あらためて、「保険は必要か?」
以前「必要な保険とは」という記事で、「生命保険、医療保険、がん保険は加入する必要はない」と書きました。
実際、私は再加入しておりません。法人保険もかけていません。
三年前から、火災保険と自動車保険以外の「保険」と名の付くものはことごとく毛嫌いしています。
それはそれで個人と各家庭の自由ですから別に構わないと思いますが、「見直し&解約しまくり」からちょうど3年経った今、当の本人(=私)は1ミリの後悔もないのか?というお話をしてみたいと思います。
おさらい
三年前まで、我が家は家計から年間にして99万3300円の保険料を支払っていました。
内訳は家族4人の医療保険と夫婦のガン保険で11万円。
それ以外は貯蓄型や掛け捨ての生命保険です。
2015年に私が勤め人を辞めて失業し、不動産投資の勉強をしながら物件を見つけて、いよいよ本格的に始めようとしていた2016年初頭。
軍資金も要りますし、家計を「節約体質」に180°転換する必要もあったので思い切って不要な保険をすべて解約したのです。
その結果、解約前の年間保険料約100万円を払わなくてよくなりました。
そして解約返戻金(かいやくへんれいきん)の423万円を不動産購入と法人設立のための軍資金として有効活用しました。
保険の解約は意外と簡単
保険が不要とわかっている方でも、一旦、加入してしまった保険を解約するのは億劫(おっくう)で面倒と感じる方が多いでしょう。
まして、知り合いや縁故(えんこ)関係のセールスレディの勧誘で入った方ならなおさらですよね。
しかし、まったく動じる必要はありません。保険会社または担当者への「電話一本」であっさりと解約できます。
担当者にしてみれば、今までカモネギで”上得意(じょうとくい)”だった顧客が一瞬にして赤の他人になるわけです。
無言で毎月、自社に上納(じょうのう)してくれていた「打ち出の小槌(こづち)」がその日以降、一つ無くなるわけですから内心は腹が立つ、くやしい、情けない、などさまざまな感情が渦巻くでしょう。
納めてくれていた保険料が高額であればあるほど、その「負の思い」は大きいはずです。
ですが、これはあくまでもビジネス上の手続きです。感情を挟む余地はありません。
「保険」という商品に毎月払っていた契約を解除しただけのことです。
「有料メルマガ」や「定額サービス」を解約したのと同じことなのです。
そのことは保険会社のセールスマンやセールスレディもよくわかっているので、ヘンに事を荒立てるようなマネはしません。
今後の「自分たちの商売をしづらくするだけ」だとよくわかっているからです。
垣間(かいま)見た保険会社の行動
生命保険会社は少し残念そうな声だったものの紳士的な営業マンでしたから、年間約90万円の保険料が吹っ飛ぶ解約劇にも関わらず、悪態もつかずに手早く処理してくれました。
逆に言えば、その程度の解約は”日常茶飯事”でたいして痛くもかゆくもないということなのかもしれませんね。
少し違っていたのは医療保険のほうの会社の担当者です。
私のがん保険と家族4人の医療保険を解約したい旨を電話で伝えると残念そうな口ぶりながらも次の日、解約書類を持って我が家に来てくれました。
妻は差額ベッド代のことを考えて、自分のガン保険だけは残す意向でした。保険料がその後安くなっていくことも残す理由です。
保険会社の担当者は家族4人の医療保険解約書類と合わせて、ガン保険も私たち夫婦両方の解約書類を持ってきていました。
それを見て私が「妻のガン保険は残します」と言うと「ああ、そうですか」と素っ気ない返事をして妻の書類だけカバンにしまいました。
その時の担当者の様子が「ガン保険なんて本来、入っていても入っていなくても別にどっちでもいい」と言っているように見えたのです。
まとめ
“日本人は「保険」と名の付く商品にお金を支払うことが大好きな民族”というレッテルを昔から諸外国に貼られています。ある意味”洗脳されている”レベルだと。
“自らサービス残業を毎日する”のと同じ行動原理です。
さて、本記事の結論です。
3年経った今でも損害保険以外の保険をすべて解約したことは、一切、後悔していません。
毎年、100万円の無駄な保険料を払わなくなったおかげで、この三年間は非常にスッキリした気分です。
今後、不動産賃貸事業で着実に利益を上げて私の役員報酬も上げていけば「生命保険に加入する意義」はどんどん薄れていくことになります。
終わり
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