8050問題の解決策は、ふたつの”二者択一”がポイント!

クローズアップされる「8050問題」

一時期、収まっていた”8050問題”ですが、殺傷を伴う事件が相変わらず多いのか、昨年末あたりから、再び9060問題と合わせてクローズアップされてきました。

この問題に関しては、私も以前、当ブログで記事化しました。(関連記事「引きこもり・ニート・8050(はちまるごおまる)問題の解決策」、「一億・総・少子化対策!!!」)

どちらの記事にも一定のアクセスがあり、世の関心が高いことが伺えますので、今回あらためてこの問題に対する私なりの解決方法を考えてみました。

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子供が小さい頃の対応が特に重要

お子さんがある程度(高校生、大学生以上)、大きくなってしまっている御家庭は無理ですが、まだ中学生以下の場合は、“かわいい我が子だからこそ、谷底に突き落とす”ライオン式育児が必要です。

できれば、祖父母も一緒に暮らしてほしいです。

ペットや祖父母と一緒に暮らすことは、”多人数の中での生活では、どういう振る舞いをするべきか”をはじめとして、コミュニケーション能力を日々の生活の中で自然に身に着けることができます。

また”ペットを飼い、育てる、一緒に暮らす”ことは、家族みんなの情操教育に役立ちます。

40代、50代までなぜ引きこもっているのか?

よく引きこもりの原因として、メディア等で取り上げられるのが「親が家庭状況を世間様に知られるのが恥ずかしいと感じる」、「子が社会環境に適応しようとしない」などです。

その昔、バブル期前後に「サラ金問題」が社会問題化した際の構図に似ています。

サラ金問題とは「消費者金融に借金があることを、親族や友人・知人に知られるのが恥ずかしいから、その借金を返済するために、また別の消費者金融からカネを借りる」という、いわゆる”自転車操業”に陥るというものでした。

この時は、サラ金業法の改善に国を挙げて取り組んだ結果、サラ金問題は沈静化したのですが、8050問題は、国や政府が法律改革でしのげる問題とは思えません。

なぜなら、「各家庭でのしつけ・育児」が大きく関わっている問題だからです。

先日、ニュースで市川海老蔵が、自分の子供にゲームをやらせるべきか否か悩んでいる旨をブログで打ち明けたところ、ファンなどから賛否両論のコメントが寄せられたそうです。

海老蔵さんのように、子供のいる家庭ではごく当たり前の悩みに、親もどうしてよいかわからず戸惑っている方が多いことを象徴するニュースでした。

海老蔵さんが出した答えは、「ゲームをさせる時間を決めて、守らせるようにする」というものです。

私の経験から言わせてもらうと、携帯ゲーム、据え置き型ゲーム、ソーシャルゲームの類(たぐい)は「一切、やらせない」が正解だと考えます。

親が規制しないと誰がする?

その理由は、私の子供たちが語ってくれました。

我が家は、高校生の娘二人に「スマートフォンを触るのは午後九時以降、禁止」というルールを中学生のころから決めて守らせています。

ある日、「二人とも、よう約束を守っとるなあ。なんで守れるん?」と私が聞くと長女が「小学生の時の携帯ゲーム機で懲りたから」と答えました。

娘が小学生低学年のころ、ニンテンドーの3DSで「どうぶつの森」というゲームが流行った時期に、ウチの娘たちも類にもれずのめりこみました。

見かねた私がゲーム機やソフトを全部取り上げて、和室に二人を正座させて説教したのです。

「こういうゲームは身体的、精神的に自分の身を滅ぼす。君たちは他にやるべきことがたくさんあるのに、それらをすることをゲームが邪魔する」と。

その時のことを長女や次女は覚えていて、感謝してくれているのだと思います。

のめり込んでいる当事者が、自発的にやめるとは、とても思えませんし、親戚・縁者は遠慮して強く言えません。結果、実の親が、心を鬼にして言うしかないのです。

「共依存」が家庭や社会を滅ぼす

「子が親に依存し、親も子に依存する」恋人同士でも起こりうる”共依存”。

企業内でも同様。経営者と従業員です。

小学生から中学生に移るときに、子に対する接し方を、親が意識して変化させる必要があります。

中高一貫校が増えていることからも、子は小学校の高学年あたりから将来の自分の食い扶持(ぶち)について考え始めます。

将来の稼ぎ方について、小学生で答えが出ている人はわずかですが、考える手助けをすることは親にできますし、しなければならないことです。

そのための基礎として、社会に出るための基本(あいさつ、礼儀、人道的な振る舞いなど)を身に着けさせるべきです。

勉強が得意でない、または好きではないのなら、中学や高校卒業と同時に好きなことで起業してもいいのです。

部屋に引きこもって「パソコンやスマホを使ってビジネスを興す」でもよいです。

ただし、その「部屋」は実家ではなく借家。光熱水費や家賃を自分で支払わせることで社会の一員になっていきます。どうしても実家を使わせるなら、一定額を稼いだ所得から毎月、家に入れさせます。

「恥ずかしい」と言ってる場合ではない!

恥をかく状態に仕向けたのは、ほかの誰でもない、自分です。

自分で招いたコトは、自分で始末をつける、これが社会の基本です。

実家の部屋に引きこもってゲーム三昧、食事はその部屋の前に上げ膳・据え膳、お小遣いも渡す・・・。

絶対にやり始めてはいけないことばかりです。

以前、なにかの記事で読みましたが、このような状態から逃れるべく、ある夫婦は転居先を知らせずに、寝ている子(30代か40代)を一人置いて、ある朝早く家出したそうです。

起きた子は、両親がいないので、当然ながらパニックになりました。

でもその後、その子は親の言いたかったことを自分なりに理解して、生活を立て直したそうです。

仮に、立て直せなくて餓死したとしても、それはその子の運命です。

両親と子、すべてが不幸になるよりはマシです。

まとめ

言いにくいことを思春期の子に言う。

先につらい思いをするか、あとでつらい思いをするかの違いですが、あとでのつらさのほうが、格段に痛みが大きいです。

もう一つの二者択一は、上記の「言いにくいことを育児時期に言う」ことができそうにないと確信できる人は、男にしろ女にしろ”所帯を持たない”ことです。

当事者本人はもとより、この世に産まれてきた子、親兄弟、社会が皆、”不幸”になるからです。

関連記事「犬のフンを処理しない人の心理とは?」、「長女の悩みを聞く

終わり

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