買い物はイーコマースでする時代
通信販売、略して”通販(つうはん)”。流行ってますね~。
今時は、”EC(イーコマース)”と言ったほうがよいのでしょうか。
ここでは”EC”を含めて”通販”と呼ばせていただきますね。
悪しからず御了承ください。
実在する店舗に足を運んで、品定めして購入して、それを持って帰る。
これが従来の買い物方法だったのですが、現代社会では違います。
インターネット上の店舗サイトをデジタル端末(スマートフォン、タブレット、パソコン)で訪れて、画面上の商品画像や購入者レビューを見て、品定めして購入手続きをする。
翌日あるいは数日後に注文者の自宅に配達される。
アマゾンや楽天の快進撃を目の当たりにすると、この買い物手法のほうが主流になりつつあります。というか、すでに主流になっています。
この買い物手法の便利なところは、”時間を節約できる”ところでしょうか。
画面上で商品を選ぶ時間が必要なくらいで、クリックして注文手続きが済んだら軽い本から重たい水まで、自分が持って帰るのではなく宅配便が家まで持ってきてくれるのですから。
しかも商品自体もリアル店舗より安いのに、”配送料無料”を謳う商品も多いです。
その分、宅配サービスの会社や配達員の方々に多大なる負担がかかっていて社会問題化してきていますが。
通販のデメリット
さて、通販は便利この上ないですが、デメリットもあります。
A.衣類、靴など身に付けるモノはサイズが合わないことがある
B.届いた商品に瑕疵(かし)があることがある
C.便利さゆえに、ついつい買い過ぎてしまう
ひとつずつ見ていきましょう。
A.衣類、靴など身に付けるモノはサイズが合わないことがある
これはよく言われる項目ですね。
サイズの数字を確認しただけではフィットするかどうか定かではありません。
サイズもそうですが、色やデザインもカタログや画面上と違った感じだったりします。
そして返品を受け付けてくれない、あるいは手続きが煩雑(はんざつ)すぎて泣き寝入りするケースもあるようです。
B.届いた商品に瑕疵(かし)があることがある
届いた商品に傷が付いていた、破損していた、汚れていた、など瑕疵があった場合に販売元によって対応がまちまちのようです。
写真を撮って、その画像をメールで送れば新品と交換してくれるところもあれば、”証拠不十分”などとごねて何も対応してくれない業者もあり、とさまざまです。
C.便利さゆえに、ついつい買い過ぎてしまう
「節約術」がテーマの本ブログに関係深い項目です。
通販を利用したことがある、または頻繁に利用する方は心当たりがあると思いますが、パソコンの画面上で商品を見ていて”買うか”、”買わないか”迷っている時につい”カートに入れる”をクリックしたりしませんか?
そしてクリックした直後のつぶやき。
“あ!買っちゃった。ま、いっか、そのうち使うものだし”
これって、まさに「浪費」促進システムです。
私は「アマゾン」で書籍を購入したことが数回ありますがあまりの便利さに”おそれ”を感じて、極力、リアル店舗で本を買うようにしています。
そして、この便利さは”中毒性”や”依存性”があると感じます。
スマートフォンの便利さに通じるものがあります。
「我々、システムの利用者は運営側に”利用される”のではなく、あくまでもシステムやサービスを”利用する”側にいるのだ」と強い意志を持って関わる必要があると思います。
消費している実感を持てない「EC」
もう少し具体的に解説します。
本来、”モノを買う”という行為は、”契約”であり、”取引”です。
契約書までいちいち作成しませんが「これ、ちょうだい」とレジ台に商品を置いた瞬間が”注文”、店員がレジを打つ瞬間が”受注”、お客がお金を店員に渡す瞬間が”決済”、店員がお買い上げ商品を包装してお客に手渡した瞬間が”納品”です。
スーパーマーケットや八百屋では短い時間の中でのやり取りですが、れっきとした”商取引”を行っているのです。
一方でインターネットを使った商取引では、決済はクレジットカードなので実際の支払い(口座からの引き落とし)は後日ですし、”現金を手渡す”という、手で感じる”感触”がありません。
これは、とてつもなく大きな違いです。
現金は減っていくのを「目視」できる
そして、もう一つ大事なこと。
現金は、財布の中で減っていくのが目で確認できます。
財布の中の現金が足りなければ、もう買いたくても買えません。
他方、クレジットカードの引き落とし額を、マイページで逐一確認している人がどれほどいらっしゃるのでしょうか?
幾重にも管理されたパスワード画面を開いていって、やっと明細画面にたどり着ける面倒くさい確認作業を実施している方が。
たまに明細を見た時にビックリし過ぎて、”目ん玉飛び出たまま帰って来(き)―へん”という人が大半ではないですか?
“クレジットカードとイーコマースは恐ろしい”ことを肝に銘じて、十分注意しながら”通販(EC)は、本当に必要な時だけ利用する”ことを強くおすすめします。
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