大規模修繕工事が終わりました!
今年の六月に購入した中古アパートの大規模修繕工事が一昨日、完了しました。
九月二日スタートだったので、およそ一カ月かかりました。
冒頭画像が完成写真です。
黒い屋根、白い壁、差し色の青。
私の物件のアイデンティティ・カラーになりつつあります。
ちなみに、ビフォー画像は五月の記事「リアル・対面「面談」の効用」の冒頭画像を参照してください。
20年前は新鮮だったツートンカラーが今では古臭く感じるので、私は現代では単色のほうが新鮮と感じます。
工期は予定の二倍かかりました。
当初の予定では二週間の工期予定でしたから、およそ二倍掛かったことになります。
管理会社や入居者には「天候その他の都合により、九月いっぱい掛かる可能性がある」旨は伝えていました。
工期が延びた要因は、何日かの雨もありますが、やはり先日記事にもさせて頂きました「台風10号の風による南外壁損傷」でしょう。
保険会社による検分、修理作業等の段取りのほか、塗装職人の自責の念(南側の飛散防止シートを巻いておけばよかった)からの意気消沈による作業スピードの低下もあったように思います。
台風10号による被害のその後
今回の工事を担当してくれている工務店が、中旬頃に修繕工事をしてくれました。
修繕作業自体は一時間も掛からなかったそうですが、部材の手配に時間が掛かったそうです。
築22年の物件ですから、当時と同じ部材が無いそうです。
このアパートの外壁部材は「窯業(ようぎょう)系サイディング」と呼ばれる部材です。
・厚みが、もともとの壁が12ミリに対して、現在は14ミリ以上のものしかない
・板材の幅が狭いものしかない(旧部材二枚分に、新部材三枚が相当する)
↑壊れた部分をカット、および撤去
↑新しいサイディング・ボードを貼り終えたところ
損傷した箇所は、ちょうど居室上部の天井裏部分だったので、内壁への損傷はなさそうですが、入居者が長期出張から帰ってきて何か異状があればすぐに直してくれるとのこと。
この工務店とは長い付き合いで信頼関係が出来ていますから、こういう時は助かります。
塗装も技術アリ!
この物件の壁はサイディングですが、モルタル塗りの一つである「ボンタイル」のような模様が付いています。エンボスと言ったほうが分かりやすいでしょうか。凸凹(でこぼこ)した模様です。
新しく貼ってくれたサイディング・ボードの表面はツルツルですが、同じような模様にすることが出来る「山出(やまだ)し」技術があるのでそれで塗りますと工務店の親方。
↑「砂骨ローラー」「マスチックローラー」などと呼ばれるもの。
関連記事「砂骨ローラーの特徴と注意点」
親方の気遣い
修繕は順調にいきましたが「若干、格好悪いなあ」と思っていたところ、工務店の親方が提案してきました。
「板幅の違いが気になるようでしたら、アパート名の看板をサービスで付けてもいいですよ」とのこと。なるほど、そういう手があったか!
実は、今までの大規模修繕工事では必ずアパート名看板を取り付けてもらっていたのですが、三万円ほど掛かりますから今回は断念していたのです。
有難い申し出に、「ぜひお願いします!」と即答しました。
えんじ色に明朝体の字体で35センチ角。五文字なので、ちょうど損傷した壁部分をカモフラージュできます。
まさに、”禍を転じて福と為す”ですね!
150万円の工事費で新築同然になりました。これで10年以上は大規模修繕のことを気にしなくて済みます。
まとめ
今回は、満室の物件でしたから二週間の工事期間予定が一カ月になったところで、さして影響はありませんでしたが、空室があって早く工事を終えて入居者募集をかけたい場合は二週間の期間延長は痛手です。
また、このようなアクシデントは施主、工事業者ともに余計な心労を負いますし、修理作業や保険会社への対応など精神的、肉体的に負担が掛かります。
今回は工事業者が損害保険をかけてくれていたから良かったですが、中には損害保険料をケチって掛けていない業者もいるでしょう。その場合は事後処理が杜撰(ずさん)なものになる可能性もあります。
施主、工事業者ともにアクシデント発生時はアフターフォローが大事であることを肝に銘じるとともに、台風シーズンでの大規模修繕工事はできれば避けたほうがよいと思います。
関連記事「台風、来襲時に足場を組んでいる場合は要注意!!」
終わり
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