重かったせいで近くの青空ゴミステーションにゴミを出している入居者もいましたし(←これはれっきとしたルール違反です)、ゴミを出す日の朝にステーションの手前に置く入居者もいました。ですので、エントランスのオートロック機の上にある掲示板に次のようなお知らせの紙をパワーポイントで作って貼りだしました。もちろん、管理会社に内容をチェックしてもらってから。

入居者も喜んでくれているハズ!

開閉の重さは、今までの半分くらいにはなったと思います。また、バンジーコードが切れるのは5~10年ほど経ってからではないかと予測しています。まあ、それより早く切れても安いものだし、簡単な構造なので別にイイですけどね。新しいのを買ってリプレイスするだけです。

「ゴミ出し」はどの御家庭でも週二回ほどの頻度で実施する大事な「家事」です。こういう頻度の多いことの不具合に対する改善は、住居賃貸事業を営む者にとっては大事なことなのではと思います。

今まで両手を使って「ヨッコラショ!」という感じでフタを開けていた入居者が、片手でヒョイと開けているのを防犯カメラ映像で見ると「やったぜ!」と心の中でガッツポーズしてしまいます。

まとめ

マンション、アパート経営は大変なことも多々ありますが、入居者に住みやすい環境や癒される環境を提供できた時には喜びを感じます。

今回の「ゴミステーションフタ開閉改善」、似たような設備をお持ちの大家さんは参考にしてみて下さい。

終わり

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