トイレ・ロータンク上部の手洗い水、水量少ない場合の対処方法

原状回復工事、終了。

この五月末に一戸、退去が発生した四つ目の物件。

昨日、原状回復工事が終了しました。ロフト付きの1Kです。

今回は、管理会社さん経由で業者さんを手配してもらいました。

原状回復工事の出来・不出来で、入居者付けに影響が出ますので修繕・美装ともにキッチリしてくれています。

とは言っても、やはり弱小大家としては、できるだけ費用を安く抑えたいので、電球の更新や水回り(水栓ハンドルやケレップの更新)など、自分でできることはホームセンター等で材料だけ買って、自分でやります。

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手洗い水量が少ないケース

美装工事の業者さんが、部屋に貼ってある伝言メモに「トイレ手洗いの水量が弱すぎる」と書いていました。

たしかに、私も工事前チェックの際に、水量が弱いなと感じていました。

出てくる水が、ストローくらいの細さです。

管理会社の担当者に聞いてみました。

ナカシマ「トイレのロータンク上部の手洗い水量が弱いと、入居者からクレームが来ますか?」

担当者「そうですね。入居者様は、水回りには敏感です。特に、トイレ関係は毎日必ず使うものですし、特に気にされます」

たしかに、この水量が弱いと下記の不具合があります。

・手洗いがスムーズにできない

・ロータンクに水が溜まるのに時間が掛かる

う~ん、これはなんとかしなければなりません。

管理会社経由の業者さんに対処を頼むこともできますが、その場合は別途費用が発生しますし、今後の勉強のために、とりあえず自分で解決することにしました。

まずは、原因究明

ロータンク横の、立ち上がり給水配管途中に設けてある「水栓ハンドル」の絞り具合で水量が変化するかチェックしようとしたところ、うんともすんとも動きません。

築30年のアパートですから、固着してしまっているようです。

トイレの給水栓でよく見るマイナスドライバーで回すタイプですが、この際、手で回せるタイプのものに更新しました。中の水栓コマ(ケレップ)も新品に換えました。

水を出してみましたが、水量は変化しません。ハンドルを全開にしても水量は少ないままです。

次に、その上部のL字型配管部材を取り外してみました。

すると、ロータンクに接続する継手(つぎて)部分に金網が入っていて、そこに赤茶けた小さな鉄片がぎっしりと詰まっているのが見えました。これが原因のようです。

対処方法は意外と簡単!

分解した状態の写真を撮り忘れてしまいましたが、いわゆる”ストレーナ”と言われるものです。日本語にすると”濾(こ)し器”ですね。

下の写真の赤色矢印部分に入っています。

キッチンの水道で洗って、錆びた鉄片をすべて取り除き、復旧します。

ストレーナは両端をゴムパッキンでサンドされているので、パッキンを紛失しないように気を付けます。

他の原因だと高額だった

今回のケースでは水栓ハンドルとケレップを新品に換えたので1000円ほど掛かりましたが、水栓部分がまともに動くのであれば、材料代は不要で対処可能です。

もし、ストレーナ詰まりではなかった場合は、その先の部材、具体的には、ロータンクへの給水・止水を司(つかさど)る「ボールタップ」を更新することになり、部材代だけでも4000円ほど必要になります。

自分で交換できる方なら材料費だけで済みますが、水道業者等に修理作業を頼めば2~3万円は覚悟したほうが良いでしょう。

まとめ

今回のようなストレーナ詰まりのチェックや対処なら、モンキーレンチやスパナを使える方ならそんなに失敗なくできると思います。

注意する点としては、ナット類を締めたり、緩めたりする際には、必ずボディ側をウオーターポンププライヤで保持するようにしてください。

横着(おうちゃく)してこれをしないと、他のシール部分が緩んで水漏れする事態になります。

ゴムパッキンが少し効いたかな?という程度にナットを締めて、給水して、水漏れしていなければOKです。

また、このような作業が出来ると、自身の家庭にも応用できるので、家族に重宝がられます(笑)。

逆に、家庭で身に付けたテクニックを、所有している収益物件に応用することもできます。

DIY技術を身に付けていくと、”プライベートと仕事の両方に役立つ”というわけです。

関連記事「水回りの部材更新事例(その二)

終わり

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