受注は連鎖する

以前の記事で御紹介しましたとおり、相当傷んできている我が家の車庫兼ウッドデッキ。

二階ウッドデッキ部分の大半が腐ってしまって、足を踏み入れるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうほどです。

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見積もり依頼

いつも水道関連工事で懇意にしている業者さんの兄上が大工さんとのことで、ウッドデッキの改修工事見積もりを依頼しました。

依頼事項は下記のとおりです。

・太い柱と三本の鉄骨梁は流用する

・その他の木の梁は使えるものは流用し、腐って使えないものは更新する

・ウッドデッキ踏み板部分は全面撤去、産廃として処分

・手摺(ラティス)もすべて撤去、産廃として処分

・太い柱と梁にポリカーボネイト(熱線吸収タイプ)の波板を張り、車庫の屋根とする

私が使っているエスティマハイブリッドと妻の軽四の二台を駐車でき、雨風と紫外線、直射日光を避けることができれば良いのです。

すなわち、”「ウッドデッキ」は無くして、「カーポート」に改造する”という工事内容です。これなら既製品のカーポートを組み付けるより安いだろうと思ったのです。

30~40万円に収まればありがたいなあと思っていました。

回答を見て目ん玉飛び出た~!

10連休に入る前に依頼しましたので、連休後に回答がメールに添付されて送られてきました。

なんと、95万円!!

昨年、他の工務店で「太い柱も切り飛ばして養生し、既製品の遮熱ポリカ合掌タイプのカーポートを普通に組み付け」の見積もりをしてもらいました。

これが65万円ですから、こちらのほうがスッキリきれいに仕上がりますし安いです。

がっかりしました。

しかし、95万円の見積もり回答を出した大工さんは決して悪気(わるぎ)があったわけではありません。

普通に、依頼主が言ったとおりの仕様で見積もり作業をしただけです。

ただひとつ残念なのは、「できれば代替え案を出してほしかった」ということです。

「おっしゃるやり方だと95万円だが、こちらのやり方だと70万円で済みます」など。

そうすれば、まだ検討の余地があるのですが、

ナカシマ「申し訳ありませんが、ちょっと予算より高すぎるので今回は見合わせます」

大工さん「そうですか。お力になれずにすみませんでした」

でお付き合いが始まる前に関係が終わってしまいました。

弟さんである水道修理業者さんも恐縮してお詫びの電話を後日わざわざかけてきてくれました。

すぐにあきらめない

どんな業種でも言えることだと思いますが、”あきらめたらそれで試合終了”なのです。

「ダメで元々」と「もうひと押し」することが今後、厳しい日本の経済状況やグローバルなビジネス社会の中では必要だと思います。

これが「営業力」です。

・付き合いの最初は少し安い値段で請け負う。

・安めの値段、小さい仕事でいくつかの「成功体験」を顧客に与える。

・だんだんと大きな仕事を発注してくれるようになる。

この流れが「新規顧客に対する営業」の王道ではないでしょうか?

仕事の正(せい)の連鎖

末端の平社員サラリーマンでも、実は「営業力」が必要です。

「現場で先輩や上司の指示通りの仕事だけをしていれば良い」という考えではいけません。

顧客が話しかけてきたときにあいさつもできない、不愛想な受け答えしかできないのでは「逆営業」になってしまい新たな仕事を逃すことにもなりかねません。

反対に元気がよく、愛想も良い若手社員がはつらつと仕事しているなら、値段が他と大差なければ「また次の仕事もお願いしようかな」となるものです。

10万円の内装工事でも年に10回請け負えば、その工務店は100万円の売り上げです。

そんな顧客が10あれば、それだけでその年は1000万円の売り上げが見込めます。

まとめ

私もサラリーマン時代に新規開拓営業を少しですがやった経験があります。

小さい受注から始まって、少しずつ大きな仕事を頂けるようになっていく過程がすごく新鮮で面白かったです。

「営業力」が身に付けば、独立や起業する際にその人の大きな「武器」になります。

今回はウッドデッキ改修工事の見積もり回答を見て、感じたことを記事にしてみました。

終わり

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