バブル全盛期に社会人になった私たちの世代は、「浪費」と「消費」に明け暮れて我が世の春を謳歌していました。
初任給もそれなりに良いのに給料は年々右肩上がりに増え続け、今の時代と違って「投資」を気にする必要はありませんでした。
銀行に定期預金でもしておけば、7~8%という今では信じられないような高金利が複利で付いてきました。
毎日のように飲み会!
西日本の地方都市、街はずれの工場での勤務でしたが、定時で終わる日は平日でも同僚や同期の仲間と街に繰り出して、居酒屋やスナックに飲みに出かけていました。
20代前半の若造たちが、ですよ?
まあ仕事も楽しかったですけどね。
デジタル端末やゲームなど無かった時代ですから会社も職場もやけに人間くさくて、日本中景気が良くて活気に満ちあふれていました。
とにかく私も周りの人達も笑顔が多かった記憶があります。今から30年ほど昔のはなしです。
ただ、当時でも「投資」に興味のある“意識高い系”の大卒の同期などは自社の持ち株を買ったりしていたようです。
私は“株式”をギャンブルの一種だと思い込んでいた人間なのでまったく興味がありませんでした。
お金が貯まらない時代
ひるがえって“デフレ”、“不景気”、“失われた何十年”と言われて久しい今の「どん底低迷日本経済」で「金融機関への預金」とは一体なんでしょうか?
それは「全く意味を為さないもの」と言っていいでしょう。
なんといっても、定期預金の金利が0.01“%”です!!
通帳記入しに行く時間がもはや“もったいない”レベルです。
日本の今の経済状況からすると、バブル期のような金利7~8%の時代が訪れることはないでしょうし、あったとしても何十年も先のことでしょう。
じゃあ、お金を殖(ふ)やすために私たちはどうすればいいのでしょうか?
投資するしかない!
これはもう「投資」か「起業」するしかないと思います。
そのためにはいくばくかのお金、そう“軍資金(ぐんしきん)”が必要です。
(“種銭(たねせん)”とも言いますね。)
その軍資金を作るためのヒントになるかもしれない、私の実施例をご紹介していきたいと思います。参考になるようでしたら、取り入れてみてください。
今回の記事のテーマは「貯金術」です。
先述しましたように今の時代、金融機関にお金を預けてもメリットはありません。
金融機関は不動産を購入する時、もしくは事業でお金が必要になった時に「融資していただく場所」であると心得るべきです。
では、どこで「貯金」するのか?
答えは「自宅」です。
“自宅で貯金する”と言っても昔からよく聞く“タンス貯金”ではありません。
(そもそも今どきの家には“タンス”自体が無いですね)
私が数年前から実施している方法は、「小銭(こぜに)貯金」です。
作戦名称は、「塵(ちり)も積もれば山となる作戦」です。
1、入れ物を用意する。
2、日々、外出先から帰宅したら入れ物に財布の中の小銭をすべて入れる。
3、貯金箱が一杯になったら“換金手数料がかからない”金融機関に持っていって換金してもらう。(大抵の金融機関では通帳に入れさせられます)
順番に見ていきましょう。
まず1.です。
入れ物は二種類を準備します。(冒頭のアイキャッチ画像を参照ください。)
ダイソーなどの百円均一ショップで売っている「500円玉専用貯金箱」を購入します。
金属製で一杯になると10万円貯まるもの、15万円になるものなど数種類あります。
もう一種類は500円玉以外の小銭を入れる入れ物です。
私の場合はシングルモルトウイスキーの円筒形の外箱を使っています。
上下に金属製のフタが装着されているので底フタはセロハンテープ等で、抜け落ちないように強化します。
次に2.です。
外出中、コンビニなどで買い物する際にはできるだけ紙幣で支払いを済ませるようにして、小銭が溜まっていくようなお金の使い方をします。
そして、帰宅してから1.で用意した500円玉専用とそれ以外の小銭の貯金箱に入れる、これだけです。
注意しなければならないのは「貯金の為に無理に買い物をしない」こと。
本末転倒ですし、「貯金」ではなく「浪費」になってしまいます。
また一日の内に何度か外出と帰宅を繰り返すことがあれば帰宅の都度、余った小銭を貯金箱に入れるようにします。
“財布の小銭入れの部分がいつもスッキリ!”していて、いわゆる”「ブタ財布」にならない”という副次的効果も得られます。
最後に3.です。
貯金箱が一杯になっても、特に使う必要がなければそのまま置いておいてかまいません。
もし通帳に入れたい、紙幣に換えたいという場合には金融機関に行くことになります。
両替にも高い手数料が必要な時代
この時に注意しなければならないのが“両替手数料”です。
最近は、金融機関も低金利政策などもあって経営が苦しいようで、あらゆる面で手数料を徴収する体制になってきています。
少し前までは小銭を計数して通帳に入れるくらいなら無料でしてくれていた地方銀行も、昨年あたりから手数料がかかるようになりました。
そしてその額が意外に高いのです。枚数にもよりますが、1200円ほど取られます。
信用金庫や信用組合ではまだ手数料なしでやって頂ける金融機関もありますので、事前に確認してから出向くようにされたほうがよいと思います。
シングルモルトウイスキーの外箱貯金箱には1円、5円、10円、50円、100円の硬貨がまんべんなく入っていくわけですが、一杯になると5万円くらいだった記憶があります。
約1年でどちらの貯金箱もほぼいっぱいになりましたので、500円玉貯金で10万円、もう一つの貯金箱で5万円、合計15万円貯まったことになります。
どうですか? 少ないでしょうか?
でも特に苦労せず、知らず知らずのうちに貯金できていくので無理のない貯金方法であると自負しております。
またこれ単体では少なく感じますが今後、私がアップしていく予定のブログ記事「節約術」編と組み合わせることで相乗効果を期待できます。
一年間の我が家の家計支出で見ると一昨年が約600万円、節約と貯金を意識した昨年は約500万円と100万円の支出減に成功しております。
家族に協力を呼びかけ、意識してもらうだけで効果がはっきりと表れることがわかりました。
小銭貯金の副産物
最後にもう一つ、この貯金方法のメリットを挙げて終わりたいと思います。
500円玉貯金のほうは、缶詰のようにふたが密閉されているので中の硬貨を取り出すことができないのですが、シングルモルトウイスキーの外箱貯金箱は上ぶたを脱着できるので中の硬貨を取り出すことが可能です。
家族で立て替えた金銭の精算や急に小銭が必要になった際に重宝します。
500円玉以外の小銭がたくさんあるわけですから。
不動産賃貸事業を法人で行う予定の方、もしくはすでに設立して事業を開始している方は法人の財布と家計の財布を分ける必要があります。
そして外出先で急に法人用の買い物が必要になった時に、家計の財布で支払って立て替えるケースがあります。
この場合は帰宅してから精算するわけですが、このケースでも自宅に小銭がたくさんあると重宝します。
家計で立て替えてもらったお金を法人用の財布から返す。そして会計ソフトにそのやり取りを記帳する。
記帳の仕方は税理士事務所の担当者さんが教えてくれます。
私は会計ソフト自体も税理士事務所から有償貸与(月額1000円)を受けています。
ひとり法人ですから「社長兼経理部長」でやっております。
こんなチマチマした作業も嫌いではなく、むしろ好きなので楽しく帳簿付けや精算作業をやっております。
まとめ
あと私は「“やること”を溜(た)めて後からまとめてやる」タイプではないので帰宅するたびに、すぐ精算します。
そのほうが後で楽だと思います。
以上、私の「小銭貯金」についての記事でした。参考になりそうだと思われた方は、ぜひ試してみてくださいね!
関連記事「八カ月で18万円貯まりました!小銭貯金。」
終わり
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